和風のガーデニングで笹を利用するには? 育て方7つのポイント

和風の空間を作りたいとき、重宝する植物の一つに笹があります。


主役の素材にはならないものの、風をうけてそよぐ様は、庭の景色に動きを与えてくれることでしょう。


そこで今回は、ガーデニングで笹を使用する時の注意点や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。

●笹と竹の違いとは?

笹と竹は、どちらもイネ科タケ亜科に属する植物です。


多くの方は見た目ですぐにどちらか判断ができると思いますが、はっきりとした違いを説明するのは難しいのではないでしょうか。


笹や竹は亜種が多く、明確な区別の定義は諸説あります。


一般的な、笹と竹のそれぞれの特徴は以下のとおりです。

・笹……日本だけに見られる植物・耐寒性があり茎の皮が剥がれない

・竹……熱帯地域やアジアの温帯地域で見られ、茎に節があり成長が早い


多くの種類がある笹ですが、なかには人間の背丈ほどに伸びるものもあります。


ガーデニングの素材として利用するなら、背丈の低い笹を選択しましょう。 

●笹を植える適切な場所

笹の栽培に適しているのは、ほどよく日光が当たる半日陰で、いくらか水分のある土壌です。


笹は生命力の強い植物のため、地下茎をどんどん伸ばしながら成長します。


鉢で育てることもできますが、成長スピードが早いことから、あっという間に笹の根が鉢の中で一杯になり、頻繁に植え替えが必要になります。


そのため、笹の栽培は、鉢植えよりも地植えのほうが、管理がしやすくおすすめです。


なお、地植えで笹を育てるなら、周りの植物への影響を考慮し、広い場所を選択してください。

●笹の植付け

地植えの場合、植付け時期にこだわる必要はありませんが、夏場を避けた春または秋がよいでしょう。


植付け前には土をよく耕し、元肥として有機肥料を混ぜ込んでおきます。


また、植え穴は笹の根回りに対し、ひとまわり大きなサイズの穴を用意します。


株間は約20センチを確保して、植え付けた後は、根付くまで十分に水を与えてください。


鉢栽培の場合は、笹のサイズよりも1~2周り大きなサイズの鉢を用意しましょう。

●笹の水やりと肥料

笹は乾燥に弱い植物ですので、鉢植え栽培では土の表面に乾きが見られたら水を十分に与えましょう。


地植えの笹は、降雨のみで足りますので、特別与える必要はありません。


肥料に関しては、地植えと鉢植えともに、与えなくても十分に育ちます。

●笹の花

笹が花を咲かせるのをご存知でしょうか?


笹は5月から7月にかけて、穂の花によく似た花を咲かせることがあります。


花を咲かせる頻度は約60年ごととの説もあるため、なかなかお目にかかる機会はないでしょう。


実のところ、笹の花を咲かせる周期については、あまりよくわかっていません。


また、笹の花の開花は珍しいため、「不幸や飢餓が起きる前触れ」などと昔から言われてきたようですが、この言い伝えにも確固たる理由はないようです。


笹は花を開花させた後に、実をつけます。


実が熟して種ができ、その種によって翌春に新たな生命が誕生します。


笹が花を咲かせる理由は、笹に寿命がきて枯れる前に、子孫を残すための現象と言われています。

●笹の剪定

笹の軽剪定は1年中いつ行なっても構いません。


笹は他の植物に比べ成長が早いため、高さを調節するための剪定は、年に1度は必ず行なうようにしましょう。
高さ調節のための剪定は3月ころがおすすめです。


また、成長とともに笹が茂ると、日当たりが悪くなったり、見栄えが悪くなったりします。


高さの調節が済んだあと、4月ころに透かし剪定で、風通しのよい環境を作ってあげましょう。

●ガーデニングでおすすめの笹3選

最後に、根締めや生け垣などガーデニングで使用するおすすめの笹を3つご紹介しましょう。

・コグマザサ

クマザサよりも葉が小さく、冬になっても枯れることはありません。


暖かい時期は、葉全体が緑色で覆われますが、冬になると縁が白に変化するため、葉色の変化を楽しめる風情のある笹です。


背丈も低いので扱いやすく、グランドカバーにも適しています。

・クマザサ

人の背丈ほどにも伸びる大型の笹で、日本各地で自生している姿が見られます。


風が当たることで葉の縁が白くなるため、雪に覆われたクマザサは緑を保つことが可能です。


昔から薬草としても利用され、現在では料理の飾り付けとしても使われています。

・ミヤコザサ

細長く薄い葉が特徴のミヤコザサ。


高さは50~80センチほどで収まるため、ほどよい高さの笹を植えたいとお考えの方におすすめです。


多くのミヤコザサは、冬になると枯れてしまいます。


枯れたとしても、翌年新芽を出して新たに生まれ変わります。

●さいごに

お気に入りの笹はありましたか?


笹は頑強な植物のため、暑さにも寒さにも強く、夏越しや冬越しをするための特別な手間はいりません。


また病害虫の心配もほぼないため、日常管理においても適度に剪定を行なっていけば、和風テイストの庭造りに役立つでしょう。


注意すべきは、地植えの際にどんどん成長して広がってしまうこと。


心配であれば、植付けのときに土の中に仕切りを入れて、笹の栽培場所を囲ってあげてくださいね。

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苔玉の作り方5つのステップを解説!育て方のコツも伝授します

最近、新たな趣味として注目を集めている苔玉作り。


しかし、「どうやって作ればいいの?」と作り方がわからない人も多いと思います。


そこで今回は、苔玉の作り方を5つのステップごとに解説。苔玉の育て方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.苔玉とは?

苔玉とは土を球状に丸めて、周囲に苔を貼り付けたものを指します。


そこへ好きな植物を植え付けることで、山の自然を切り取ったかのような雰囲気で植物を育てられるおすすめのガーデニング手法です。


室内に飾ればグリーンの癒しの空間が広がり、植物を日々愛でられる喜びを感じられます。


丸いフォルムも可愛らしく、和モダンやナチュラルなインテリアにもぴったりでしょう。

2.【苔玉の作り方】5つのステップを解説

まずは、苔玉の作り方から解説していきます。


5つのステップを参考に、自分だけの苔玉を作ってください。]

