日光が当たらなくても大丈夫!日陰でも元気に育つ植物5選

大きな木の下や高い建物の陰になる場所。
そんな日光の当たらないガーデニングスペースの活用を諦めてはいませんか?
植物を育てるには日の光が大切な要素ですが、今回ご紹介する5つの植物のような耐陰性の高い植物を植えれば、日の当たりを心配する必要はありません。
シェードガーデンを活用したいなら、ぜひ参考にして下さいね。

フッキソウ

フッキソウは、日本全国で見ることができる常緑性の小低木。
自然界の中では山地や丘陵地など高度が高めの林内で群生しています。
耐陰性に優れているのと同時に、耐暑性、耐寒性も高いのが特徴。
草丈は20㎝前後と大きく生長することがないので、庭に植えるならカバープランツとしての活用が可能です。
葉の形は卵型の楕円形で、先端にかけて縁が大きめの鋸葉(ギザギザ)が入り、厚みと光沢のある様相が美しい植物です。
葉が一面緑色をした品種以外にも白い班が入った品種もあるので、庭の雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。
本来好むのは湿気のある土と半日陰。
日光が直接当たると「葉やけ」を起こすことがあるので注意しましょう。
一番のポイントは手間がかからないこと。
病害虫の心配やほとんど水やりの必要もなく、放置しておいても十分に生長を続けます。
生長過程では、横に広がって伸びる習性があるので、気になるようであれば刈り取って形を整えてください。

https://www.instagram.com/p/BsEcMFzlUVR/

ジャノヒゲ

ジャノヒゲ(蛇の髭)の別名「リュウノヒゲ」、「タマリュウ」なら耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
東南アジアを原産国とするジャノヒゲは、日本全国の林などで見ることができる常緑性の多年草。
品種にもよりますが、葉の幅は数㎜から1㎝前後で、草丈は10~40㎝と細長く、地面から放射線状に沢山の葉を出します。
株がよく繁ることから、グランドカバーの定番とも言われています。色が濃い緑色をしていることや安定している花姿から、造園などの和風のテイストで活用されることが多く見られる一方で、班入りの品種は寄せ植えや花壇などの洋風テイストで使われることも。
夏になると花茎が伸びて白または薄い白紫色の小さくて可愛らしい花を咲かせ、秋になると綺麗なコバルトブルーの実をつけます。
日光の当たる場所でも育てることはできますが、湿気を好むので必ず水を与えるようにしましょう。
花や実をつけるジャノヒゲは、季節の移ろいを感じられると同時に、常緑生で冬でも緑を楽しめるとても優秀な植物です。

https://www.instagram.com/p/Btj5ld5FznW/

ヤツデ

お金やお客さんを呼び込む縁起木として有名なヤツデ。
天狗が手に持っている葉としても知られ、魔除けの効果もあると言われています。
常緑生の低木で耐寒性に弱い性質を持っていることから、日本では福島県以南から沖縄にかけて分布しています。
生長すると2~3mの高さになり、葉の大きさは30~40㎝ほどの幅になります。ある程度の高さまで伸びるので、グランドカバーではなく室外機など景観を損ねるモノを隠したいときに利用すると便利でしょう。
開花時期は11~12月。
庭に花が少なくなる時期に白くて丸い花を咲かせた後、翌年の春になると黒い実をつけます。
降雨だけで育ち、剪定も基本的には必要ありません
ただし、株が混み合ってきたと感じたら、古い枝は切ってしまいましょう。
ヤツデは樹勢が強いので、バッサリ切っても心配の必要はありません。
葉が黄色くなってきたら油かすなどの肥料や寒肥を施してあげてくださいね。

https://www.instagram.com/p/Btridz4nhhQ/

シュウカイドウ

ベゴニアの仲間のシュウカイドウは半日陰で落葉樹の下などの湿った場所を好みます。
寒さにも強いので日本の各地で越冬することが可能。
開花時期は7~10月にかけて。
「裏紅シュウカイドウ」や「白花シュウカイドウ」などの品種があり、白やピンクの可憐な花を咲かせます。
花姿が和風テイストのため日本庭園で見る機会が多いかもしれません。
地植えなら基本的に水やりの必要はありませんが、湿り気のある場所を好むので、乾燥しやすい場所では定期的な水やりが必要です。
増やし方はムカゴか種。
花が咲き終わったらムカゴができますので、採取して土に埋めて春になったら水やりをすると発芽します。
また種は、「花がら摘み」をせずに熟すまで待ってから採種しましょう。
シュウカイドウが上手に育たない場合は、環境が合っていない証拠ですので、植え替えをしてあげましょう。

https://www.instagram.com/p/BmzDyRHnOqT/

ヤブラン

ヤブランは多年草常緑生植物。
環境の適応能力が高く、日陰でも強いのはもちろん、日なたでも元気に育ち、寒さ暑さにも対応、土質もほとんど選びません。
丈夫な性質から昔から植栽材料とて重宝され続けている植物です。
草丈は高くても40㎝位。細く伸びる葉と8~10月にかけて咲く白や藤色の花が魅力です。
病害虫の心配や水やり、追肥の必要はありません。
ただし、あまりにも日光が当たらない場合は花つきが悪くなる場合も
シュウカイドウは手間がかからないので、初心者でも簡単に育てることが可能です。5年以上経過して株が混み合っている場合は、植え直しや株分けをするとよいでしょう。

https://www.instagram.com/p/BZnxl83FjYH/

「日光があまり当たらない場所=植物が植えられない場所」ではありません。
日陰でも元気に育つ植物は沢山あります。
気を付けることは同じ日陰でも色々種類があること。
半日陰を好む場合や、湿った日陰、乾燥した日陰を好むなど、植物によって適する条件は色々です。
庭の環境をよく把握して、日陰でも育てられる植物を選択してくださいね。

