フィカス・ウンベラータの「曲げ木」とは?基本の育て方6つのコツ

ハート型の葉、すらっとした樹形で、お部屋・ホテル・店鋪などのインテリアとしても多く活用されているフィカス・ウンベラータ。


手軽に入手でき、育てやすいことから、これから観葉植物を育てようとお考えのガーデニング初心者の方にもおすすめです。


そこで今回は、フィカス・ウンベラータの基本的な育て方に加え、曲げ木をする際の手順についてもご紹介します。

●フィカス・ウンベラータってどんな木?

フィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカ原産とするクワ科に属する観葉植物です。


「フィカス」にはゴムの木、「ウンベラータ」には日傘(ラテン語)の意味があり、原産地で自生しているフィカス・ウンベラータには、樹高が10メートルを超すものも存在するといわれています。


フィカス・ウンベラータは上に向かって成長するスピードが早く、夏のワンシーズンで20センチほど伸びることも。


また、元々は気温の高い地域にある植物のため、少々寒さに弱い特徴もあります。

●フィカス・ウンベラータの好む環境

フィカス・ウンベラータは、耐陰性もある植物ですが、基本的には日光の当たる場所で育てましょう。


ただし、夏の直射日光のような強い光は葉焼けの原因になるため、窓際のレースのカーテン越しのような、やわらかい光が入る場所、かつカーテンによって日光の量を調節しやすい場所が適しています。


気温が低下する寒い季節の夜などは、鉢を都度、エアコンの風が直接当たらない暖かい場所へ移動させましょう。


寒い時期の育成温度の目安は、約8度以上です。

●フィカス・ウンベラータの水やり

フィカス・ウンベラータの水やりは、一般的な水やりに加え、葉に霧吹きで水を与える「葉水」を行ないます。


葉水には、冷房などの風が原因となる乾燥や病害虫を防ぐ働きがあるため、1年を通して毎日行ないましょう。


株元に水を与える方法は、季節によって量を調節する必要があります。


フィカス・ウンベラータの成長期にあたる春は、土の表面が乾いたら、鉢皿から水がでるまで十分に水を与えるのがポイント。


夏の高温期は水を必要とする時期ですので、春よりも回数を多めに、水が切れないようなタイミングで与えましょう。


冬は水をそれほど必要としませんので、1年のなかでは最も頻度を控えめに。


土の表面の乾燥を確認して数日経過してから与えます。

●フィカス・ウンベラータの肥料

肥料は与えなくても成長はしますが、葉に艶がない・変色している・もっと大きくしたい・成長速度が遅くなってきた、などの理由があれば春から秋にかけて、2カ月に1回の割合で緩効性肥料の置き肥をします。


また、半月に1回の割合で葉水や株元への水やりの際に液体肥料を施しましょう。

●フィカス・ウンベラータの剪定

上に伸びるスピードの早いフィカス・ウンベラータ。


剪定を行なわずに放置しておくと、天井に到達してしまうことも珍しくありません。


剪定を行なう時期は、冬以外であれば基本的に問題ないでしょう。


剪定のポイントは次のとおりです。


・剪定する場所は枝の付け根

・内側に向かって伸びる枝や重なっている枝をカットする

・樹液には毒性のある成分があるのでゴム手袋を装着し、使用後のハサミは清潔を保つ

●フィカス・ウンベラータの「曲げ木」の手順

曲げ木とは、枝を針金などで固定しながら、希望する形に成長するように誘導すること。


これは、フィカス・ウンベラータの枝の柔らかい性質を利用して行なわれています。


自分好みの形を作るなら、剪定作業にプラスして、曲げ木に挑戦してみましょう。


希望の樹形のイメージができたら、曲げ木仕立てにする手順を見ていきましょう。

  1. 太めと細めのワイヤー(紐でも可)・ペンチ・ハサミ・テープを用意する
  2. ハサミで曲げる箇所の葉を取り除く
  3. イメージどおりの形になるように、力をかけすぎず太いワイヤーを枝に巻きつけ端はテープで固定
  4. 2~3週間に1度、ワイヤーを締めなおす(理想に近づくまで数回繰り返す)
  5. 曲げる枝は、若い枝に限られます。
  6. 木質化した古い枝は固くなっているため、ワイヤー等を固定しただけでは曲がらないばかりか、力をかけると折れる可能性があるので使わないようにしてください。
  7. 剪定直後のフィカス・ウンベラータの場合、曲げ木は負担がかかりすぎるため、半月程度経過してから行ないましょう。
  8. また、ワイヤーの強度は、負担を避けるため、回数を重ねるごとに強度をあげてください。
  9. ワイヤーを固定した枝は、時間の経過とともに次第に木質化していきます。
  10. およそ1年を目処に、理想の形へと近づけるとよいでしょう。

●さいごに

フィカス・ウンベラータの曲げ木は、オシャレで個性的な形に仕上げられるだけでなく、スペースの限られた室内で育てる場合に、形をコンパクトに抑えられるメリットもあります。


フィカス・ウンベラータは、日光量や水やりの頻度など、基本的なコツを抑えれば、失敗の少ない植物です。


室内置きでも圧迫感を感じづらい魅力もありますので、観葉植物をお考えの方は、ぜひフィカス・ウンベラータの栽培に挑戦してみましょう。

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吊り下げハンギングにおすすめの観葉植物【7選】飾り方などを解説