2-1.必要な材料を揃える

はじめに、苔玉作りに必要な材料を揃えていきます。


<苔玉作りに必要なもの>

・植物
・ハイゴケ
・糸(麻紐か木綿糸がおすすめ)
・培養土
・ケト土
・赤玉土
・水
・ボウルorトレー

2-2.土作りをする

次に、苔玉の土台となる土作りをしていきます。


赤玉土とケト土を3対7の割合でトレーに乗せて全体を混ぜ合わせ、少しずつ水を加えてこねていきます。


耳たぶくらいの硬さになるまでこねればOK。


水を入れすぎてしまった人は土をプラスするといいでしょう。


全体を綺麗な丸い形に整えます。苔玉を受け皿などに置いて飾る場合は、下側を平らにすると安定します。

2-3.植物を植える

植物を植えるために先ほど作った土の球体の上部分へ穴をあけて、培養土を敷き入れます。


そこへ植物を植え込みむのですが、ポット苗などは土や根がたっぷりついているので、そのままの状態では植え込みができません。


そのため、まずは植物の根についた土をふるい落していきます。


この時、茶色くなった根や長く伸びすぎた根はハサミでカットするといいでしょう。


植物の根鉢がコンパクトなサイズ感になったら、培養土を入れたところへ植え込み、隙間にも培養土を入れて植え付けていきます。


しっかり培養土を入れられたら、周囲のケト土で蓋をして形を整えてください。

2-4.苔で包む

ハイゴケを苔玉の土台に貼っていきます。


全体を綺麗に覆えたら、糸をぐるぐると巻いてハイゴケを固定していきます。


糸は苔が育つにつれて次第に見えなくなっていきますが、緑色や黒い色の糸を使用すると、当初から糸が目立たない苔玉作りができます。

2-5.水を吸わせたら完成

最後に、ボールやトレーに水を張って苔玉を浸します。水をよく吸って重くなったら苔玉作りの完成です。

3.【苔玉の育て方】コツを押さえて上手に管理しよう

育て方を間違えると、植物が枯れたり苔が茶色くなったりなど、「せっかく作った苔玉が枯れてしまった…」というケースになり兼ねません。


続いて、苔玉の育て方のコツを紹介していきます。育て方のコツを押させて、苔玉を上手に管理しましょう。

3-1.明るい日陰で風通しよく

一見、室内で育てるのが最適と思いがちな苔玉ですが、実は日当たりと風通しのいい場所を好みます。


植物を元気に育てるには光合成が必要不可欠。


とはいえ、苔は強い日差しが苦手なので、柔らかい日差しが当たる場所や、明るい日陰に置くのが最適です。


強い直射日光に当たると、苔が乾燥して枯れてしまうケースもあるため、窓際に置く場合はレースのカーテンで遮光することがポイント。


風通しよく管理し、カビなどの発生を防ぎましょう。

3-2.水やりはボールに水を入れて浸す

苔玉は苔玉が軽くなってきた頃を見計らって水やりをします。


水やりの仕方はボールやトレーなどに水を張り、そこへ苔玉を入れて浸すだけ。


注意点としては、水やりを霧吹きだけで済ませないことが大切です。


霧吹きだけでは土の中まで水分が行き渡らず、植物の元気がなくなってしまうからです。


また、水受け皿に常に水を張っているような状態はNGです。


過湿によって植物や苔が枯れてしまうので、水やりが終わったら水を必ず捨ててください。

3-3.霧吹きで苔を元気に育てよう

空気中の乾燥が気になる場合は、苔に霧吹きをするのもおすすめです。


苔は湿気を好む傾向にあることから、空気の乾燥が気になる場合は霧吹きを使って調整するといいでしょう。


苔を触ってみてしっとりしているようなら水分が足りている証拠です。


様子をみながら、必要な時に霧吹きをしてください。

3-4.元気がない時は活力剤を与えよう

苔玉を育てていると、植物や苔に元気がなくなってしまうケースがあります。


育て方によって原因はさまざまですが、一度活力剤を与えてみると元気になるパターンもあります。


活力剤には水に希釈して与えるタイプと、土に差し込むアンプルタイプがあるので、使いやすい方を選んでください。


ただし、苔玉の元気がない時に肥料を与えるのは避けましょう。


植物が弱っている時に肥料を与えると、そのまま枯れてしまうことがあるからです。


活力剤を購入する時は、肥料と間違わないように注意して選びましょう。

4.まとめ

苔玉の作り方と育て方について解説しました。


苔玉は作ることも育てる過程も楽しめる新しいガーデニングです。


おしゃれな受け皿に飾れば、風情を感じられますね。


リビングや部屋に吊るして飾ると、空間を素敵に演出できます。


上記で紹介した苔玉の作り方や育て方を参考に、苔玉のある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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フィカス・ウンベラータの「曲げ木」とは?基本の育て方6つのコツ

ハート型の葉、すらっとした樹形で、お部屋・ホテル・店鋪などのインテリアとしても多く活用されているフィカス・ウンベラータ。


手軽に入手でき、育てやすいことから、これから観葉植物を育てようとお考えのガーデニング初心者の方にもおすすめです。


そこで今回は、フィカス・ウンベラータの基本的な育て方に加え、曲げ木をする際の手順についてもご紹介します。

●フィカス・ウンベラータってどんな木?

フィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカ原産とするクワ科に属する観葉植物です。


「フィカス」にはゴムの木、「ウンベラータ」には日傘(ラテン語)の意味があり、原産地で自生しているフィカス・ウンベラータには、樹高が10メートルを超すものも存在するといわれています。


フィカス・ウンベラータは上に向かって成長するスピードが早く、夏のワンシーズンで20センチほど伸びることも。


また、元々は気温の高い地域にある植物のため、少々寒さに弱い特徴もあります。

●フィカス・ウンベラータの好む環境

フィカス・ウンベラータは、耐陰性もある植物ですが、基本的には日光の当たる場所で育てましょう。


ただし、夏の直射日光のような強い光は葉焼けの原因になるため、窓際のレースのカーテン越しのような、やわらかい光が入る場所、かつカーテンによって日光の量を調節しやすい場所が適しています。


気温が低下する寒い季節の夜などは、鉢を都度、エアコンの風が直接当たらない暖かい場所へ移動させましょう。


寒い時期の育成温度の目安は、約8度以上です。

●フィカス・ウンベラータの水やり

フィカス・ウンベラータの水やりは、一般的な水やりに加え、葉に霧吹きで水を与える「葉水」を行ないます。


葉水には、冷房などの風が原因となる乾燥や病害虫を防ぐ働きがあるため、1年を通して毎日行ないましょう。


株元に水を与える方法は、季節によって量を調節する必要があります。


フィカス・ウンベラータの成長期にあたる春は、土の表面が乾いたら、鉢皿から水がでるまで十分に水を与えるのがポイント。


夏の高温期は水を必要とする時期ですので、春よりも回数を多めに、水が切れないようなタイミングで与えましょう。


冬は水をそれほど必要としませんので、1年のなかでは最も頻度を控えめに。


土の表面の乾燥を確認して数日経過してから与えます。

●フィカス・ウンベラータの肥料

肥料は与えなくても成長はしますが、葉に艶がない・変色している・もっと大きくしたい・成長速度が遅くなってきた、などの理由があれば春から秋にかけて、2カ月に1回の割合で緩効性肥料の置き肥をします。