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芝生の代わりに!グランドカバーにおすすめの植物5選

ガーデニングを始めるのに、一番最初に悩むのがグランドカバーです。

植物との隙間を埋めてくれ、雑草予防としてもグランドカバーは大活躍します。

グランドカバーの王道として芝生がありますが、「手入れや管理が大変」「人工的で好きじゃない」「チクチクして痛い」というように育てるのに難を示す人が多いのも事実。

今回は芝生よりも手入れや管理が簡単で、繁殖力も旺盛なおすすめのグランドカバーをご紹介していきます。

ディコンドラ

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ディコンドラは、初心者でも簡単に育てられるグランドカバーにおすすめの植物です。

冬の時期には茶色くなり、葉を落として根で越冬します。

春のあたたかい時期になると再び可愛らしい丸い葉を伸ばして、一面を緑色に覆ってくれる優秀な多年草です。

また、ディコンドラには緑色の葉を楽しめる種類と、シルバーリーフとしても活躍する品種があります。
緑の葉のディコンドラは水気が多く湿った環境を好み、逆にシルバーリーフの方は乾燥を好む傾向にあります。

シルバーリーフの方が生育が遅めなので、他の植物との間を這わせたり、隙間を埋めたりするのをおすすめします。

緑の葉のディコンドラは、広い場所に植えてあげるといいでしょう。
生育旺盛なので、手間もかからずにあっという間に一面を緑に覆ってくれるますよ。

https://youtu.be/fFwKyGjmeOI

ヒメイワダレソウ(リッピア)

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ヒメイワダレソウ、別名リッピアは、和風な家にも合うグランドカバーにもぴったりな植物です。

コロンとした小さい花を春から秋にかけて咲かせてくれます。
白やピンクの花色があるので、好みの色のヒメイワダレソウを選んでみてくださいね。

ヒメイワダレソウを日がよく当たるところに植えるのが、上手に育てるコツです。
基本的には日陰でも日向でもよく育ちますが、日向の方が光合成も盛んで花もしっかりと咲いてくれます。

冬には地上部が枯れますが、春になるとまた芽吹くので心配はいりません。

ほったらかしでも元気に育ってくれるので、あまり手間をかけられない人でも簡単に育てることができますよ。

クラピア

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クラピアは、ヒメイワダレソウから品種改良された新たな植物です。

ヒメイワダレソウとの大きな違いは、タネができないことにあります。

タネが飛散して他の場所で増えることもなく、安心して育てることができますよ。

芝生を圧倒するほどの勢いで地面を覆い尽くすので、雑草防止、グランドカバーにも最適です。

足で踏まれても全く問題なく成長します。

育てるうえで注意するポイントですが、その生命力の強さから他の植物を駆逐してしまうので混植することは避けてください。

草丈がこんもりとしてきたら、刈り込みをしてあげるといいですよ。

プラティア

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プラティアは、星のような形の白や青の花を咲かせる可憐なグランドカバーです。
花期は5月から秋までと長く楽しむことができるので、グランドカバーとともに花も楽しみたい方におすすめです。

他のグランドカバー同様、育てやすく管理する手間もほとんどかからないところが最大の魅力です。

耐寒性も強くマイナス5度くらいまでは耐えることができ、冬でも霜が降りないようなところでは緑の葉を楽しむことができます。
葉を落として茶色くなってしまっても、根で冬を越せるので問題はありません。

株分けでも簡単に増やすことができるので、鉢に植えたり、ハンギングにするにもおすすめです。

小さな花と枝垂れる葉が爽やかに庭を飾ってくれますよ。

グリーピングタイム

https://www.instagram.com/p/BTqohwgDg5T/?hl=ja&tagged=グリーピングタイム

グリーピングタイムは、年に一度4〜6月ごろに一斉にピンクのような紫色の花を咲かせます。
見応えも圧巻なので、道ゆく人々が足を止めるほどです。

ハーブの一種でもあるので、踏むと爽やかな香りを楽しめます。

生命力も強く、剪定した枝を他の場所に植えるだけでも根付いてしまうほど。
簡単に増やすことができるので、グランドカバーにも抜群の植物と言えます。

デメリットとしては、開花後の姿が美しくないところ。蒸れにも弱いので、梅雨の時期に黒ずんでしまうこともしばしば。
開花後や梅雨の時期にはバッサリと剪定をしてあげることで、風通しもよくなり枝をしっかり伸ばしてくれますよ。

上手に育てるコツは、よく日の当たるところで、乾燥気味に育ててあげることです。

水やりは植え付けの時にこまめにあげるだけで、根付いたあとは水やりをしなくても降雨だけで育てることができますよ。

まとめ

今回ご紹介した植物は全て、ガーデニング初心者にも失敗することなく簡単に育てることができます。

芝とは違い、水やりや刈り込みといった面倒な手間もほとんど必要ありません。

成長スピードも早いので一面をカーペット状に覆い、雑草が生える隙間もなくしてくれるでしょう。

よりナチュラルで自然な景観を手軽に楽しみたい方は、ご紹介した植物をグランドカバーに取り入れてみてくださいね!

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