ディフェンバキアの育て方 8つの栽培ポイントや人気品種をご紹介

「育てやすい定番の観葉植物を知りたい」


「葉の色がキレイな植物を室内に置きたい」


ディフェンバキアは熱帯アメリカを原産地とした、サトイモ科ディフェンバキア属に分類される人気の観葉植物です。


今回はディフェンバキアを育てたい人のために、基本的な栽培方法を8つのポイントに分けてご紹介しましょう。

●ディフェンバキアの人気品種

ディフェンバキアには20~30種類の品種が存在します。


大きい品種では約2メートルまで成長しますが、小型サイズだと約30センチでおさまります。


したがって、限られた室内スペースで育てるなら、小型品種がおすすめです。


また、それぞれ葉の模様や大きさなどに違いがあるので、購入のさいは好みのディフェンバキアを選定しましょう。


ではさっそく人気品種3つを見ていきます。

・アンナ

葉に入る淡黄色緑色の斑点模様が特徴です。

・カミーラ

小型の株立ち品種で、密集して葉が生えます。


ディフェンバキアの中でも、最もメジャーと言っても過言ではないでしょう。

・トロピックスノー

ディフェンバキアの大型品種に属します。


肉厚な葉、葉の中央に入る黄白色の斑が特徴です。


大きなもので、樹高2メートルほどに成長します。

●ディフェンバキアの好む環境

ディフェンバキアは高温多湿な環境を好みます。


その反面寒さに弱く、室内で育てるなら最低でも10℃、可能であれば13℃以上の室温が必要です。


熱帯アメリカが原産地なので日光に強いと思われがちですが、葉焼けを起こしてしまうので直射日光は好みません。


ディフェンバキアの魅力の葉模様を美しく保つためにも、室内栽培するならレースのカーテン越しのほどよく日光が
当たる場所に設置しましょう。


また、エアコンの風が直接当たる場所も適しませんので、注意してください。

●ディフェンバキアの植え付け・植え替え

園芸店などで苗を購入した場合は植え付け、鉢の大きさが狭く感じるようになったら植え替えが必要です。


植え付けや植え替えの適期は、5月から8月の間。


ディフェンバキアは排水性が良く肥沃な土を好むため、自分で土を調合するなら鹿沼土や赤玉土などを混ぜ合わせて作りましょう。


また市販されている土を購入するなら、観葉植物用の用土が適しています。


植え替えをするときは、鉢から出た根の4分の1程度の土を落として一回り大きな鉢に移動させるのがポイントです。

●デヒフェンバキアの栽培管理

・水やり

季節ごとの水やりポイントは次のとおりです。
春~秋……土の表面が乾燥してから十分に与える
冬…土の表面が乾燥して、数日経過してから与える


冬の水やりは、土を乾燥気味に育てるのがポイント。


また季節関係なく、霧吹きなどを浸かって「葉水」はこまめに与えてください。


ディフェンバキアの水やりは「土は乾燥気味に、空気中の湿度は高めに」をこころがけましょう。

・肥料

肥料やりは春から秋にかけて、気温の高い時期におこないます。


頻度は2~3ヶ月に1回が目安で、緩効性肥料の置き肥が適しています。


肥料を与えることで株の成長を助けると同時に、冬の寒さに耐えられる力をつけます。

・切り戻し

ディフェンバキアが成長するにしたがい、下葉が枯れてくる場合があります。


枯れた葉はすぐに処分しておきましょう。


株全体が弱っている様子があれば、植え替えのさいに株元あたりまで切り戻しをして再生をはかりましょう。

●ディフェンバキアの花

ディフェンバキアの開花時期は春から初夏にかけて。


肉穂花序といわれる、特徴的な白い花を咲かせます。


花言葉は「危険な恋」です。

●ディフェンバキア栽培の注意点

ディフェンバキアの株には、皮膚荒れの原因となるシュウ酸カルシウムが含まれています。


普段のお手入れで、樹液に触れる機会はほぼないので心配する必要はありません。


ただし、小さな子どもやペットのいる環境で育てるなら、触ったり噛んだりしないように置き場所には配慮が必要です。

●ディフェンバキアの病害虫

気をつける病害虫は、ハダニ・アブラムシ・カイガラムシなど。


年間を通して発生の可能性がありますので、葉の表面から裏側までの定期的なチェックをおすすめします。


いずれも早めの駆除が必要ですが、数が多い場合は薬剤を散布して対処しましょう。

●ディフェンバキアの増やし方

ディフェンバキアを増やしたいなら、挿し木がおすすめです。


使用する茎は、仕立直しをするときに切断したものでもかまいません。


挿し木に利用する茎の切り口は、腐敗を避けるために植える前に必ず乾燥させておきましょう。


土に挿した後は、日陰で乾燥させないように管理します。


2~3週間経過すると、次第に根が出てきて成長をはじめます。

●さいごに

ディフェンバキアの最大の魅力は、葉に入る斑模様がエキゾチックな雰囲気を醸し出す点にあるといってよいでしょう。


栽培で特に配慮するのは、冬の温度管理と直射日光に当てないようにする点のみ。


室内インテリアで観葉植物にインパクトをもたせたいなら、ディフェンバキアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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