また、半月に1回の割合で葉水や株元への水やりの際に液体肥料を施しましょう。

●フィカス・ウンベラータの剪定

上に伸びるスピードの早いフィカス・ウンベラータ。


剪定を行なわずに放置しておくと、天井に到達してしまうことも珍しくありません。


剪定を行なう時期は、冬以外であれば基本的に問題ないでしょう。


剪定のポイントは次のとおりです。


・剪定する場所は枝の付け根

・内側に向かって伸びる枝や重なっている枝をカットする

・樹液には毒性のある成分があるのでゴム手袋を装着し、使用後のハサミは清潔を保つ

●フィカス・ウンベラータの「曲げ木」の手順

曲げ木とは、枝を針金などで固定しながら、希望する形に成長するように誘導すること。


これは、フィカス・ウンベラータの枝の柔らかい性質を利用して行なわれています。


自分好みの形を作るなら、剪定作業にプラスして、曲げ木に挑戦してみましょう。


希望の樹形のイメージができたら、曲げ木仕立てにする手順を見ていきましょう。

  1. 太めと細めのワイヤー(紐でも可)・ペンチ・ハサミ・テープを用意する
  2. ハサミで曲げる箇所の葉を取り除く
  3. イメージどおりの形になるように、力をかけすぎず太いワイヤーを枝に巻きつけ端はテープで固定
  4. 2~3週間に1度、ワイヤーを締めなおす(理想に近づくまで数回繰り返す)
  5. 曲げる枝は、若い枝に限られます。
  6. 木質化した古い枝は固くなっているため、ワイヤー等を固定しただけでは曲がらないばかりか、力をかけると折れる可能性があるので使わないようにしてください。
  7. 剪定直後のフィカス・ウンベラータの場合、曲げ木は負担がかかりすぎるため、半月程度経過してから行ないましょう。
  8. また、ワイヤーの強度は、負担を避けるため、回数を重ねるごとに強度をあげてください。
  9. ワイヤーを固定した枝は、時間の経過とともに次第に木質化していきます。
  10. およそ1年を目処に、理想の形へと近づけるとよいでしょう。

●さいごに

フィカス・ウンベラータの曲げ木は、オシャレで個性的な形に仕上げられるだけでなく、スペースの限られた室内で育てる場合に、形をコンパクトに抑えられるメリットもあります。