室内をおしゃれに飾り、リラックス効果も期待できる「吊り下げハンギング」。


こちらの記事では、吊り下げハンギングにぴったりのアイビーやオリヅルランのほか、シュガーバインやエアプランツなど、おすすめの観葉植物を紹介します。


飾り方やおすすめのアイテムも要チェックです。

1.おしゃれな吊り下げハンギングの魅力

吊り下げハンギングとは、植物の鉢にワイヤーや紐、フックなどを取り付けて、天井やカーテンレールに吊り下げて飾るものを言います。


吊り下げハンギングは空間を利用して飾るのでスペースを有効活用でき、室内を魅力的な空間に演出できるのがメリットです。


また、植物を目にすることでリラックス効果が期待できたり、マイナスイオンを発生させたりなど、おすすめポイントもたくさんあります。


毎日忙しく過ごしている方や「癒されたい」と感じている方は、室内に吊り下げハンギングを飾って、植物の持つ癒し効果を取り入れてみましょう。

2.吊り下げハンギングにおすすめの観葉植物7選

吊り下げハンギングの観葉植物には、枝垂れるタイプ、ツルを長く伸ばすタイプなどがおすすめです。


続いて、吊り下げハンギングにぴったりの観葉植物を見ていきましょう。

2-1.オリヅルラン

オリヅルランは細長い葉が特徴で、初心者でも育てやすいことから吊り下げハンギングにおすすめの観葉植物です。


緑色の葉の中心に白色のラインが入り、柔らかなカーブを描くため、美しさ、爽やかさなどをあわせ持ちます。


また、ランナーを伸ばして子株ができたり、花が咲いたりと、変化を楽しめることもおすすめポイントです。

2-2.アイビー

アイビーは観葉植物や枝垂れるタイプの植物中で代表的な種類です。


葉の形は星型。


また、品種によって様々な葉色のバリエーションがあり、可愛さや爽やかさなどを演出できるのが特徴です。


ツルが長く伸びるため、鉢を葉で覆い隠すことも可能。


ナチュラルな空間づくりにも役立つでしょう。

2-3.シュガーバイン

シュガーバインはツルがしなやかで長く伸びることから、高い位置に飾るのがおすすめの観葉植物です。


葉は深みのある緑色をしており、どんなインテリアともマッチするのがメリット。


アイビーよりもツルが柔らかな曲線を描くので、優しい雰囲気の吊り下げハンギングになるはず。

2-4.ポトス

葉の大きいポトスは、存在感のある吊り下げハンギングを作りたい方におすすめの観葉植物です。


生育旺盛なこともあり、ツルがすぐに長くなるので、定期的に長さを整えるための剪定が必要となりますが、トラブルが少なく育てられるおすすめの観葉植物です。

2-5.フィカス・プミラ

緑色の葉の縁に白色が入るフィカス・プミラ。


枝いっぱいに爽やかな葉をつけるため、ゆくゆくは無機質な鉢をナチュラルに覆ってくれるでしょう。


葉が小さいので見た目のインパクトには欠けますが、ナチュラルやモダンな雰囲気にはよくマッチします。

2-6.エアプランツ

土がなくても育つ大人気のエアプランツは、吊り下げハンギングにおすすめしたい観葉植物です。


水やりの頻度が少なく、管理がラクラク。また、鉢に植えずとも木や紐に巻きつけるだけで飾れるのも嬉しいポイントでしょう。


自分の好みに合うエアプランツを選んでください。

2-7.ドルフィンネックレス

多肉植物の中で枝垂れるタイプといえば、グリーンネックレスを思い浮かべる方が多いでしょう。


ドルフィンネックレスはグリーンネックレスとの交配種で、葉の形がイルカのように見える大変ユニークで魅力的な多肉植物です。


多肉植物は管理や手入れがラクなので、簡単な植物を育てたい方や、面白みのある植物を育てたいという方におすすめしたい種類です。

3.吊り下げハンギングの飾り方は?おすすめのアイテムを紹介

次は、吊り下げハンギングを引き立てる飾り方や、おすすめのアイテムを紹介します。

3-1.プランツハンガーでおしゃれに

プランツハンガーを活用すれば、吊り下げハンギングがもっとおしゃれなインテリアへと早変わりします。


マクラメ編みのプランツハンガーならエキゾチックな雰囲気も演出できそう。

3-2.流木を活用して吊り下げる

流木は天井や壁に取り付け、そこへ吊り下げハンギングを飾れば、自然な風景を室内に作り出せます。


おうち時間が多く、なかなか外に出られないという方もぜひトライしてほしい飾り方です。

3-3.インテリアに合うハンギングプランターがおすすめ

ハンギングプランターは陶器、ブリキ缶、プラスチック、藤かごなどさまざま。


壁や天井との色合いやインテリアなどに合わせて選べば、空間に馴染むおしゃれな吊り下げハンギングとなるはず。

4.まとめ

今回は吊り下げハンギングにおすすめの観葉植物や、飾り方、おすすめのアイテムなどを紹介しました。


吊り下げハンギングは室内に緑を取り入れたり、スペースを有効活用したりと、癒し効果や空気清浄効果などを生み出す素晴らしいインテリアグリーンです。


外に出る機会が減っている方は、ぜひ吊り下げハンギングで家の中に自然を取り入れ、おしゃれに飾ってみてはいかがでしょうか。

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観葉植物で人気のポトス!育て方の5コツやおしゃれな飾り方を紹介

