観葉植物の育て方や日頃のお手入れ方法3選~前半編~

庭で育てる木々や花などの植物と同様に、室内にある観葉植物は人にリラックス効果をもたらします。

他にも、部屋の空気を潤わせる・浄化する・インテリアとして活用できるなど、私たちの暮らしにプラスの効果を与えてくれます。

今回は、そんな観葉植物の基本的な育て方や日頃のお手入れ方法のポイント3つを前半編としてご紹介していきます。

置き場所

観葉植物を購入して、最初に悩むのが「部屋のどこにおくか」ということではないでしょうか。
室内の置き場所によって当たる日光の量に差が出るため、それぞれの観葉植物に見合った場所に置かなければ、植物の健康状態や生長に大きな影響を与えます。

部屋に届けられる日光の量は「窓際などの日なた・カーテン越しの明るい日なた・日光の当たらない日陰」の3つに分類されます。

観葉植物に必要な日光の量は品種によって異なります。
大抵の観葉植物は日なたや明るい日なたを好みますが、耐陰性の強いものであれば窓のない部屋や玄関など、日が入らない場所でも条件下での育成が可能。

では、3つに分類された日光量にはどのような植物が適するのか見ていきましょう。

1 日なたを好む観葉植物

室内で多くの日光が注がれる日なたを好む代表的な観葉植物には「ソテツ・シマトネリコ・ユッカ・フェニックスロベエニー・ホンコンカポック」などがあります。

これらの植物は日光による「葉焼け」を起こす心配が少ないとされていますが、夏場の強すぎる直射日光は避けて育てた方がよいでしょう。

また購入して間もない場合は、すぐに大量の日光を浴びせるのではなく、最初はほどよく明るい場所置いて、徐々に日なたの環境に慣れさせてくださいね。

2 カーテン越しの明るい日なた

明るい日なたは、多くの観葉植物が問題なく元気に育てる環境です。

適する代表的な観葉植物には「サンスベリア・ベンジャミン・パキラ・オーガスタ・ポニーテール・ドラセナコンシンネ」などがあります。

中にはあまり日光が当たらなくても育成が可能な植物もありますが、日光に当てることによって葉の緑色が綺麗に発色します。

3 日光の当たらない日陰

日光の当たらない日陰とは、蛍光灯の光しか届かない環境の玄関や寝室などを指します。
「モンテスラ・オリズルラン・ドラセナレモンタイム・コンバクタ」が代表格です。

観葉植物の中にはこれらよりも耐陰性が強く、白熱球の光線だけで育成が可能な「ケンチャヤシ・ポトスパフェクトグリーン・シュロチク」などがありますが、なるべくなら1週間の半分、1日つき5時間以上は明るい日陰に移動させて光線を浴びせると長期間にわたって良好な状態で育てることができますよ。

水やりと風通し

観葉植物を上手に育てる上で「水やりと風通し」も重要なポイントです。
全ての観葉植物の水やりに共通しているのは「土の表面が乾燥したらたっぷりの水分量を与える」こと。
土が乾燥しないうちに頻繁に水やりをすると、根が吸収する土中の酸素が不足し、最悪の場合は植物自体が枯死する可能性が出てきます。

ここで注意するのは、サボテンやサンスベリアなど観葉植物の種類によっては、土の表面が乾燥して「数日経過してから」水を与えた方がよいものもあるということ。
品種によって水をあげるタイミングが違うので、あらかじめ調べておいた方がよいでしょう。

与える水分量の「たっぷり」の目安は、鉢の下から水が溢れて出てくるくらいの量をさします。
そのため、観葉植物の鉢選びは底に穴の空いていて、受け皿がセットになっているものを選択してください。

市場では鉢穴の空いていないものが多く販売されていますが、その用途は土壌栽培ではなく溶液栽培で使うものだったり、鉢カバーとして活用したりするものなので注意してくださいね。

たっぷりの水を与えた後に受け皿に溜まった水をそのままにしておくと、根腐れの原因になるので、きちんと水を捨てることを忘れずに。

また、冬場は夏の時期よりも水やり回数を減らし、控え目に管理することが鉄則です。

風通しに関しては日常的に部屋の空気の入れ替えをすると、室内の加湿状態を避けられるので、土中の蒸れや病害虫・菌の発生を抑える対策になります。
もし窓を空けることが難しい場合は、換気扇やサーキュレーター、エアコンを活用してみましょう。

ただし、風を直接観葉植物に当てるとストレスがかかり弱りますので避けましょう。

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穴開けまくり! #鉢底穴 #電ドル最高

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温度管理

本来、観葉植物は暖かい地域で自生してるものなので、日本の環境においては冬の寒さに耐えられないものが多く存在します。
一般的な目安としては10℃以上が必要で、特に寒い地域では保温対策が必要になる観葉植物もいます。

特に耐寒性が低い植物は「サンスベリア・アンスリウム・ポトスマーブルクィーン・マッサンゲアナ・シンゴニウム」など。

冬場は放射冷却の効果で窓際が特に温度が下がるので、暖かい部屋に移動させたり、発泡スチロールに入れたりするなどして保温や越冬対策をおこなうとよいでしょう。

観葉植物を育てる上では「日光・水やりと風通し・温度」を、品種に合わせて管理してあげることが一番の基本です。

ただし、これらの管理方法は慣れてしまえばそれほど神経質になる必要はありません。

まずは基本を抑え、それぞれの品種の個性を理解して、好みの観葉植物を育てていきましょう。

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