フィカス・ウンベラータは、日光量や水やりの頻度など、基本的なコツを抑えれば、失敗の少ない植物です。


室内置きでも圧迫感を感じづらい魅力もありますので、観葉植物をお考えの方は、ぜひフィカス・ウンベラータの栽培に挑戦してみましょう。

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花壇や寄せ植えで大活躍!おすすめの低木10選

花壇や寄せ植え、高木の足元などに活用される低木は数多くの種類があるため、どれを選んだらいのか悩んでしまう方も多いでしょう。


そこで今回は、洋風、和風、モダンなど、さまざまなテイストに合うおしゃれな低木を紹介します。


おすすめの低木を参考に、庭や花壇などを素敵に演出しましょう。

1.庭や花壇で活躍するおすすめの低木10選

それでは早速、庭や花壇をおしゃれに飾るおすすめの低木をみていきましょう。

1-1.シルバープリペット

斑入りの葉が綺麗なシルバープリペットは、花壇や庭のアクセントツリーにしたり、生垣やカラーリーフに用いたりできる人気の低木です。


爽やかな葉色をしていることから、洋風な花壇との相性が抜群。開花期には白い花がいっぱいになり、より一層素敵な雰囲気を作り出してくれるでしょう。


強い刈り込みに耐えるので、生垣にもおすすめです。


開花期:5〜6月
結実期:9〜11月
樹高:1〜3m

1-2.マホニアコンフューサ

マホニアコンフューサはシャープな葉が印象的で、スタイリッシュな雰囲気を作り出すおすすめの低木です。


洋風や和風、モダンの庭づくりに映えることから、最近では新築住宅の植栽に多用されています。


また、耐陰性が強く、性質も丈夫なため、手入れ要らずで楽しめることもおすすめポイント。


花や実がついて四季折々の姿が見られる魅力的な低木です。


開花期:4〜5月、10〜12月
結実期:1〜2月
樹高:1〜2m

1-3.ナンテン

「難を転ずる」ことから、縁起の良い庭木として古くから親しまれてきたナンテンは、縁起木を植えたい人におすすめ。


秋の紅葉や赤い実と緑色の葉とのコントラストが美しく、正月飾りやクリスマス飾りに用いることもできます。


耐陰性があるため、日陰の植栽にも活躍。


オタフクナンテンやナンテントワイライトなどは、花壇や庭のカラーリーフにぴったりでしょう。


開花期:6〜7月
結実期:11〜2月
樹高:2〜3m

1-4.ウエストリンギア

ウエストリンギアは、洋風な庭や花壇、ロックガーデンなどをおしゃれに彩る低木です。


ローズマリーによく似た姿をしており、紫色の花が長期間咲くため華やかさもあります。


斑入りの種類やシルバーリーフとして活用できるタイプもあり、寄せ植えに用いるのもおすすめです。


開花期:4〜7月、9〜10月
樹高:1.5m

1-5.エリカ

花付きの良いエリカは花壇や寄せ植えに重宝される花木です。


種類によって育ち方が異なり、中には這う性質のタイプもあるのでグランドカバーにおすすめ。


ただし、夏の暑さや加湿に弱い傾向があるため、長く育てるには夏越し対策が必要になってきます。


鉢植え栽培なら夏場も管理しやすく、赤やピンク、白色などの花色で開花期を鮮やかに彩ってくれそうです。


開花期:種類によって異なる
樹高:20〜80cm

1-6.コルジリネ

コルジリネは庭におしゃれな雰囲気を作り出す人気の低木です。


特に人気が高いレッドスターは赤紫色の葉が特徴で、耐寒性が強いことから庭植えに最適。


庭にアクセントをつけたり、周囲の植物を引き立てたりなど、1株植えるだけでおしゃれ度がグッと上がります。


モダンな住宅やスタイリッシュな雰囲気が好みの方におすすめです。


樹高:0.1〜2m

1-7.ロフォミルタス・マジックドラゴン

ちょっと変わったニュアンスの低木が欲しい方には、ロフォミルタス・マジックドラゴンがおすすめ。


トリカラーの低木でシックな装いを演出し、アンティークな雰囲気も感じさせます。


寒さが増すにつれて葉色が濃いピンク色へと変化するため、違った葉色を楽しめることも魅力のひとつです。


鉢植え栽培や寄せ植えなどでも重宝するイチオシの低木です。


開花期:6〜7月
樹高:1.5m

1-8.コロキア

コロキアはクシャっとしたユニークな樹形と細葉が特徴のおしゃれな低木。


全体が黒や灰色に色付き、カラーリーフとして活用できることから人気が高まっています。


庭や花壇のアクセントツリーに用いたり、寄せ植えで他の草花を引き立てたりなど、さまざまな使い方で楽しめるでしょう。


成長が遅いので管理がしやすいことも嬉しいポイントです。


開花期:4〜5月
樹高:2m

1-9.カレープラント

カレープラントは常緑性の低木に分類され、カレーの香りがすることから料理の香りづけにも役立つおすすめの低木です。


一年を通してシルバーの葉色を鑑賞できるため、洋風な花壇やハーブガーデンなどの植栽に用いるのがおすすめ。


しかし、加湿に弱い傾向があり、特に夏の高温多湿には注意が必要です。


開花期:7〜9月
樹高:40〜50cm

1-10.チェリーセージ

チェリーセージは野趣な佇まいが魅力的で、洋風やナチュラル、可愛いテイストの庭づくりにぴったり。


赤と白の可愛い花が長期間咲き続け、庭や花壇を明るく彩ります。


育て方のポイントは、成長速度が早く大きく茂るため、庭や花壇の広いスペースにゆったりと植えるのがいいでしょう。


チェリーのような甘酸っぱい香りも楽しめるおすすめの低木です。


開花期:5〜10月
樹高:0.4〜1.5m

2.まとめ

おすすめの低木10選を紹介しましたが、気になるものは見つかりましたか?


低木はさまざまな種類があり、使い方や楽しみ方などもさまざまです。


ぜひおすすめの低木を植えて、おしゃれな庭づくりを楽しんでくださいね。

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カラフルで丈夫な花を育てたい人必見!メネシアの育て方6ポイント

今回ご紹介する「メネシア」は、花の咲く時期が長く、鉢植え・地植えを問わずに栽培できる植物です。


育て方の基本をおさえ、適切なタイミングで切り戻しを行なえば、夏場を除いて多くの花を鑑賞できます。


今回は、メネシアの育て方や人気品種など、6つのポイントでご紹介します。

●「メネシア」ってどんな花?

メネシアは、南アフリカを原産地とするゴマノハグサ科に属する植物です。


草丈は15~30センチとコンパクト。


花の咲く時期は、真夏を除く3~12月までと長期に渡り、室内栽培では冬期も花を楽しめる開花時期の長さが魅力です。


ただし、基本的には丈夫なメネシアでも、高温には弱いため、夏季は花が枯れやすい特徴も。


メネシアは、品種によって一年草と多年草の両方があり、花色の数の多さや、かわいらしい花の形によって、多くは鉢植えや寄植えの素材として使われています。

●メネシアの好む環境

メネシア栽培の場所選びで注意するのは、「雨が当たらない場所に植える」ということです。


理由は、メネシアに雨が当たってしまうと、花の色が変色したり、華奢な花びらが落ちたりするからです。


高温期は直射日光の当たる場所は避け、半日陰になるような場所に移動させてあげるとよいでしょう。


前述のとおり、メネシアは丈夫な植物ですので、夏季以外は日光が当たり、風通しの良い場所で育てるのが基本です。


また、土は排水性の良いものを好みます。市販の土を使うなら、「草花用培養土」を利用しましょう。

●メネシアの植え付け

メネシアの種の植え付け適期は、以下のとおり場所によって異なります。


・関東より西……9月~10月

・関東より東……春


種からの栽培では、育苗ポットに浅植えを基本にして植えます。


育苗ポットでは日陰で水分を与えて育てますが、秋に植えたメネシアは、翌年の春が到来してから植え替えを行ないましょう。


市販されている苗を購入して育てる場合、購入時に気をつけるポイントは次のとおりです。


・葉の色艶がよい

・徒長していない

・茎がしっかりしている


メネシアは日光が不足すると、茎がひょろひょろと成長する「徒長」しやすい特徴があります。


徒長しているメネシアは、あまり丈夫ではない証拠ですので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

●メネシアの日常管理

メネシアの基本的な日常管理について見ていきましょう。

・水やり

鉢植え栽培では、土の表面が乾いたら水を十分に与えます。


地植え栽培の場合、基本的には降雨のみで育つため、水を与える必要はありません。


本来メネシアは、乾燥した地域で育つ植物のため、夏は加湿に注意が必要です。


特に鉢植えでは、冬場は水やりの回数を減らしながら育ててください。

・肥料

植え付け時の元肥は、粒状の緩効性肥料を与えます。


追肥は、最も花が咲く3月~6月、9月~10月に2週間に1回の頻度で、液体肥料を与えましょう。


地植え栽培では、肥料の量は鉢植えよりも控えめが基本。


いずれの方法においても、肥料が多いと葉ばかりに栄養がいってしまうため、適量または少なめの量を意識しましょう。

・植え替え

鉢で育てたメネシアの根を観察し、窮屈そうに感じたら、3~4月に植え替えしましょう。

・切り戻し

開花時期の長いメネシアは、1つの株にたくさんの花が咲きます。


多くの花を咲かせたいなら、花が先終わった株の上部から2節目を切り戻しておくと、そこからさらに新芽が成長して、2番花を楽しむことができます。


花後に下に落ちてしまった花びらは、病害虫の防止や景観を保つためにも、都度処分するようにしてください。

●メネシアのかかりやすい病害虫

メネシアに発生しやすいのは、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシです。


病気は、風通しの悪さや加湿が原因で、灰色かび病が発生しやすくなります。


花がらの処理で防げる場合がありますので、花がら摘みは怠らないようにしてください。

●メネシアの人気品種2選

洋風の庭にマッチするメネシアには、たくさんの品種があります。


ここでは、人気品種を2つご紹介します。


お庭の雰囲気にあうメネシアを見つけてくださいね。

・サンサシアプラス・チェリーオンアイス

チェリーオンアイスは、メネシアのなかでも耐暑性に優れたバイカラーが魅力のシリーズ。


宿根草と一年草の掛け合わせにより作られた、サンサシアプラスの一種です。


チェリーオンアイスの花弁は、1つの花に赤と白が入りますが、赤とピンクの組み合わせの「ベリーデライト」も人気。


にぎやかで活力あふれる寄植えをつくりたい人におすすめできるメネシアです。

・大輪ネメシア

豪華で落ち着きのある雰囲気のメネシアを育てるなら、宿根草の大輪メネシアがおすすめです。


その名のとおり、一般的なメネシアよりも花弁が大きく、分枝がよいため、たくさんの花を咲かせます。


シックな花色が多く、耐寒性に優れる特徴があります。

●さいごに

メネシアは一年草や宿根草など、品種による栽培の違いはほぼありません。


かわいらしい見た目の印象とは異なり、強い植物のため、加湿や雨に注意すれば、失敗することはないでしょう。


開花時期も長く、花数も多いため、庭の主役になる花をお探しの方は、ぜひメネシア栽培にチャレンジしてみましょう。

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アリッサムの育て方は?6つのポイントと可愛い寄せ植え方法を紹介

