オリヅルランの育て方4つのコツ! オススメ園芸品種もご紹介

スラッと細く鮮やかな緑の葉に白い斑が入るオリヅルラン。


室内の観葉植物としてだけでなく、庭や玄関先などでの地植え、あらゆる環境でも育てやすい頼もしい植物です。


今回はオリヅルランの人気品種や基本的な育て方についてご紹介します。

●オリヅルランの園芸品種

・ナカフヒロハオリヅルラン


やわらかい葉の中央に白い斑が入ります。


他の品種と比べ若干寒さに弱い、下垂性が強い、ランナーがよく伸びる特徴があります。

・シャムオリヅルラン

葉の両端に白い斑が入り、ランナーを出さない品種です。


葉の長さが短めなので、コンパクトに育てたい方におすすめです。

・ソトフオリヅルラン

葉がかたくて丈夫な品種です。


ソトフは「外斑(外側に斑がはいる)」から名付けられています。

●オリヅルランの好む栽培環境

・日光

南国生まれのオリヅルランは、日光を好む植物。


太陽の光が当たることにより、しっかりと丈夫な株に成長していきます。


したがって置き場所は、室内であればガラス越し、室外であれば太陽のよく当たる風通しのよい場所に置きましょう。


ただし夏季の直射日光は、葉焼けの原因になるため、明るい日陰に移動させるとよいでしょう。


また、オリヅルランは耐寒性にやや弱い特徴がありますので、戸外で育てるなら冬期は室内にいれて管理します。


外気温3度以下が、オリヅルランを室内に入れる目安と考えてください。


ただし育てている品種が「シャムオリヅルラン」の場合は、他の品種よりも寒さに弱い特徴があるので注意が必要です。


シャムオリヅルランは管理上10度以上の気温が必要なので、秋が到来したら早めに室内に取り込みましょう。

・土

オリヅルランは水はけの良い土であれば、それほど土質にこだわる必要はありません。


鉢植えで育てるなら、市販されている花苗用または観葉植物用の培養土が使えます。


地植えの場合は、排水性がよい場所に植えましょう。

●オリヅルランの栽培管理

オリヅルランの日常の栽培管理について見ていきましょう。

・水やり

オリヅルランは乾燥に強い植物ですので、水の与えすぎによる根腐れに注意しましょう。


また水やりの頻度は季節ごとに調節をする必要があります。


・春から秋(生育期)……土の表面が乾いたらたっぷりと与える
・冬(乾燥期)……土の表面が乾いて3~4日経過後に与える
・地植え……基本的に降雨のみで育つが、晴天が続いたら水を与える

・葉の手入れ

オリヅルランで葉が茶色く変化しているのをよく見かけないでしょうか?


原因の多くは根詰まり、または水の与えすぎによるものです。


全体が茶色くなってしまった場合は葉の根元からカット、葉先だけ変色したならオリヅルランの景観を美しくするため、先細りになっている本来の葉の形と同じになるようにカットしましょう。

・肥料

オリヅルランに肥料を与えると、葉の色が鮮明になる、葉のツヤが出るなどの効果があります。


肥料を与える季節は5月~9月ごろ。


ゆっくりと効き目のでる緩効性肥料を2ヶ月に1回、または効き目の早い液体肥料を7~10日に1回の割合で施しましょう。

・植え替え

オリヅルランは生育が旺盛な植物なので、栽培環境がよければ良いほど大きく成長します。


鉢植え栽培では1~2年に1度の植え替えを目安とし、5~9月の温暖な季節のうちに植え替えしてあげましょう。


鉢から出したオリヅルランの植え替え手順は次のとおりです。


1 オリヅルランの根についた土を約4分の1落とす
2 根の先をハサミでカット
3 1~2まわり大きな鉢に移動させる

・花と病害虫

オリヅルランは春から夏にかけて、ランナーの途中に小さな白い花を咲かせます。


病害虫についてあまり心配の必要はありませんが、まれにハダニやアブラムシが発生する場合があるので注意しましょう。


また風通しの悪い環境下ではカイガラムシの発生もあります。


増えすぎた子株は取り除く、枯れた葉は処分する、室内の場合は空気の流れを作るなどしてオリヅルランの環境改善をこころがけましょう。

●オリヅルランの増やし方

オリヅルランを増やす主な方法は次の2とおりで、植え付けや植え替えと同じく5月~9月が適期です。


いずれの方法も新しい鉢にオリヅルランを植えた後、十分な水やりをおこなってください。

・子株で増やす

オリヅルランを育てていると、株から白い茎(ランナー)が出てきます。


ランナーの先に子株がつきますが、葉の枚数が8枚以上のものを選択し、ランナーをカットした後、別の鉢に植え付けましょう。

・株分けで増やす

シャムオリヅルランなどのランナーが生えない品種、または鉢の中で大きく成長しすぎたオリヅルランの場合は株分けで増やします。

●さいごに

オリヅルランは丈夫かつあまり環境を選ばないので、ガーデニングに自信がない人にもおすすめできる植物です。


オリヅルラン栽培では寄植えやハンギング、水栽培やハイドロカルチャーなど、いろいろな見せ方で栽培を楽しむことが可能。


植物でアレンジを楽しみたい方、オリヅルランを育て増やしてみてはいかがでしょうか。

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