観葉植物の中で代表的な種類であるポトス。


生育旺盛で育てやすいことから、さまざまな場所で育てられています。


今回はそんなポトスについて、置き場所や水やりの仕方、剪定方法など、育て方のコツを解説。


他にも、ポトスが映えるおしゃれな飾り方アイデアも紹介していきます。

1.ポトスの基本情報

サトイモ科ハブカズラ属のポトスは、東南アジアの熱帯雨林が原産地とされている観葉植物です。


大きな葉とつるを伸ばして成長するのが特徴。


種類によって斑入りやマーブル模様、ライム色など、さまざまな葉色が楽しめるのも魅力のひとつです。


耐暑性があるので暑さには強いものの、寒さには弱い性質を持つため、基本的には室内で育てます。


また、ポトスは上に向かってつるを伸ばすので、支柱を立てて育てると存在感のある飾り方ができます。

2.ポトスの育て方5つのコツを解説

それではさっそく、ポトスの育て方5つのコツを解説していきます。

2-1.環境・置き場所

ポトスは日当たりがよく、風通しのいい場所で育てます。


しかし、夏の直射日光はポトスにとって強すぎるので、葉やけを引き起こしてしまうケースも。


夏は半日陰で育てるのがおすすめですが、窓際に置く場合はレースのカーテンなどで遮光してあげると、葉やけを防げるはずです。


また、ポトスは耐陰性があるので、日陰でも育てることが可能です。


ただし、ずっと日陰の環境で育てると、葉の色艶が悪くなったり徒長したりするケースもあるので、ときどき日光浴させてあげるのが上手な育て方のポイントです。

2-2.水やりの仕方

水やりの仕方は、土の表面が乾いていたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えてください。


水受け皿に溜まった水は、そのまま放置せずに捨てるのがポイント。


水受け皿に水があると、根腐れを引き起こす可能性があるので、必ず水を捨てるように心がけてください。


冬場はポトスの成長が緩慢になるので、水やりは控えめにします。


土の表面が乾いてから3日後くらいを目安に水やりをするといいでしょう。


乾燥が気になる場合は、葉水をかけてあげるのも効果的です。


葉に付着したホコリやゴミをとったり、ハダニを防いだりする効果もあるので、霧吹きを使ってこまめに葉水を行いましょう。

2-3.肥料の与え方

肥料を与える時期は、生育が旺盛になる春から秋の時期に与えます。


与える肥料は緩効性化成肥料か液体肥料がおすすめ。


緩効性化成肥料はにおいがしないので、観葉植物の肥料に適しています。


また、肥料効果がゆっくりと長続きするので、肥料を与える手間が少ないのもメリットです。


液体肥料を与える場合は、水で希釈したものを1週間から10日に一度のペースで与えます。


アンプルタイプは土に差し込んで置くだけなので、簡単に追肥ができますが、購入するときは活力剤と間違えないように気をつけましょう。

2-4.植え付け・植え替え方法

ポトスの植え付けや植え替えに適した時期は、5〜7月くらいが理想です。


植え替えは鉢底から根が飛び出ている、土に水が染み込みにくくなった、新芽が出てこないなど、いずれかのサインが出たときに必要となります。


また、少なくとも2年に1回は植え替えをしておくと、根詰まりを防げるはずです。


植え付け・植え替え方法は、ポットや鉢から根鉢を優しく取り出し、古い土を落とします。


次に、茶色くなった根は切り落とし、絡まった根をほぐしましょう。


一回り大きい鉢へ植え替える場合はそのままで問題ありませんが、同じ鉢を使用する場合は根をサイズダウンさせるのがおすすめです。


新しい鉢へ鉢底石を敷き、培養土を入れてポトスを植え替えたら、水やりをして植え付け・植え替えの終了です。

2-5.手入れの仕方

黄色や茶色に色づいた葉は、はやめに取り除きます。


葉が多く茂り、風通しが悪くなってきたときは剪定をするのがおすすめです。


剪定時期は春から秋の間であればいつでもOK。


株をリフレッシュさせたいときは、茎に葉を一枚だけ残して短く切り詰めると、新しい葉や茎が次第に展開していき、株をリフレッシュできます。

3.ポトスが映えるおしゃれな飾り方3選

ポトスが映えるおしゃれな飾り方アイデアを厳選しました。


支柱を立てたりハンギングにしたりと、おすすめの飾り方を参考に、室内を観葉植物で素敵に飾りましょう。

3-1.鉢植えでドーム型に

こちらは3種類のポトスを鉢植えに寄せ植えし、ドーム型にまとめた飾り方です。


ポトスの伸びたつるは他のつるに巻きつけたり絡ませたりすると、綺麗な形にまとまります。


3種類の異なる葉色がお互いの葉をよく引き立てていますね。

3-2.窓辺に吊り下げハンギング

吊り下げハンギングは空間を活用できるので、実用性も兼ねたおしゃれな飾り方です。


プラントハンガーを使えば普通の鉢も素敵なインテリアに早変わり。


ポトスのつるは垂らして飾るのもおすすめのアイデアです。

3-3.支柱を立てればポトスのタワー

ポトスの上に向かってい伸びていく性質を利用した飾り方です。


支柱を立てて巻きつけて行けば、高さのあるおしゃれなポトスタワーが完成します。


ポトスを大きく育てて、リビングなどで大胆に飾ってみてはいかがでしょうか。

4.まとめ

観葉植物のポトスの育て方や、おすすめの飾り方を紹介しました。


ポトスは観葉植物の中でも大変育てやすいので、初心者でも簡単に育てることが可能です。


上記の育て方のコツや、おしゃれな飾り方などを参考にして、緑のある暮らしを楽しみましょう。

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モンステラの育て方のコツは?植え替えや株分けなど7つのポイントを解説