花壇や寄せ植えで大活躍のアリッサム。


さまざまな草花との相性がよく、秋から春まで重宝する草花です。


そんなアリッサムの上手な育て方を知りたい人へ、育て方の6つのポイントを解説します。


おしゃれな寄せ植えの仕方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.アリッサム(スイートアリッサム)の基本情報

アリッサムはカーペットのように横に広がって成長するタイプの草花です。


枝先に小さい花がまとまって咲き、赤やピンク、オレンジ、白、紫などの花色で、華やかな雰囲気作りに役立ちます。


寒さには弱く、強い霜に当たると花が咲かなくなり傷んだりしてしまうので、冬は霜の当たらない場所で管理しましょう。


夏の暑さにも弱く、次第に枯れてしまいます。


そのため、開花期は霜の心配がない3月頃から6月と、9月頃から12月の間まで、アリッサムの花を楽しめるでしょう。

2.アリッサムの種類

アリッサムは一年草として親しまれている「スイートアリッサム」が一般的な種類です。


しかし、「スーパーアリッサム」と呼ばれる暑さ・寒さ・蒸れに強い種類が出回っており、こちらは多年草として育てることが可能です。


生育が旺盛で横に広く茂るため、グランドカバーにももってこい。


寄せ植えに使うならスイートアリッサムを。


花壇や庭のグランドカバーにするならスーパーアリッサムを選ぶのがおすすめです。

3.【アリッサムの育て方】6つのポイント

それでは、アリッサムの上手な育て方6つのポイントをみていきましょう。

3-1.環境

アリッサムは日当たりと風通しのいい場所を好みます。


冬場は霜の当たらない場所で育てることがポイントです。

3-2.水やり

アリッサムは高温多湿や蒸れに弱いので、過度な水やりはNGです。}


水やりは乾きし気味に与えることが大切。鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしましょう。

3-3.肥料

開花中は小さな花をたくさんつけるので、追肥を与えて養分を補います。


緩効性化成肥料なら、1ヶ月〜2ヶ月に1回のペースで与えます。


液体肥料は1週間に1度を目安に、希釈したものを与えてください。

3-4.植え付け・植え替え

植え付けや植え替え時期は、気温の穏やかな春と秋がベストです。


植え付けるときは、水はけ・保水性・通気性のいい土作りを心がけ、赤玉土や腐葉土をすき込んで置くといいでしょう。


鉢植え栽培では市販の培養土か、赤玉土6:腐葉土4の割合で土をブレンドします。


スイートアリッサムは一年草なので、鉢植え栽培でも植え替えは必要ありません。


しかし、スーパーアリッサムは多年草として育てられるため、鉢から根が飛び出したり生育が止まったりした場合には植え替えが必要です。


一回り大きい鉢に植え替え、古い土を振り落としてから植え替えをしましょう。

3-5.手入れ

特に手入れは必要ありませんが、株が茂り過ぎたり、蒸れて傷んだりした部分があれば剪定をします。


スイートアリッサムは梅雨や夏の前に切り戻しをして日陰で管理すると、夏越しできるケースもあるので、ぜひチャレンジしてみてください。

3-6.病害虫

害虫はアブラムシなどに注意が必要です。


アリッサムは蒸れによって菌核病や灰色かび病などを発生させるケースもあります。


日当たりと風通し良く育てて、カビ類の病気を防ぎましょう。

4.アリッサムを寄せ植えしよう!可愛いアレンジ方法を紹介

アリッサムを活用すれば、可愛いアレンジの寄せ植えがたくさんできます。


おすすめの寄せ植え方法を参考に、アリッサムの可愛い寄せ植えを作りましょう。

4-1.アリッサムをグランドカバーにふんわりと寄せ植え

アリッサムは這うように広がるため、草花の株元の土を隠し、ナチュラルな寄せ植え作りができます。


ピンク色の花と白いアリッサムの組み合わせで、庭がグッと可愛い雰囲気に。


ふんわりとまとまった素敵な寄せ植えです。

4-2.アプリコット系の花でまとめた可愛いハンギングバスケット

アリッサムやパンジーなど、アプリコット系の色合いでまとめたハンギングバスケットは、どこか優しい雰囲気も感じられる素敵な寄せ植えです。


アリッサムはハンギングバスケットの器を隠す役割もあるので、隙間に植えておくとしっかりと役目を果たしてくれます。

4-3.紫系の草花と合わせれば大人な雰囲気に

ラベンダー色のアリッサムは、紫系の草花と合わせて大人なアレンジの寄せ植えを作るのがおすすめ。


鉢の縁に植えれば次第に垂れ下がってくるので、ナチュラルさもプラスされます。


アリッサムは引き立て役としても優秀なので、メインの花の脇に添えるような形で寄せ植えするといいでしょう。

5.まとめ

アリッサムについて、上手な育て方のポイントや寄せ植え方法を紹介しました。


アリッサムは庭や花壇のグランドカバーや寄せ植えで活躍する可愛い草花です。


ガーデニング好きな人はぜひアリッサムを迎えて、可愛い寄せ植えや花壇作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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ドライフラワーの作り方5つのコツ! 失敗しないためのポイントとは?

