ヒヤシンスの育て方は?水耕栽培や管理方法など6つのポイントを紹介

強い香りと豪華な花姿で人気のヒヤシンス。


水耕栽培の育て方や球根の植え付け方、掘り上げ方などがわからずに戸惑ってしまう人も多いはずです。


そこで、ヒヤシンスの育て方についてポイントごとに解説します。


翌年、再来年と、ヒヤシンスの花を長く楽しむ育て方コツをぜひ参考にしてください。

1.ヒヤシンスとは?

はじめに、ヒヤシンスとはどのような花なのか、どんな種類があるのかを見ていきましょう。

1-1.ヒヤシンスの基本情報

ヒヤシンスは秋に植えて春に花を咲かせる秋植え球根の仲間です。


球根植物の中でも人気の高い草花として注目を集めています。


豪華絢爛な花姿が魅力ですが、爽やかで甘く強い香りもまた印象的です。


花色は紫、青、黄色、ピンク、赤、白など。3月〜4月ごろが見頃で、いくつもの小さな花が花茎に連なり、見応えのある花を咲かせます。


また、ヒヤシンスの性質は耐寒性が強いことから、冬は戸外でも問題なく育ちます。


ただし、夏は休眠期に入るため地上部は全て枯れ落ちてなくなります。

1-2.ヒヤシンスの種類

ヒヤシンスの種類はダッチ系ヒヤシンス、ローマン系ヒヤシンスの2種類に分けられます。


ダッチ系ヒヤシンスが普段からよく見る種類で、豪華な花姿と強い香りが魅力。


一方で、ローマン系ヒヤシンスは少し花数が減りはするものの、ひとつの球根から複数の花茎が出ることから、素朴な美しさが感じられます。

2.ヒヤシンスの育て方!6つのポイントを紹介

ここからはヒヤシンスの育て方を6つのポイントごとに紹介します。


水耕栽培での育て方や、地植えや鉢植えといった育て方の注意点なども知っていきましょう。

2-1.水耕栽培での育て方

水耕栽培でヒヤシンスを育てる方は、10月〜11月の時期から始めるのがベストです。


はじめに、冷蔵庫で約1ヶ月間冷やした球根を球根用のガラス容器に入れ、球根の下部が少し触る程度に水を入れます。


この時、水の量が多すぎると球根が腐ってしまうリスクがあるので、水の量には注意してください。


根が出始めたあとは、根が浸ってさえすれば問題ないので、水の量は少しずつ水位を下げていきましょう。


その後は水の清潔さを保つため、1週間に1〜3回程度入れ替えることをおすすめします。

2-2.日当たりと置き場所

ヒヤシンスは日光を好みます。


日陰でも育てることは可能ですが、花数が少なかったり花が咲かなかったりする可能性が出てくるため、水耕栽培のほか、鉢植えと地植えもなるべく日当たりのいい場所で育てることが大切です。

2-3.花芽をつけるために欠かせないポイント

水耕栽培の育て方で「冷蔵庫で冷やした球根」と紹介しましたが、ヒヤシンスは寒さに当たることで花芽をつける球根植物です。


地植えなら冬の寒さで自然と花芽ができますが、鉢植えを室内に入れたり、水耕栽培で冷蔵庫にいれるのを忘れてしまったりといった方は、花茎がなかなか伸びず、うまく育っていきません。


ヒヤシンスは耐寒性があり、寒さにも十分耐えられるので、積極的に寒さに当てていきましょう。

2-4.鉢植えと地植えの植え方

ヒヤシンスの植え方は鉢植えと地植えで少し異なりますが、どちらも植え付け時期は10月〜11月の時期が適期です。


鉢植えで育てる場合は、浅植えがポイント。


手順は鉢底に鉢底石を敷き入れてから培養土を入れます。


球根を植える深さは、球根1個分の深さを目安にして、土をかぶせましょう。


地植えは球根2個分の深さを目安に植え付けます。


植え付ける前に腐葉土をすき込んだり、水はけが悪ければ赤玉土などを混ぜ込んだりして土壌改良をしておきましょう。

2-5.翌年に向けての準備

ヒヤシンスは植えっぱなしでも翌年に花をさかせてくれますが、何も手をかけずにいると、年々と花数が減っていきます。


毎年綺麗な花を咲かせるためには、花が咲いた後に球根へ養分を蓄えさせることが重要です。


ヒヤシンスの花が咲き終わったら翌年の開花へ向けて、葉を残したまま根元までハサミでカットします。


水で薄めた液体肥料を与え、しっかりと日光に当てましょう。


これでヒヤシンスの球根が光合成を行い、翌年の花を咲かせるための養分をしっかりと蓄えてくれます。

2-6.球根の掘り上げ方

5月〜6月ごろにはヒヤシンスが茶色く枯れていきます。


梅雨が始まる前にヒヤシンスの球根を掘り上げて冷暗所で保存すれば、球根が病害虫の被害にあったり湿気で腐ったりする心配がありません。


確実に夏越しをさせるなら、球根を掘り上げて保存することをおすすめします。


掘り上げ方の手順は、球根を移植ゴテなどで掘り上げたあと、直射日光が当たらない風通しのいい場所で球根を乾燥させます。


しっかりと乾燥したら余計な葉を取り除き、冷暗所で保存しましょう。

3.まとめ

ヒヤシンスの育て方について紹介しました。


香りがよく花姿も見事なヒヤシンスは春の寄せ植えや鉢植え、花壇などで存在感を発揮します。


ヒヤシンスの育て方をぜひ参考にし、ビオラやパンジー、チューリップなどと組み合わせて、春のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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