南国の雰囲気を演出するのに役立つモンステラは、人気が高い観葉植物のひとつです。


しかし、「そろそろ植え替え時?」「元気が無くなってきた」など、育て方で悩んでいる方も多いはず。


そこで今回はモンステラの植え替え、株分け、育て方など、ポイント別に詳しく解説していきます。


適切な育て方をしているかどうか、一緒にチェックしていきましょう。

1.モンステラの基本情報

モンステラは熱帯地方が原産地のため、暑さに強く、寒さに弱い観葉植物です。


ランと同じ着生植物の仲間で、木や岩などに根を張って成長する性質を持ちます。


葉は深い切れ込みが入るユニークな形が特徴。大きく成長すると2m近くにまで成長します。


なお、成長していく過程で気根と呼ばれる根が出てきますが、見た目が気になる場合は剪定してしまっても特に問題はありません。

2.モンステラの育て方7つのポイントを紹介

それでは、モンステラの育て方について7つのポイントごとに解説していきます。


モンステラの元気がない場合は、育て方が適切かどうかチェックしながら見てください。

2-1.環境や置き場所

モンステラは高温多湿の環境に強い植物で耐陰性があります。


しかし、夏の直射日光には弱く、葉焼けを引き起こすこともあるので、窓際に置く場合は遮光するのがポイントです。


屋内で育てる場合は、レースのカーテンなどで遮光しながら育てるのがいいでしょう。


しかし、いくら耐陰性が強いからとはいえ、ずっと日陰に置いておくとひょろひょろとした株になり軟弱になってしまいます。


モンステラを健康的に育てるには、直射日光を軽く遮光しつつ、なるべく日光に当てて育てるのがおすすめ。


また、寒さには弱いので、屋外で育てている方は秋のうちに室内へと取り込みましょう。

2-2.水やり

水やりは土の表面が乾いた時がタイミングです。


鉢底から水が流れ出るまで、しっかりと水を与えましょう。


水受け皿に溜まった水はそのままにせず、必ず捨ててください。


また、ときどき葉水を与えると、葉が生き生きとするでしょう。


気温が低くなってきた時はモンステラが休眠期に入るので、水をあまり必要としなくなります。


冬の間は土の表面が乾いてから3日後くらいに水やりをするのがおすすめ。


暖房で部屋が乾燥する時は、葉水を与えて潤いを与えましょう。

2-3.肥料

肥料はなくても育ちます。


しかし、「大きく育てたい」「葉の色艶を良くしたい」という方は、生育期である春から秋頃に追肥をしてください。


追肥にはゆっくりと効果が長続きし、においが少ない緩効性化成肥料がおすすめです。

2-4.植え付け・植え替え

モンステラの植え付け・植え替えに適切な時期は、5月〜7月頃です。


植え替えは下記のいずれかに当てはまる時に、植え替えが必要となります。


<植え替えのタイミング>


・過去2年間に一度も植え替えをしていない

・水が土に染み込んでいかない

・鉢底から根が飛び出している

・新芽が出ない

・成長がストップしている


続いて、モンステラの植え付け・植え替え方法も記載します。


こちらもぜひ参考にしてください。


<植え付け・植え替え方法の手順>


1.鉢からモンステラを取り出し、古い土をふるい落とす。

2.茶色くなった古い根は取り除くなどして、根を整理する。

3.一回り大きい鉢へ、鉢底石を入れてから観葉植物用の土を入れる。

4.モンステラを鉢へ入れて、土で高さを調節しながら植え付ける。

5.割り箸や棒を使い、土を揺すって細部まで土を入れ込む。

6.植え付けが完了したら、水やりをして終了。

2-5.株分けでの増やし方

1つの鉢に2つ以上の株がある場合は、株分けでの増やし方ができます。


<株分けの増やし方の手順>


1.モンステラを鉢から取り出し、古い土を落としながらそれぞれの株の根を分ける。

2.古い根を落としたりほぐしたりした後、新しい鉢へ別々に植え付ける。

3.水やりをしたら、約1週間は日陰で養生させる。

2-6.挿し木での増やし方

モンステラは挿し木でも増やすことが可能です。


挿し木での増やし方は、茎が若いものをさし木として使うのがおすすめです。


また、切り口から雑菌が入るのを予防するために、挿し木用の土や赤玉土など、雑菌が生えにくく清潔な土を用意し、事前に鉢やポットの中へ入れておきましょう。


<挿し木の増やし方の手順>

1.挿し木用の土を湿らせておく。

2.挿し木にする茎には、葉を2枚くらいに残し、他は切り取る。

3.土に挿しこむ。発根促進剤を塗布しておくと挿し木が成功しやすい。

4.発根するまでの間は、土が乾燥しないように注意。明るい日陰に置いて管理する。

5.約1ヶ月もすれば発根しているので、新しい鉢と土に植え替える。

2-7.手入れ

古くなった葉や傷んだ葉は、付け根から剪定して取り除きます。


気根はそのままでOKですが、見た目が気になる方は気根も付け根から切り取りましょう。


ときどき、葉の裏側や見えにくい茎部分などに害虫がいないか、病気になっていないかなど、よくチェックしておくと早期発見につながります。

3.育て方のポイントを押さえてモンステラを上手に育てよう

今回はモンステラの育て方を解説しました。


モンステラは室内に飾ればおしゃれなインテリアとして活躍します。


モンステラの育て方を参考に、美しいグリーンを育てて、リビングや部屋を素敵に演出してみてはいかがでしょうか。

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アイビーを育てよう! 植え付けから増やし方までの6つのポイント

観葉植物のなかでもメジャー、育てやすさ抜群のアイビー。


星型やハート型の可憐で小さな葉が集合している見た目で、インテリア性の高さからも人気です。


そこで今回はアイビーの植え付けから増やし方まで、ポイントを6つに分けてご紹介しましょう。

●アイビーの魅力とは?

学名「ヘデラ」の名でも呼ばれる、常緑性のつる性樹木アイビー。


鉢植え・地植え・水耕栽培などで育てられ、頑強な特性をもつため、誰もが育てやすい植物です。


アイビーは単体での栽培はもちろん、グランドカバーや寄植えの材料としても活躍するので、他の植物との組み合わせを楽しむことも可能。


くわえて品種の多さ、百均やホームセンターなどでいつでも入手できるのも、日常にアイビーを手軽に取り入れられる魅力といえるでしょう。

●アイビーの植え付け

アイビーを育てるなら、ビニールポットに入っている苗の購入が一般的です。


店頭で品質の良いアイビーを選ぶには、葉に厚みとツヤがあるものを選びましょう。


鉢そこから根が出ているアイビーは、根詰まりを起こしている可能性があるので極力さけるようにしてください。


購入したアイビーを鉢や地植えにするなら、適期は春から秋にかけて。


植え付けの注意点として、地植えにするなら繁殖した場合を想定して場所を選択しましょう。


なぜならアイビーは繁殖力が強い植物のため、土の中で根がどんどん広まるからです。


また周辺の壁などをつたって伸びることも想定されるので、まわりの植物や建物の環境も考慮してください。

●アイビーの好む用土・温度・日光量

室内でアイビーを育てるなら、市販されている観葉植物用の培養土が最も手間がかかりません。


自分で作るなら通気性や排水性を考慮し、小粒赤玉土と腐葉土を6対4で配合させておきましょう。


地植えの場合は植える場所の土をしっかりと耕した後に、腐葉土を混ぜてください。


アイビーの耐寒温度は0~3℃と低いため、暖かい地域なら外での冬越しが可能です。


寒地または寒冷地での栽培なら、鉢植えにして冬の到来とともに室内にアイビーを入れてあげましょう。


日光量に関しては、日の当たる場所で育てるのが基本です。


ただし季節や環境によっては、以下のような注意点に気をつけてください。


・夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避ける

・耐陰性はあるものの、葉の色艶の悪化や徒長の原因となるため、定期的に日に当てる

●アイビーの日常のお手入れ

環境が整えば、グングンと成長を続けるアイビー。


日常のお手入れについて見ていきましょう。

・水やり

アイビーは乾燥すると下に位置する葉から枯れていきます。


春から秋にかけての成長期は、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。


成長が穏やかになる冬の時期は水やり頻度を控えめにし、乾燥気味に育てましょう。


またハダニの発生をおさえるために、定期的な葉水が効果的です。

・肥料

肥料やりは絶対に必要とされるものではありませんが、与えた方が、成長速度が早くなる効果が期待できます。


与える時期は春から秋にかけて。


固形の緩効性肥料を2ヵ月に1度の割合で少量与えましょう。


適度な量であれば液肥でも構いません。

・剪定と切り戻し

アイビーが成長を続けると思った以上にツルが伸び、見た目のバランスが悪くなることがあります。


強い植物なので、ツルの生え際でなければどの場所で切っても大丈夫です。


剪定するのはバランスが崩れている場所のほかに、古く色が悪くなっている葉、混み合って邪魔になっている葉などです。


注意するのはアイビーの成長期にあたる春から秋にかけておこなう点。


また剪定で使うナイフやハサミなどの道具は、切れ味がよく清潔なものを使用してください。


剪定で切り落としたアイビーは捨てずに、小さな花瓶に入れて水耕栽培も楽しめますので、お部屋のインテリアとして活用してみましょう。

・植え替え

アイビーを鉢で育てるなら、1~2年に1回の割合で一回り大きな鉢への植え替えが必要です。


というのは、アイビーは成長が早く、鉢の中で根がパンパンになって根詰まりをおこしやすくなるからです。


植え替えの適期は春から秋にかけての暖かい時期。


植え替えでの注意点は次のとおりです。


・植え替え前は水やりを控え、土を乾燥させておく

・鉢から出したアイビーの根が変色または傷んでいるならカットする

・根が鉢一杯に詰まっていたら、根鉢を少し崩す

・新しい鉢への植え替え後は、水やりを十分におこなう 

●アイビーを増やすには?

可愛らしい見た目、手間のかからない日常管理で難なく育てるアイビーを増やしたいと思いませんか?


