玉ねぎ栽培7つのコツ! 苗植えから収穫までのポイントをご紹介!

家庭菜園で人気の玉ねぎ栽培。


育てた経験がなくても、常備菜として常にストックしている方も多いのではないでしょうか。


玉ねぎ栽培は育てるのに手間がかからないといわれます。


とはいえ、収穫に至るまでには、いくつかのコツが必要です。


そこで今回は、家庭菜園で楽しむ玉ねぎ栽培の育て方のコツを、7つに分けてご紹介します。

●玉ねぎ栽培1年の流れ

一般的な玉ねぎ栽培は、9月から10月初旬の間に種まき、11月から12月初旬にかけて定植、冬期に追肥をしながら翌年の4月から7月にかけて収穫を行います。


種まきをした玉ねぎは年内に根や葉を育成させ、春以降に日光が当たる時間が長くなるにつれて肥大します。


ただし北海道の場合は本州と品種が異なり、既述のようなスケジュールで栽培は進みません。


寒い冬の期間に玉ねぎを育てるのが困難な北海道では、春の訪れとともに種まき、ゴールデンウィークごろに定植、9月から10月にかけて収穫が行われます。

●玉ねぎの好む環境

玉ねぎは日光が当たり、なおかつ風通しのよい場所での栽培が適しています。


育成適温は約15度から25度で、土壌酸度は5.5~6.5pHがおすすめ。


連作障害もなく、プランターでの栽培もできます。


一般的な品種は耐寒性がありますが、耐暑性は弱いため、高温が続くと休眠してしまいます。

●玉ねぎの苗の購入


玉ねぎは種からの栽培もできますが、広大な土地を使わず、ガーデニングの一環として楽しむ程度であれば苗からの栽培がおすすめです。


というのは作業工数を減らし、収穫まで効率的に育てることができるのが理由です。


苗はホームセンターや園芸店などで購入できますが、その前に3つに大別される玉ねぎの品種について知っておきましょう。


玉ねぎは、早生種・晩生種・中生種の3つがあります。


早生種は玉の肥大スピードが早く、薹立ちしにくいのが特徴。


玉の肥大スピードは遅く、薹立ちしやすい反対の特徴を持つのが晩生種です。


また早生種と晩生種の中間に位置する中生種は、良好な条件下では長期保存が可能で、ガーデニング栽培でも扱いやすい品種です。


苗を購入するさいにおすすめする条件は以下のとおりです。


・苗の高さが20~25センチで、根本は6~8ミリ程度で肥大していないもの

・ほどほどに葉の状態が良いもの(葉の元気が良すぎると玉が肥大しない場合がある)

・葉が細すぎない、太すぎない鉛筆程度の太さのもの

●玉ねぎの苗の植え付け

玉ねぎの苗を購入したら、さっそく植え付けを行いましょう。


プランター栽培では深さ60センチ以上の大型タイプが適し、土は野菜用培養土を利用すると手間が省けます。


また地植えでは石灰を施して適する土壌酸度に調節し、水はけの良い土作りを心がけましょう。


植え付け時のポイントを見ていきましょう。


 根本の白い部分が見えるくらいの浅植えが鉄則

 株間は12~15センチ

 防寒・雑草対策のため、可能であればマルチを利用

 最後に十分な水やりをする

●玉ねぎの栽培管理

・追肥

玉ねぎの追肥のタイミングは12月中旬から下旬にかけて、2月の下旬の2回です。


鶏糞またはボカシ肥料が適しています。


玉ねぎ栽培を成功させるには、追肥が最も重要なポイントです。


追肥のタイミングを間違えると、肥料不足となり薹立ちする、玉が肥大しない可能性があるので注意してください

・除草

玉ねぎは雑草に弱い特徴があります。


マルチをしていない場合、雑草は発見しだいすぐに取り除きましょう。

・水やり

プランター栽培では土の表面が乾燥したら、十分に水を与えます。


地植え栽培では、定植時以降の水やりは基本的に不要です。


雨がしばらく降らない、株が水不足と感じた場合のみ、水を与えましょう。

・蕾の摘み取り

玉ねぎが薹立ちすると、玉にいくはずの栄養が使われるため、玉の成長が順調にいかない場合があります。


蕾はネギ坊主ともいわれ、天ぷらなどで食べて楽しむこともできますので、発見しだいすぐに摘み取ってください。

●玉ねぎがかかりやすい病害虫

玉ねぎ栽培で発生しやすい病気は、べと病・苗立枯病など。


害虫は、ネギアザミウマやネギアブラムシが見られます。


病気と害虫ともに、春以降の気温の上昇とともに発生する確率が高いので、高温期に入ったら十分に様子を観察して変化を見逃さないよう気をつけてください。

●玉ねぎの収穫

玉ねぎの収穫時期の見極めポイントは、上に向かって伸びていた葉が倒れてから約1週間後。


風によって葉が倒れるのは、玉が収穫に値するほど成長した証拠です。


収穫のタイミングは晴れた日を選びます。


収穫時期には土の表面から玉が半分ほど出ている状態ですので、ゆっくりと手で引き抜いて収穫してください。


なお、収穫後は1~2日ほど天日干しをし、雨が当たらず風通しのよい場所で保管しましょう。

●まとめ

苗から育てる玉ねぎ栽培の一番のポイントは、肥料やりのタイミングにあります。


玉ねぎは連作障害を気にせず、毎年栽培ができる野菜ですので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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