キンモクセイ(金木犀)の育て方は?鉢植えやベランダ栽培など7つのコツを解説!

キンモクセイ(金木犀)は三大香木の1つで人気のある庭木です。


そんなキンモクセイを「鉢植えで育てたい」「ベランダ栽培をしたい」という人も多いはずです。


こちらの記事ではキンモクセイについて育て方のコツを紹介。


鉢植えやベランダ栽培にも触れていくので、詳しく知りたい方は必見です。

1.キンモクセイの基本情報

キンモクセイは中国が原産地で、江戸時代に日本へ渡来してきたと言われています。


別名ギンモクセイ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイなどと呼ばれ、庭木や公園、街路樹など、多くの場所で植えられている人気の常緑樹です。


主な特徴はキンモクセイの花の香り。


9月〜10月ごろに開花期を迎え、あたりに強い香りを漂わせます。


花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」「陶酔」など。


強い印象を残す香りがある一方で、控えめに咲く小さなオレンジ色の花から、このような花言葉がつけられたそう。


性質は暑さに強いものの、寒さにはやや弱い傾向にあるので、寒冷地での栽培は難しいです。


耐陰性はありますが、花木は日当たりのいい場所の方が花付きがよくなるので、用途に合う場所で育ててください。

2.鉢植えやベランダ栽培はできる?

キンモクセイは鉢植え栽培やベランダ栽培といった育て方も可能です。


ただし、樹高が高く成長してくると風の影響を受けやすくなり、鉢植えごと倒れて枝が折れてしまうといったケースも少なくありません。


そのため鉢植えやベランダ栽培では、鉢植えが倒れないように周囲を支えるか、風の影響を受けにくい場所で育てるなど、工夫して育てることが必要になります。

3.【キンモクセイの育て方】7つのコツを紹介

それでは、キンモクセイの育て方を紹介していきます。


7つのコツを解説していくので、上手な育て方の参考にしてみてくださいね。

3-1.環境

暖かい場所を好むキンモクセイは、日当たりがよく風通しのいい場所で育てることがポイントです。


葉が密に茂るので生垣としても活用できますが、道路脇などの大気が汚れた場所では花付きが悪くなるケースもあるので注意が必要です。


また、寒さが厳しい地域では庭植えが難しいので、鉢植え栽培で室内に取り込んでしまうのがおすすめです。

3-2.水やり

地植えでは根がしっかりと張るまで水やりをします。


土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。


根付いたあとは降雨だけで問題なく育つので、水やりは不要です。


鉢植えの育て方は、水切れをさせないことがポイントです。


特に夏場は水切れを起こしやすく、花数が減ってしまったり葉が枯れ落ちたりする原因となるので気を付けてください。


土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。


冬は休眠期に入るので、水やりは控えめに行いましょう。

3-3.肥料

キンモクセイを植えつける時に、元肥として緩効性肥料を与えておきます。


追肥は2月〜3月ごろに寒肥を施します。有機質の緩効性肥料で、リン酸が多いものがおすすめです。

3-4.植え付け

植え付ける時期は3月〜4月が適期です。


用土は水はけのいい弱酸性の土を好むため、地植えにする際には石灰などが不要です。


赤玉土や腐葉土、堆肥などを混ぜ込んでおくと、土壌改良に繋がります。


鉢植え栽培では市販の培養土を使用するか、赤玉土、腐葉土を7:3の割合でブレンドして植え付けるといいでしょう。

3-5.植え替え

植え替えも3月〜4月が適期になります。


地植えは植え替えが必要ありませんが、鉢植え栽培では根詰まりを防ぐために植え替えをしてください。


植え替えのタイミングは、2年以上1度も植え替えをしていないとき、生育が悪いとき、土がなかなか染み込んでいかないときなどに行います。


一回り大きい鉢を用意して、根を傷つけたりストレスを与えたりしないように注意しながら植え替えを行なってください。

3-6.剪定

剪定は新芽が出てくる前の時期が適期です。


2月〜3月を目安に樹形を整えたり、風通しをよくしたりなどの剪定を行いましょう。


また注意点として、春の新芽が出た後から夏の時期までの剪定は避けるようにします。


花芽を落としてしまうことになり兼ねないので、開花を楽しみにしている方は特に注意してください。

3-7.病害虫

【かかりやすい病気】褐斑病、炭そ病、先葉枯病

【被害に合いやすい害虫】カイガラムシ、ハダニ


病害虫の被害は受けにくいキンモクセイですが、稀に上記のような病害虫の被害を受けることがあります。


基本的には、剪定で風通しをよくしておき、日当たりのいい場所で育てることで病害虫の被害に合いにくくなるでしょう。


予防のために薬剤をサンプしておくのもおすすめです。

4.まとめ

キンモクセイの育て方を解説しました。


キンモクセイは香り豊かで、目隠しとしても活用できる庭木です。


鉢植えやベランダ栽培もできるので、庭がない家庭でも育てられます。


上記の育て方を参考にし、上手にキンモクセイを育ててくださいね。

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