アイビーのおもな増やし方には、水挿しと挿し木の2方法があります。

・水挿し

アイビーは剪定のときに切断した枝、贈り物などの花束などの中に入っているものを、水を入れた容器などに挿しておくだけで、発根したり葉が増えたりします。


直射日光をさけ、できるだけ毎日新鮮な水に取り替えるのがポイントです。


また、水の中に使っている葉は腐敗して水を汚す原因になるので、取り除いておきましょう。


また水挿しである程度まで成長したら、土に移動させた方が葉の色艶がよくなります。

・挿し木

挿し木は真夏を除いた季節におこないます。


挿し木にするアイビーは、10~15cmくらいの長さが適しています。


用土にはきちんと自立できるくらいの深さまで挿し、発根するまでの約1ヵ月間は乾燥気味かつ半日陰で育てましょう。

●アイビーのかかりやすい病害虫

アブラムシ・カイガラムシ・ハダニには注意が必要です。


特にハダニは、気温が高く乾燥している条件が整ったときに発生しやすい特徴があります。


したがって、霧吹きで葉水をかけて潤いを与えるなどの対策が必要です。


もちろん薬剤での駆除もハダニ駆除の効果を発揮します。

●まとめ

地植えでの繁殖力の影響を考慮しておけば、アイビーは誰もが手間なく育てられる観葉植物です。


室内や戸外での寄植えなど、いろいろな楽しみ方ができるので、アイビーを増やしながらガーデニングを楽しんでくださいね。

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ディフェンバキアの育て方 8つの栽培ポイントや人気品種をご紹介

「育てやすい定番の観葉植物を知りたい」


「葉の色がキレイな植物を室内に置きたい」


ディフェンバキアは熱帯アメリカを原産地とした、サトイモ科ディフェンバキア属に分類される人気の観葉植物です。


今回はディフェンバキアを育てたい人のために、基本的な栽培方法を8つのポイントに分けてご紹介しましょう。

●ディフェンバキアの人気品種

ディフェンバキアには20~30種類の品種が存在します。


大きい品種では約2メートルまで成長しますが、小型サイズだと約30センチでおさまります。


したがって、限られた室内スペースで育てるなら、小型品種がおすすめです。


また、それぞれ葉の模様や大きさなどに違いがあるので、購入のさいは好みのディフェンバキアを選定しましょう。


ではさっそく人気品種3つを見ていきます。

・アンナ

葉に入る淡黄色緑色の斑点模様が特徴です。

・カミーラ

小型の株立ち品種で、密集して葉が生えます。


ディフェンバキアの中でも、最もメジャーと言っても過言ではないでしょう。

・トロピックスノー

ディフェンバキアの大型品種に属します。


肉厚な葉、葉の中央に入る黄白色の斑が特徴です。


大きなもので、樹高2メートルほどに成長します。

●ディフェンバキアの好む環境

ディフェンバキアは高温多湿な環境を好みます。


その反面寒さに弱く、室内で育てるなら最低でも10℃、可能であれば13℃以上の室温が必要です。


熱帯アメリカが原産地なので日光に強いと思われがちですが、葉焼けを起こしてしまうので直射日光は好みません。


ディフェンバキアの魅力の葉模様を美しく保つためにも、室内栽培するならレースのカーテン越しのほどよく日光が
当たる場所に設置しましょう。


また、エアコンの風が直接当たる場所も適しませんので、注意してください。

●ディフェンバキアの植え付け・植え替え

園芸店などで苗を購入した場合は植え付け、鉢の大きさが狭く感じるようになったら植え替えが必要です。


植え付けや植え替えの適期は、5月から8月の間。


ディフェンバキアは排水性が良く肥沃な土を好むため、自分で土を調合するなら鹿沼土や赤玉土などを混ぜ合わせて作りましょう。


また市販されている土を購入するなら、観葉植物用の用土が適しています。


植え替えをするときは、鉢から出た根の4分の1程度の土を落として一回り大きな鉢に移動させるのがポイントです。

●デヒフェンバキアの栽培管理

・水やり

季節ごとの水やりポイントは次のとおりです。
春~秋……土の表面が乾燥してから十分に与える
冬…土の表面が乾燥して、数日経過してから与える


冬の水やりは、土を乾燥気味に育てるのがポイント。


また季節関係なく、霧吹きなどを浸かって「葉水」はこまめに与えてください。


ディフェンバキアの水やりは「土は乾燥気味に、空気中の湿度は高めに」をこころがけましょう。

・肥料

肥料やりは春から秋にかけて、気温の高い時期におこないます。


頻度は2~3ヶ月に1回が目安で、緩効性肥料の置き肥が適しています。


肥料を与えることで株の成長を助けると同時に、冬の寒さに耐えられる力をつけます。

・切り戻し

ディフェンバキアが成長するにしたがい、下葉が枯れてくる場合があります。


枯れた葉はすぐに処分しておきましょう。


株全体が弱っている様子があれば、植え替えのさいに株元あたりまで切り戻しをして再生をはかりましょう。

●ディフェンバキアの花

ディフェンバキアの開花時期は春から初夏にかけて。


肉穂花序といわれる、特徴的な白い花を咲かせます。


花言葉は「危険な恋」です。

●ディフェンバキア栽培の注意点

ディフェンバキアの株には、皮膚荒れの原因となるシュウ酸カルシウムが含まれています。


普段のお手入れで、樹液に触れる機会はほぼないので心配する必要はありません。


ただし、小さな子どもやペットのいる環境で育てるなら、触ったり噛んだりしないように置き場所には配慮が必要です。

●ディフェンバキアの病害虫

気をつける病害虫は、ハダニ・アブラムシ・カイガラムシなど。


年間を通して発生の可能性がありますので、葉の表面から裏側までの定期的なチェックをおすすめします。


いずれも早めの駆除が必要ですが、数が多い場合は薬剤を散布して対処しましょう。

●ディフェンバキアの増やし方

ディフェンバキアを増やしたいなら、挿し木がおすすめです。


使用する茎は、仕立直しをするときに切断したものでもかまいません。


挿し木に利用する茎の切り口は、腐敗を避けるために植える前に必ず乾燥させておきましょう。


土に挿した後は、日陰で乾燥させないように管理します。


2~3週間経過すると、次第に根が出てきて成長をはじめます。

●さいごに

ディフェンバキアの最大の魅力は、葉に入る斑模様がエキゾチックな雰囲気を醸し出す点にあるといってよいでしょう。


栽培で特に配慮するのは、冬の温度管理と直射日光に当てないようにする点のみ。


室内インテリアで観葉植物にインパクトをもたせたいなら、ディフェンバキアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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ハイドロカルチャー栽培をはじめよう! 使い方や注意点など6つのコツ

近年普及してきたハイドロボールによる室内での水耕栽培。


園芸店やホームセンターなどで見かけるものの、まだチャレンジに至っていない方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、ハイドロボールを使ったハイドロカルチャーの注意点やメリット、デメリットなど6つのポイントにわけてご紹介しましょう。