自分で育てた花や草をそのまま枯らさずに、「ドライフラワーにしてみよう」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。


とはいえ、「ドライフラワーの作り方がわからない」「作っても上手くいかない……」など、作り方のコツを知らなければ、上手くはいかないものですね。


そこで今回は、自宅で手軽にできるドライフラワーの作り方についてご紹介します。

●ドライフラワー作りで手軽なのは「ハンギング法」

まずは、ドライフラワーの作り方には、どのような方法があるのかを見ていきましょう。

 ハンギング法

収穫した切り花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。


室内の湿度にもよりますが、およそ1~2週間でドライフラワーが完成します。


最も手軽に挑戦できる方法です。

 シリカゲル法

密閉容器に切り花とドライフラワー用のシリカゲルを入れて作ります。


シリカゲルを利用することにより、数日間から1週間程度でドライフラワーが完成します。


ハンギング法よりも完成までの時間が短く済むメリットがありますが、種類によっては花の形が変形してしまう場合もあります。

 ドライインウォーター法

数センチほどの水が入った花瓶に切り花を入れ、時間の経過とともに水を蒸発させながらドライフラワーをつくります。


他の方法に比べ時間はかかりますが、花を楽しみながら作れるメリットがあります。


なお、茎や枝の柔らかい植物の場合、全体に曲がったり、首が垂れ下がったりするため、注意が必要です。

●ハンギング法でドライフラワーを作る3ステップ

最も手軽なハンギング法でドライフラワーを作るときの、詳しい方法を3つの段階に分けてご紹介します。

 1.新鮮な花を摘み取る

ドライフラワーにする花を摘み取る際は、新鮮なものを選びましょう。


最盛期が過ぎ、元気がなくなってきた花や、枯れかかっている花は使いません。


花を摘み取る時間帯は、水が下がりにくい朝または夕方がおすすめ。


摘み取った後は、一度大きな花瓶やバケツに水を張り、花に水分を十分に吸収させます。

 2.下葉を処理する

茎の下のほうについている余分な葉を処理します。


また、花瓶にいけていた花の場合は、水に浸っていた部分は切り落としましょう。

 3.花を下にして吊るす

花を吊るす作業は、なるべく風通しが良く、湿度の低い部屋で行ないましょう。


色あせを防ぐため、直射日光が当たる場所も厳禁です。


花は乾燥するにしたがって縮むため、束ねて吊るすなら輪ゴムを利用します。


早く乾燥させたい場合は、束ねずに1本ずつ分けて吊るすとよいでしょう。

●ドライフラワーに向く花・向かない花

花には、ドライフラワーに向くものと、向かないものがあります。


ドライフラワーに向く花には、「変色しづらい・水分が少ない・花びら数が多い」などの特徴があり、あじさい・ラ
ベンダー・みもざ・バラ・カスミソウなどが挙げられます。


一方で「変色しやすい・水分が多い・花びら数が少ない」特徴を持つ花は、ドライフラワーには向きません。


チューリップ・菊・ユリ・桜などは、ドライフラワーにするにしても、美しい形状と色を残すのは難しいでしょう。

●ドライフラワーを作った後は?

ドライフラワーが完成したら、リース・スワッグ・ガーランドなどにして飾って楽しみましょう。


お気に入りの花瓶に入れてもいいですし、束ねて逆さにして吊るしておいてもよいでしょう。


なかでも昨今、ドライフラワーの活用方法として人気があるのがスワッグです。


スワッグとは、ドライフラワーを麻ひもやリボンで束ね、壁に吊るしたり、立て掛けたりして楽しむ飾りを指します。


スワッグ作りでは、切り花の他にも、グリーンや実の付いた植物を利用します。


スワッグ作りを目的としたドライフラワーを作る過程では、材料となる花材を1つずつ乾燥させましょう。


というのは、束ねた状態で乾燥させると、乾燥が進まないうえに、乾燥後に輪ゴムを解いた際、形が崩れてしまう可能性が大きいからです。

●ドライフラワーに寿命はある?

せっかく作ったドライフラワーだからこそ、長期間に渡って飾っておきたいもの。


とはいえ、ドライフラワーは短くて約3カ月、長くとも1年半が寿命といわれています。


ドライフラワーの寿命は、使用した植物にもよって異なります。


どのような植物であれ、次のような現象が見られたら、寿命と考えましょう。

 色が変色し、制作当初に比べてくすんでいる

 虫やカビが発生している

 ホコリが溜まっている

 形が崩れている


ドライフラワーを長持ちさせるためには、直射日光が当たらず、湿度の低い場所選びが大切です。


また、定期的にホコリを取り除いておくことも、美観を保つうえでは重要でしょう。

●さいごに

ドライフラワー作りに慣れていないなら、まずは、ドライフラワーの定番とされるバラやカスミソウ、ラベンダーなどから挑戦してみましょう。


また、グリーンをドライフラワーにするなら、ユーカリや針葉樹をおすすめします。


完成後は、ドライフラワーの状態をよくチェックして、寿命と判断したら、適宜処分することを心がけましょう。

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キンモクセイ(金木犀)の育て方は?鉢植えやベランダ栽培など7つのコツを解説!

キンモクセイ(金木犀)は三大香木の1つで人気のある庭木です。


そんなキンモクセイを「鉢植えで育てたい」「ベランダ栽培をしたい」という人も多いはずです。


こちらの記事ではキンモクセイについて育て方のコツを紹介。


鉢植えやベランダ栽培にも触れていくので、詳しく知りたい方は必見です。

1.キンモクセイの基本情報

キンモクセイは中国が原産地で、江戸時代に日本へ渡来してきたと言われています。


別名ギンモクセイ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイなどと呼ばれ、庭木や公園、街路樹など、多くの場所で植えられている人気の常緑樹です。


主な特徴はキンモクセイの花の香り。


9月〜10月ごろに開花期を迎え、あたりに強い香りを漂わせます。


花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」「陶酔」など。


強い印象を残す香りがある一方で、控えめに咲く小さなオレンジ色の花から、このような花言葉がつけられたそう。


性質は暑さに強いものの、寒さにはやや弱い傾向にあるので、寒冷地での栽培は難しいです。


耐陰性はありますが、花木は日当たりのいい場所の方が花付きがよくなるので、用途に合う場所で育ててください。

2.鉢植えやベランダ栽培はできる?