●ハイドロカルチャーは土を使わない栽培方法

ハイドロカルチャーは、ハイドロ(水)+カルチャー(栽培)が組み合わさってできた和製英語。


土を使用しないかわりに、「ハイドロボール」と呼ばれる粘土を焼いたボール状の石を使います。


ハイドロボールにある多くの小さな穴は、水や空気を蓄えたり、植物の根を寒さから守ったりする役割を果たすため、土栽培と同じように植物が育てられます。

●ハイドロカルチャーのメリット

ハイドロカルチャーで植物を育てるメリットを見ていきましょう。

・持ち運びが便利

ハイドロボールの重量は土に比べて約3分の1なので、大きな鉢でも持ち運びに苦労することはありません。


部屋の模様替えにともなう鉢の移動、植え替えなども楽になるでしょう。

・清潔を保てる

「土の独特のニオイが苦手」という方もいらっしゃるかと思います。


ハイドロボールはニオイを発生させないので、無臭で室内栽培をしたい人におすすめです。


食卓の上に植物を飾りたいという人も、抵抗なく置けるでしょう。


また、ハイドロボールは製造の際に粘土を高温(約1200度)で焼いて作るので、十分に殺菌されて出来上がります。


よって土で植物を育てるよりは、はるかに虫の発生を抑えることが可能です。

・繰り返し使える

ハイドロボールは劣化しにくいため、水で洗浄すれば繰り返し使えます。


土栽培では植え替えのときに新しい土を用意して、古い土を処分しなければなりませんが、ハイドロカルチャーではこれらの手間が省けます。

・使える容器が増える

土で植物を育てる場合、基本的には鉢穴のある容器と受け皿が必要です。


しかしハイドロカルチャーなら、受け皿を用意する必要がないので、ガラス容器などのインテリア性の高い鉢の利用ができます。


またガラス容器を利用すれば、水の残量が目に見えるので管理が楽になるメリットも生まれます。

●ハイドロカルチャーのデメリット

ハイドロカルチャー栽培で失敗しないためにも、デメリットもしっかり把握しておきましょう。

・土に比べて植物の成長が穏やか

ハイドロカルチャーでは土栽培にくらべ、植物の成長が緩やかになります。


植物をコンパクトに育てたい人には向いていますが、大きく育つ姿を楽しみたいなら土栽培が向いているでしょう。

・根腐れを起こす可能性がある

ハイドロカルチャーは水を与えすぎると、根が呼吸できなくなってしまうので、根腐れを起こすことがあります。


根腐れをおこした場合は、都度植物を取り出して傷んでいる部分をカットしてあげましょう。


あらかじめ根腐れ防止剤を入れておくと有効的です。

●ハイドロカルチャーの日常管理ポイント

「ハイドロカルチャーの水やりや肥料のタイミングは?」と疑問に思いますよね。


外から水の残量が見えるガラス容器などの場合、完全に水が無くなって約3日後に容器の約5分の1の水を与えましょう。


外から水の様子が見えない容器を利用しているなら、水位計の利用がおすすめです。


肥料は植物の成長期にあわせて、ハイドロカルチャー用の液体肥料を与えましょう。


液体肥料の量を間違えると、株の枯死につながりますので、十分な注意が必要です。


加えて基本的な置き場所は、風通しがよく日光が当たる場所がベスト。


直射日光は植物への負担が大きくなる、ハイドロボールに藻や苔が生える、水温が上がり根に負担がかかるなどのデメリットが発生するので避けましょう。

●ハイドロカルチャーに適した植物

直射日光に適さないハイドロカルチャー。


ハイドロカルチャーに適した植物は、程よい日光量で育つ観葉植物や多肉植物です。


またハイドロボールは一つひとつの粒が大きいので、転倒防止のためにも幹が太くしっかりとしている観葉植物がよいでしょう。


具体的には、サボテン・ガジュマル・パキラ・テーブルヤシ・サンスベリアなどです。

●ハイドロカルチャー栽培を始める手順

ハイドロカルチャーを始めるにあたって、最低限必要なのは以下の4つです。

・植物
・底に穴の空いていない容器
・ハイドロボール
・根腐れ防止剤


土で育てていた植物をハイドロカルチャーに移行する場合、土から取り出した植物の根をしっかりと洗い流します。


またその際に、傷んだいる根や古い根はカットして取り除きましょう。


植え付けて順は次の通りです。


1 容器の底に根腐れ防止剤を敷く
2 植物の高さを考えながら、ハイドロボールを少しずつ入れる
3 植物をハイドロボールで固定し表面を整える
4 容器の5分の1位の水を与えて日陰に置く

●さいごに

ハイドロカルチャーに必要とされるハイドロボールや容器などは、すべて百均やホームセンターなどで手軽に購入できるものばかりです。


観葉植物や多肉植物を水耕栽培するなら、早速ハイドロカルチャーに挑戦してみませんか。

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ボリュームのある観葉植物を育てたい! クワズイモ栽培の5ポイント

室内のインテリア、心の癒やしとして活躍する観葉植物。


「存在感のある観葉植物を置きたい」


「インパクトのある見た目でインテリアに使える観葉植物はある?」


このようなお悩みを持つ方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「クワズイモ」です。


この記事ではクワズイモの基本的な育て方や植え替え方法などを、5つのポイントに分けてまとめました。

●クワズイモってどんな植物?

クワズイモは、中国・台湾・オーストラリア・太平洋諸島などの暖かい地域を原産地とするサトイモ科の植物です。


「アローカシア」または「アロカシア」などの別名を持ち、耐暑性とともに日本国内では南の地方であれば、外で越冬できるほどの耐寒性をも持ち合わせています。


成長が早い植物のため購入時に小さくても、育てているうちにあっという間に立派に育つ特徴も。


葉も大きく水分を蒸散するため、室内栽培では加湿器の役割を果たします。


サトイモに似ている見た目から食用と勘違いされることもありますが、不溶性シュウ酸カルシウムを含んでいるため、クワズイモから出る液体は口にすることはもちろん、皮膚に触れると炎症を引き起こす原因になる場合もあるため注意が必要です。

●クワズイモの種類

太い幹に大きく広がる葉で、ボリューム感たっぷりな見た目が特徴のクワズイモ。


現在では約65種類が自生していると言われていますが、その中でも見かける機会の多いクワズイモ4つをご紹介しましょう。

・アロカシア・アマゾニカ

深い緑色の葉に白い主脈が特徴のアマゾニカ。


クワズイモの品種の中でも寒さに弱く、栽培では15度以上の気温が必要です。


インパクトのある個性的な葉模様で、エキゾチックな雰囲気を醸し出します。

・アロカシア・オドラ

小笠原諸島や沖縄では自生している姿も見られるオドラ。


クワズイモと言えば、このオドラを指すほど一般的に普及している人気品種です。

・アロカシア・セブリナ

矢印のような葉形、ゼブラ柄のような茎が特徴のセブリナ。


個性的なクワズイモを育てたい人におすすめです。

・ヒメクワズイモ(シマクワズイモ)

「クワズイモは育てたいけれどスペース確保が難しい」という方には葉の形がハート型に近いヒメクワズイモがおすすめ。


名前の通り一般的なクワズイモよりもコンパクトに育てられます。

●クワズイモの栽培環境

南国を原産地とするクワズイモは日光を好む植物です。


そのため室内で育てる場合は、レースのカーテン越しなど、ほどよく日光の当たる場所に置いてあげましょう。


一つ注意点として、気候の良い夏などは庭やベランダなどで日光浴をさせることがあるかと思います。


室内育ちのクワズイモは急に直射日光に当てると葉焼けを起こす場合があるので、時間をかけながら(数日間)徐々に強い光に慣れるように調節してあげましょう。

●クワズイモの日常管理

ここではクワズイモの日頃の基本的なお手入れについて見ていきましょう。

・土

自作で土作りをするなら、赤玉土小粒と腐葉土を7:3の割合で配合しましょう。


市販されている土を購入するなら、観葉植物用の土を利用します。

・水やり

クワズイモの水やり頻度は、成長期と休眠期で異なります。


成長期はおよそ5月から10月で、土の表面が乾燥したら十分に水を与えましょう。


根腐れ防止のためにも、鉢皿に溜まった水は必ず捨ててください。


また乾燥している室内では、霧吹きで葉に水を与えましょう。


一方、11月以降の休眠期に入ると水やり頻度は「控えめに」が基本です。


土の表面が乾燥して、数日間経過した後(3~4日)に水を与えましょう。

・肥料

成長期のクワズイモは水の他にも肥料が必要です。


「葉の色をキレイにしたい」


「葉が黄色くなってきた……」


となった場合は、水やりの時に液体肥料を10日~14日に1回の頻度で施します。
ただし、クワズイモをあまり大きくしたくない場合は量を控えめにしておきましょう。

・植え替え

クワズイモは成長が早いので、植え替えをしないで育てると根詰まりを起こしてしまいます。


適期は5月頃ですが、冬などの寒い時期を避ければ他の季節でも問題ありません。


植え替えの頻度の目安は次のとおりです。


・小~中サイズの鉢……毎年
・大サイズの鉢……2年に1回

・花

クワズイモの開花時期は6月から8月にかけて。


一見、花には見えない白いカラーやスパティフィラムのような形をした花を咲かせます。


開花後はまれにオレンジ色の実をならせることもあります。


花や実を見たいのであればそのままの状態にしておいて構いませんが、そうでないなら葉や幹に行き渡る栄養分が減ってしまいますので、適宜処理するようにしてください。

●クワズイモの病害虫

クワズイモがかかりやすい害虫には、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなどがあります。


あらかじめ防除するための薬剤を使用するか、見つけ次第殺虫剤を利用するとよいでしょう。


また病気では水分過多による「軟腐病」に注意しましょう。


細菌の繁殖による病気ですので放置しておくと株全体が腐ってしまいます。


病気になってしまった場所は切り落とし、切り口には殺菌剤などを塗布して対処しましょう。

さいごに

クワズイモの花言葉には「復縁」や「仲直り」などの意味があります。


またクワズイモは「出世芋」とも呼ばれ、とても縁起が良いことでも知られている観葉植物です。


栽培難易度の高い植物ではありませんので、自分で育ててもいいですし、贈り物やプレゼントとしても活用できるでしょう。

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オリヅルランの育て方4つのコツ! オススメ園芸品種もご紹介

スラッと細く鮮やかな緑の葉に白い斑が入るオリヅルラン。


室内の観葉植物としてだけでなく、庭や玄関先などでの地植え、あらゆる環境でも育てやすい頼もしい植物です。


今回はオリヅルランの人気品種や基本的な育て方についてご紹介します。

●オリヅルランの園芸品種

・ナカフヒロハオリヅルラン


やわらかい葉の中央に白い斑が入ります。


他の品種と比べ若干寒さに弱い、下垂性が強い、ランナーがよく伸びる特徴があります。

・シャムオリヅルラン

葉の両端に白い斑が入り、ランナーを出さない品種です。


葉の長さが短めなので、コンパクトに育てたい方におすすめです。

・ソトフオリヅルラン

葉がかたくて丈夫な品種です。


ソトフは「外斑(外側に斑がはいる)」から名付けられています。

●オリヅルランの好む栽培環境

・日光

南国生まれのオリヅルランは、日光を好む植物。


太陽の光が当たることにより、しっかりと丈夫な株に成長していきます。


したがって置き場所は、室内であればガラス越し、室外であれば太陽のよく当たる風通しのよい場所に置きましょう。


ただし夏季の直射日光は、葉焼けの原因になるため、明るい日陰に移動させるとよいでしょう。


また、オリヅルランは耐寒性にやや弱い特徴がありますので、戸外で育てるなら冬期は室内にいれて管理します。


外気温3度以下が、オリヅルランを室内に入れる目安と考えてください。


ただし育てている品種が「シャムオリヅルラン」の場合は、他の品種よりも寒さに弱い特徴があるので注意が必要です。


シャムオリヅルランは管理上10度以上の気温が必要なので、秋が到来したら早めに室内に取り込みましょう。

・土

オリヅルランは水はけの良い土であれば、それほど土質にこだわる必要はありません。


鉢植えで育てるなら、市販されている花苗用または観葉植物用の培養土が使えます。


地植えの場合は、排水性がよい場所に植えましょう。

●オリヅルランの栽培管理

オリヅルランの日常の栽培管理について見ていきましょう。

・水やり

オリヅルランは乾燥に強い植物ですので、水の与えすぎによる根腐れに注意しましょう。


また水やりの頻度は季節ごとに調節をする必要があります。


・春から秋(生育期)……土の表面が乾いたらたっぷりと与える
・冬(乾燥期)……土の表面が乾いて3~4日経過後に与える
・地植え……基本的に降雨のみで育つが、晴天が続いたら水を与える

・葉の手入れ

オリヅルランで葉が茶色く変化しているのをよく見かけないでしょうか?


原因の多くは根詰まり、または水の与えすぎによるものです。


全体が茶色くなってしまった場合は葉の根元からカット、葉先だけ変色したならオリヅルランの景観を美しくするため、先細りになっている本来の葉の形と同じになるようにカットしましょう。