キンモクセイは鉢植え栽培やベランダ栽培といった育て方も可能です。


ただし、樹高が高く成長してくると風の影響を受けやすくなり、鉢植えごと倒れて枝が折れてしまうといったケースも少なくありません。


そのため鉢植えやベランダ栽培では、鉢植えが倒れないように周囲を支えるか、風の影響を受けにくい場所で育てるなど、工夫して育てることが必要になります。

3.【キンモクセイの育て方】7つのコツを紹介

それでは、キンモクセイの育て方を紹介していきます。


7つのコツを解説していくので、上手な育て方の参考にしてみてくださいね。

3-1.環境

暖かい場所を好むキンモクセイは、日当たりがよく風通しのいい場所で育てることがポイントです。


葉が密に茂るので生垣としても活用できますが、道路脇などの大気が汚れた場所では花付きが悪くなるケースもあるので注意が必要です。


また、寒さが厳しい地域では庭植えが難しいので、鉢植え栽培で室内に取り込んでしまうのがおすすめです。

3-2.水やり

地植えでは根がしっかりと張るまで水やりをします。


土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。


根付いたあとは降雨だけで問題なく育つので、水やりは不要です。


鉢植えの育て方は、水切れをさせないことがポイントです。


特に夏場は水切れを起こしやすく、花数が減ってしまったり葉が枯れ落ちたりする原因となるので気を付けてください。


土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。


冬は休眠期に入るので、水やりは控えめに行いましょう。

3-3.肥料

キンモクセイを植えつける時に、元肥として緩効性肥料を与えておきます。


追肥は2月〜3月ごろに寒肥を施します。有機質の緩効性肥料で、リン酸が多いものがおすすめです。

3-4.植え付け

植え付ける時期は3月〜4月が適期です。


用土は水はけのいい弱酸性の土を好むため、地植えにする際には石灰などが不要です。


赤玉土や腐葉土、堆肥などを混ぜ込んでおくと、土壌改良に繋がります。


鉢植え栽培では市販の培養土を使用するか、赤玉土、腐葉土を7:3の割合でブレンドして植え付けるといいでしょう。

3-5.植え替え

植え替えも3月〜4月が適期になります。


地植えは植え替えが必要ありませんが、鉢植え栽培では根詰まりを防ぐために植え替えをしてください。


植え替えのタイミングは、2年以上1度も植え替えをしていないとき、生育が悪いとき、土がなかなか染み込んでいかないときなどに行います。


一回り大きい鉢を用意して、根を傷つけたりストレスを与えたりしないように注意しながら植え替えを行なってください。

3-6.剪定

剪定は新芽が出てくる前の時期が適期です。


2月〜3月を目安に樹形を整えたり、風通しをよくしたりなどの剪定を行いましょう。


また注意点として、春の新芽が出た後から夏の時期までの剪定は避けるようにします。


花芽を落としてしまうことになり兼ねないので、開花を楽しみにしている方は特に注意してください。

3-7.病害虫

【かかりやすい病気】褐斑病、炭そ病、先葉枯病

【被害に合いやすい害虫】カイガラムシ、ハダニ


病害虫の被害は受けにくいキンモクセイですが、稀に上記のような病害虫の被害を受けることがあります。


基本的には、剪定で風通しをよくしておき、日当たりのいい場所で育てることで病害虫の被害に合いにくくなるでしょう。


予防のために薬剤をサンプしておくのもおすすめです。

4.まとめ

キンモクセイの育て方を解説しました。


キンモクセイは香り豊かで、目隠しとしても活用できる庭木です。


鉢植えやベランダ栽培もできるので、庭がない家庭でも育てられます。


上記の育て方を参考にし、上手にキンモクセイを育ててくださいね。

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ミント栽培に挑戦! 人気品種や栽培方法を7ポイントに分けてご紹介

ハーブの代表、爽やかで清々しい香りが特徴のミント。


ミントは、デザートや肉料理の香りづけ、ハーブティーとして昔から多くの人に愛されてきました。


育てたことはないものの、一度は口にした経験がある方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、ミントの人気品種や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。

●ミント栽培「地植え」の注意点


ミントは繁殖力が強く、地下茎を横に伸ばしながら成長するため、植える場所の選択では十分な考慮が必要です。


というのは、なんの対策も施さずに、ミントをそのまま地植えで栽培すると、素早いスピードで成長するミントが他の植物のスペースを駆逐したり、成長に悪影響を与えたりする可能性があるからです。


ミントの地植え栽培では、次のような工夫を施すことをおすすめします。


・ミントの栽培スペースをプラスチックなどの板で仕切る(土中の深さ30センチ以上が目安)