・肥料

オリヅルランに肥料を与えると、葉の色が鮮明になる、葉のツヤが出るなどの効果があります。


肥料を与える季節は5月~9月ごろ。


ゆっくりと効き目のでる緩効性肥料を2ヶ月に1回、または効き目の早い液体肥料を7~10日に1回の割合で施しましょう。

・植え替え

オリヅルランは生育が旺盛な植物なので、栽培環境がよければ良いほど大きく成長します。


鉢植え栽培では1~2年に1度の植え替えを目安とし、5~9月の温暖な季節のうちに植え替えしてあげましょう。


鉢から出したオリヅルランの植え替え手順は次のとおりです。


1 オリヅルランの根についた土を約4分の1落とす
2 根の先をハサミでカット
3 1~2まわり大きな鉢に移動させる

・花と病害虫

オリヅルランは春から夏にかけて、ランナーの途中に小さな白い花を咲かせます。


病害虫についてあまり心配の必要はありませんが、まれにハダニやアブラムシが発生する場合があるので注意しましょう。


また風通しの悪い環境下ではカイガラムシの発生もあります。


増えすぎた子株は取り除く、枯れた葉は処分する、室内の場合は空気の流れを作るなどしてオリヅルランの環境改善をこころがけましょう。

●オリヅルランの増やし方

オリヅルランを増やす主な方法は次の2とおりで、植え付けや植え替えと同じく5月~9月が適期です。


いずれの方法も新しい鉢にオリヅルランを植えた後、十分な水やりをおこなってください。

・子株で増やす

オリヅルランを育てていると、株から白い茎(ランナー)が出てきます。


ランナーの先に子株がつきますが、葉の枚数が8枚以上のものを選択し、ランナーをカットした後、別の鉢に植え付けましょう。

・株分けで増やす

シャムオリヅルランなどのランナーが生えない品種、または鉢の中で大きく成長しすぎたオリヅルランの場合は株分けで増やします。

●さいごに

オリヅルランは丈夫かつあまり環境を選ばないので、ガーデニングに自信がない人にもおすすめできる植物です。


オリヅルラン栽培では寄植えやハンギング、水栽培やハイドロカルチャーなど、いろいろな見せ方で栽培を楽しむことが可能。


植物でアレンジを楽しみたい方、オリヅルランを育て増やしてみてはいかがでしょうか。

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冬も元気なおすすめの観葉植物8選!寒い時期の管理方法も解説

観葉植物は寒さに弱いものが多いため、冬に枯れてしまったり弱ったりといった経験をされた方が多いはずです。


やはり観葉植物には冬の時期も室内を明るく彩ってほしいもの。


そこで今回は比較的寒さに強く、冬も元気でいてくれるおすすめの観葉植物を紹介します。


冬の管理方法もヒントに、室内で上手に冬越しをしましょう。

1.観葉植物の冬の管理方法は?

多くの観葉植物は寒さで弱ってしまうので、基本的には室内温度が約10度以上保つように心がけなければなりません。


観葉植物の種類にもよりますが、冬はエアコンでの室温調整で観葉植物に適した温度にすることが大切なポイントです。


また、窓際は観葉植物にとって日光を浴びられる最適な置き場所ですが、冬は窓際に近いほど冷え込んでしまい、結露によってカビが発生することもあるので、窓際に置くのはおすすめできません。


冬は昼間の温かいうちだけ窓際に置いて日光浴をさせ、日が落ちる頃には室内の温かい場所へと適宜移動させるのも上手に冬腰をさせるコツと言えるでしょう。


そして、観葉植物は冬の間生育が緩慢になります。


水やりは控えめにし、加湿にならないように気をつけてください。


乾燥が気になるときは葉水を行うと効果的です。

2.冬も元気なおすすめの観葉植物8選

ここからは寒さに強く冬も元気な観葉植物を紹介していきます。

2-1.ドラセナ・コンシンネ

シャープに伸びる葉が美しいドラセナ・コンシンネ。


リビングをおしゃれにみせたい方や、モダンなインテリアに合わせるにはぴったりの観葉植物です。冬の室温は5度以上に保てれば問題なく生育してくれます。


また、ドラセナ・コンシンネは基本的に日光を好むので、日中の温かい時間帯は日光浴をさせてあげると、葉の色艶がよくなり、健康的に育ちます。

2-2.シュガーバイン

5枚の葉と垂れ下がって成長する姿が可愛らしいシュガーバインは、0度以上の温度があれば元気に育つ寒さに強い観葉植物です。


吊り下げてハンギングにするのもよし。シェルフに飾ってつるを垂れさせるのもまた素敵です。


ただし、シュガーバインは直射日光に弱いため、窓際に置く時はレースのカーテンなどで遮光し、葉やけを起こさないよう注意してください。

2-3.ユッカ

別名「青年の木」とも呼ばれるユッカ。


太い幹が特徴的で、力強さを感じられる観葉植物です。


温度は5度以上なら枯れる心配がないため、冬の時期は室内で冬越しをさせましょう。


なお、ユッカは暑さには強い観葉植物なので、春から秋にかけてはベランダに置いたり、戸外で日光浴をさせたりするのもおすすめです。

2-4.ガジュマル

ガジュマルは個性的な幹を持つことで知られ、強い生命力も大きな魅力があります。


本来は熱帯や亜熱帯に自生するため寒さに弱い印象を持ちますが、室温が5度以上であれば簡単に冬越しができます。


ただし、高温多湿を好む観葉植物のため、エアコンの風が直接当たるような場所では乾燥により弱ってしまうケースも。


冬に乾燥が気になる場合は霧吹きを使い、葉水を与えることをおすすめします。

2-5.オリヅルラン

柔らかい曲線を描くオリヅルランは、どんな雰囲気のインテリアにもマッチし、育て方も簡単なことからおすすめできる観葉植物です。


また、温度は0度まで耐えられるため、寒さにも強く、冬越しも手軽にできます。


ランナーが伸びてくるとまた違ったオリヅルランの姿を楽しめるので、ハンギングにして飾るのもいいでしょう。

2-6.テーブルヤシ

トロピカルな雰囲気を楽しみたい方は、テーブルヤシがおすすめです。


冬は5度以上あれば生育でき、耐陰性もあるので観葉植物にはもってこい。


葉からは清涼感を感じられるため、夏は涼しげ。


また、おしゃれな空間を作り出すのにも一役買います。


育て方の注意点としては、直射日光に弱いということを念頭に置き、置く場所を考慮して配置しましょう。

2-7.パキラ

観葉植物の中ではポピュラーで特に人気の高いパキラは、5度以上の寒さまで耐えられます。


暑さには強く日光も好むので、春から秋の時期は戸外で育てるのもおすすめ。


ナチュラル、モダン、和風、洋風など、さまざまなインテリアとマッチするのも嬉しいポイントです。


室内では葉に埃が積ってしまうので、定期的に拭き取るようにしてください。

2-8.多肉植物

豊富な種類がある多肉植物も、室内で飾る観葉植物におすすめです。


人気のエケベリア、セダム、グラプトペタルムなどは、多肉植物の中でも寒さに強く、0度まで耐えることができます。


まるでネックレスのように垂れ下がる葉を持つグリーンネックレスは、3度以上あれば問題なく生育可能。


そのほか、戸外でも生育できる耐寒性が強い種類もあるので、好みの多肉植物を選べるのも魅力的ですね。


多肉植物を選ぶときは耐寒性が強いものを選ぶと、冬の管理も簡単です。

3.まとめ

今回は冬も元気な観葉植物を紹介しました。


上記で紹介した観葉植物は、室温が0度〜5度以上保てれば問題なく育てられます。


外の気温や室温によってエアコンで温度を調節し、冬の室内もおしゃれに明るく彩ってみてくださいね。

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