・底に穴の開いたバケツ・素焼きの鉢でミントを栽培し、鉢を地中へ埋める


また、地下茎や種は隣家のスペースに移動する可能性もあるので、隣家に近い場所での栽培は極力避けましょう。


地植えにこだわりがなく、収穫量が少量でよいのであれば、鉢植えでの栽培を検討しましょう。

●ミントのおもな品種の特徴

ミントには多くの種類があり、変種も含めるとその数は数百種類ともいわれています。


品種によって香りや見た目は異なりますが、すべてのミントには、メントールが含まれている共通点があります。


ここでは、ミントの代表的な品種4つの特徴をご紹介します。

・ペパーミント

スペアミントとウォーターミントを配合してできたミント。


香りが強く、葉の先端がスペアミントよりも尖っている特徴があります。


食用の飾りとしても、多く使われています。

・スペアミント

ペパーミントにくらべ、香りはマイルドです。


葉は丸みを帯び、カクテルのモヒートやハーブティー、デザートの添え物などで使われています。

・アップルミント

その名のとおり、ミント独特の香りに加え、りんごのような香りも持ち合わせています。


草丈は大きくて1メートルほどにもなり、おもにハーブティーとして人気があります。


他に果物の香りを感じさせるミントには、バナナミント・パイナップルミント・グレープフルーツミントなどがあります。

・ニホンハッカ

日本を原産地とし、ミントの中でもメントールの含有量が最も多いことが特徴です。


「ハッカ油」は、このニホンハッカが使われています。

●ミントの好む環境

ミントは適度な日当たりと風通しの良い場所を好みます。


日光が強すぎると、葉の色が悪くなるばかりか、枯れる場合もあるため注意が必要です。


鉢植え栽培で直射日光が当たるなら、適宜場所を移動させてあげましょう。

●ミントの植え付け

ミントは生命力が強いため、土に細かくこだわる必要はそれほどありません。


市販されている土を利用するなら、ハーブ専用や野菜用の培養土を使いましょう。


ミントは、酸性土壌を嫌う傾向にあります。


庭の土をそのまま利用する場合、土が酸性に傾いているようであれば、植え付け2週間前に苦土石灰を施します。


加えて、ミントは乾燥を嫌うため、腐葉土を混ぜ込むなどして、土の排水性と保湿性のバランスに留意しましょう。


ミントの植え付けは、種または苗の2とおりです。


種の植え付けは、春になり気温が上昇してくる3~4月頃、または気温が低下してくる9月頃が適しています。


ポット1つにつき3~5粒の種をまき、発芽するまで乾燥しないように水やりを続け、本葉が5枚出てきたら植え替えを行ないます。


苗から植えるなら、株間は15~20センチを確保し、隙間を作ることなく土を十分に埋めておきましょう。

●ミントの栽培管理

強靭な繁殖力を持つミントは、栽培において手間があまりかかりません。


ここからは、ミントの日常管理について見ていきましょう。

・ミントの水やり

地植えの場合、適度な降雨があれば、植え付け直後を除き、基本的に水やりの必要はありません。


ただし、夏場に日照りが続くのなら、水を与えてください。


鉢植えでは、土の乾燥を確認してから、鉢底から水が溢れ出るくらい十分に水を与えましょう。

・ミントの肥料

地植え、鉢植えともに、ミント栽培では肥料は必要ありません。


与えるなら、植え付け時に元肥として、緩効性肥料を施しましょう。

・植え替え


ミントは成長が早いので、定期的な植え替えが必要です。


地植え栽培においてミントが広がった場合、地表に出ている余分なミントは、適宜抜くなどして処理しましょう。


鉢植えでは、栽培を続けているうちにミントの根が鉢の中でいっぱいになります。


1年に1回の割合で、一回り大きな鉢に移動させるか、株分けやさし芽をして量を調節してください。


なお、植え替えは、植え付けと同様に真夏を避け、春や秋に行ないます。

●ミントの花

ミントの開花時期は7~9月頃。


花色は、薄紫・ピンク・白など品種によって異なります。


ミントは葉や香りに注目がいきがちですが、花が咲いたら葉と一緒に摘み取って、花瓶に生け、かわいらしい花と香りを同時に楽しんではいかがでしょうか。

●ミントは冬になったらどうする?

ミントは寒さに強い植物なので、多年草のミントの場合、地植えにしても越冬が可能です。


冬に成長することはありませんが、再び春がきたら、新芽をどんどん出し始めます。


葉の収穫期はおよそ4~10月ですので、収穫期が終了したら、茎を地際部分でカットしておき、来年に備えましょう。

●さいごに

ミント栽培では、他の植物に悪影響を及ぼさないように、植え付け場所に注意を払いましょう。


ミントの生命力の強さは、デメリットもある反面、乾燥を避ければ、少々放任しておいても十分に育つメリットもあります。


葉を収穫して楽しむなら、一鉢からでもミント栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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ヤブランの育て方5つのコツを伝授!花言葉や種類、増やし方も紹介

シェードガーデンで活躍するヤブランについて、「育て方がわからない」という人も多いはず。


そこで今回は、シェードガーデンの育て方を環境や水やりの仕方、肥料など、5つのポイントごとに紹介します。


ヤブランの種類や増やし方も解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.ヤブランの基本情報

ヤブランは、キジカクシ科ヤブラン属に分類される常緑性多年草で、別名「リリオペ」とも呼ばれており、日本のさまざまな場所で自生しています。


耐陰性があることから、日陰の植栽や庭木の下草に好んで植えられ、和風の庭や洋風の庭でも大人気。


花は8月〜10月頃が開花期で、葉の間から紫色の長い花穂が顔を出します。


花が終わるとやがて緑の実をつけ、次第に藍色へと変化。


カラーリーフとして植えるのはもちろん、花や実など、一年を通して花壇や庭で活躍してくれます。

2.ヤブランの花言葉

ヤブランの花言葉には、「忍耐」「隠された心」「謙虚」があります。


さまざまな環境下でもしっかりと育つことや、葉の間にひっそりと花をのぞかせる姿など、耐え忍ぶようなヤブランの姿から、このような花言葉がつけられたのだそう。

3.ヤブランの種類

ヤブランの種類は葉に白い斑が入る「斑入りヤブラン」のほか、草丈が低い「ヒメヤブラン」、白花の「シロバナヤブラン」、「コヤブラン」「ライラック・ビューティー」など、いくつかの種類があることで知られています。


なかでも斑入りヤブランは、シェードガーデンを爽やかな雰囲気にしてくれるカラーリーフとして人気。


また、白花が咲く種類も可憐な印象を与えるため、洋風な庭などで役立っています。


いずれの種類も庭や花壇の雰囲気に合わせて選ぶのがおすすめ。

4.ヤブランの育て方〜5つのコツ〜

では、ヤブランの育て方について、5つのポイントを見ていきましょう。

4-1.環境

ヤブランは性質が丈夫なため、日向から日陰までさまざまな環境に適応します。


花付きや葉数などを多くしたい人は、日向で育てるのがおすすめ。


ただし、強い直射日光に当たると葉焼けを引き起こすることがあるので、夏の日差しを遮れる場所に植えるといいでしょう。

4-2.水やり

地植えの場合は降雨だけで十分に育ちますが、植え付け後1ヶ月くらいは土の表面が乾いたタイミングで水やりをしてください。


鉢植え栽培では、土の表面が乾いたら水やりをします。


乾燥には強いものの、極端に乾燥させてしまうと水切れを起こすことも。


特に夏場は水が乾きやすいので、降雨のない日が続くような場合は水やりをし、土を湿らせておく必要があります。朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをすることも忘れずに。

4-3.肥料

ヤブランは肥料をあまり必要としないので、地植え栽培では与えなくてもOK。


しかし、花数や葉の色艶が悪くなってきたときは、肥料切れを起こしています。


このような症状が見られたら緩効性化成肥料か有機肥料を与えるといいでしょう。


鉢植えの場合は水やりと同時に栄養が流れ出てしまうので、3月頃と10月頃に1年2回のペースで肥料を与えるのがおすすめです。

4-4.植え付け

植え付け用土は、水はけのいい土づくりを心がけます。


庭や花壇に植える場合は、赤玉土や腐葉土、堆肥などをすき込みます。


鉢植え栽培では市販の培養土のほか、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜ合わせた基本土を使用してください。


ヤブランの植え付けはオールシーズン可能ですが、暑さと寒さが厳しい時期は避ける方がいいでしょう。


深植えにしないように注意して植え穴を掘って植え付けます。


鉢植えは鉢底に鉢底石を敷き入れ、ヤブランの苗の高さを用土で調節しながら植え付けてください。

4-5.手入れ

新芽が伸びだす春の季節に切り戻しを行います。


放任でも育ちますが、古い葉が混じると見た目が損なわれてしまうので、鑑賞価値を高めるためにも切り戻しを行うのがおすすめです。


切り戻しの仕方は剪定バサミを使い、ヤブランの株元ギリギリまで葉をカットしていきましょう。


同時に古い葉を取り除いていくと、全体がスッキリとした新しい株になります。

5.ヤブランの増やし方

「ヤブランをもっと増やしたい」という人は、株分けでの増やし方がおすすめです。


春か秋の気温が穏やかな時期にヤブランを掘り上げ、株元を2芽か3芽程度に分けていきます。


このとき、手で分けることが難しい場合は、ハサミを使って切り分けると簡単です。

6.まとめ

ヤブランの育て方のほか、種類や花言葉、増やし方について解説しました。


ヤブランは洋風・和風と、さまざまなテイストの庭に馴染む多年草です。


斑入りの種類なら清涼感をプラス。


花が咲く時期は華やかさも演出できる優秀なカラーリーフです。


ぜひ自宅の庭や花壇、シェードガーデンにヤブランを植えてみてはいかがでしょうか。


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