夏季到来!暑い季節に心がけたいお庭の手入れ7ポイント

夏になり気温が上昇すると、人間ばかりでなく植物たちにも大きなストレスがかかります。


美しい庭を保ちながら、植物を元気に育てるためにも、季節ごとに見合ったお手入れが必要です。


そこで今回は、気温の高い夏のお庭の手入れで、気をつけておきたいポイントを7つに絞ってご紹介したいと思います。

◆水やりは時間帯に注意

植物への水やりの基本は「土の表面が乾燥してからしっかり与える」ですが、気温の高い夏場は土が乾燥しやすいため、多くの水分が必要になります。


夏場の水やりのポイントは「気温の低い朝または夕方以降の時間帯」に与えること。


日中の気温の高い時間帯に植物に水を与えると、土の中の温度が上昇し、根腐れや徒長を起こす原因になります。


また日照りが続いた場合は、降雨だけで育つような樹木にも、根元までしっかりと水が行き渡るような水やりが必要です。


水分は植物の生命線ですので、しっかりと様子を見ながら与えることが大切です。

◆樹木の剪定は種類を選んで

夏の時期におこなう夏季剪定の基本は「軽剪定」が基本です。


夏季剪定には次のようなメリットがあります。


・通気性が良くなることで病害虫を予防できる

・混み合った枝を剪定すると、下の葉に日光が当たるようになる

・見通しがよくなるので病害虫を発見しやすい
ただし剪定の適期は樹木によって異なるため注意が必要です。

・常緑広葉樹(サツキ・サザンカ・キンモクセイなど)………夏季は軽剪定

・落葉広葉樹(ハナミズキ・アオハダ・ヤマボウシなど)………夏季剪定は避けた方が良い

・常緑針葉樹(スギ・マツ・コニファー類など)………夏季は軽剪定


いずれの種類も夏の季節の強剪定は禁物。庭にある樹木の種類を事前に確認して、見合った剪定を施しましょう。

◆暑さ対策にはマルチングを

マルチングは浅く根の張る植物、根が繊細な作りの植物に特に有効です。


夏にマルチングをするメリットは次の通りです。


・雑草を抑制する

・急激な土の温度の上昇を防ぐ

・土の乾燥を抑える

・害虫の防止

・土の跳ね返りによる病気の防止

・豪雨による土の流出を防ぐ

・バークなどを利用すると美しい景観が保たれる


マルチングに利用される素材には、バーク・腐葉土・ワラ・シルバーマルチなど。


畑などでよく利用される黒マルチは、土の温度が上がるため夏場の利用は避けましょう。

◆芝生は水やりと施肥が必要

花や樹木と同様に、夏は芝生も成長が盛んになり水分が必要になる季節。


芝は水分が不足すると縮れ、枯れてしまいます。


夏場の芝生への水やりは気温の上昇する日中を避け、気温の低い朝または夕方におこないましょう。


水やり方法のポイントは、芝生の表面に水をかけるのではなく、地中の根に水分が届くようにしっかりあたえること。


特に植えたばかりの芝生の場合は、通常の水やり以上の水分量が必要です。


また夏場は芝の刈り込みにも注意ポイントがあります。


・雑草は根の若いうちに摘み取る
・芝を低く刈り込まない


夏に芝を刈り込み過ぎると、芝自体の体力が落ちたり、地面に日光が当たることで雑草が生えやすくなったりします。


芝の体力を保ちつつ夏越しさせるためには、草の高さが約3~4センチをキープできる程度に留め、様子を見ながら定期的な施肥を施すことが大切です。

◆病害虫チェック

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夏場は植物の体力が落ちているため、病害虫をそのままにしておくと被害が大きくなってしまいます。


軽剪定を済ませて病害虫の発見をしやすい環境作りを心がけ、発見した場合はすばやく対処しましょう。


特に乾燥しやすい梅雨が終了した後は、ハダニの発生に注意が必要です。

◆ベランダでのガーデニングは日差しに注意

ベランダのようなコンクリートの多い環境でのガーデニングでは、強い日差しは禁物です。


夏は土よりもコンクリートの方が日光の照り返しが強く、強い日差しに弱い植物は枯れてしまいます。


夏場の日差し対策には次のような方法があります。


・簾やよしず・遮光ネットなどを利用する

・コンクリートの上に直接鉢やプランターを置かない

・プランター台などを利用して風通しをよくする

・ツル性植物を育てて日光量を減らす

◆台風に備える

気温の上昇に加えて夏から秋にかけては台風が多く発生する季節に入ります。


高さのある植物や茎の細い植物などには、支柱を立てて補強しておきましょう。


台風の上陸が迫ってきたら、移動が可能な鉢やプランターは室内に取り込むか、軒下などの風が当たらない場所に移動させてください。


室内に移動できないベランダなどで育てている背丈の高い植物の場合は、葉と茎をまとめて縛り鉢を横にしておきましょう。


また外に出しっぱなしにしているガーデニンググッズも凶器になりえるので、すみやかにしまっておきましょう。

さいごに

植物たちを元気に夏越しさせるためには、今回ご紹介したようないくつかのポイントをおさえつつ、お世話する必要があります。


暑い盛りのガーデニングは大変なこともありますが、気持ちよく秋を迎えるためにも頑張って夏を乗り越えていきましょう。

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観葉植物の育て方や日頃のお手入れ方法3選~前半編~

庭で育てる木々や花などの植物と同様に、室内にある観葉植物は人にリラックス効果をもたらします。

他にも、部屋の空気を潤わせる・浄化する・インテリアとして活用できるなど、私たちの暮らしにプラスの効果を与えてくれます。

今回は、そんな観葉植物の基本的な育て方や日頃のお手入れ方法のポイント3つを前半編としてご紹介していきます。

置き場所

観葉植物を購入して、最初に悩むのが「部屋のどこにおくか」ということではないでしょうか。
室内の置き場所によって当たる日光の量に差が出るため、それぞれの観葉植物に見合った場所に置かなければ、植物の健康状態や生長に大きな影響を与えます。

部屋に届けられる日光の量は「窓際などの日なた・カーテン越しの明るい日なた・日光の当たらない日陰」の3つに分類されます。

観葉植物に必要な日光の量は品種によって異なります。
大抵の観葉植物は日なたや明るい日なたを好みますが、耐陰性の強いものであれば窓のない部屋や玄関など、日が入らない場所でも条件下での育成が可能。

では、3つに分類された日光量にはどのような植物が適するのか見ていきましょう。

1 日なたを好む観葉植物

室内で多くの日光が注がれる日なたを好む代表的な観葉植物には「ソテツ・シマトネリコ・ユッカ・フェニックスロベエニー・ホンコンカポック」などがあります。

これらの植物は日光による「葉焼け」を起こす心配が少ないとされていますが、夏場の強すぎる直射日光は避けて育てた方がよいでしょう。

また購入して間もない場合は、すぐに大量の日光を浴びせるのではなく、最初はほどよく明るい場所置いて、徐々に日なたの環境に慣れさせてくださいね。

2 カーテン越しの明るい日なた

明るい日なたは、多くの観葉植物が問題なく元気に育てる環境です。

適する代表的な観葉植物には「サンスベリア・ベンジャミン・パキラ・オーガスタ・ポニーテール・ドラセナコンシンネ」などがあります。

中にはあまり日光が当たらなくても育成が可能な植物もありますが、日光に当てることによって葉の緑色が綺麗に発色します。

3 日光の当たらない日陰

日光の当たらない日陰とは、蛍光灯の光しか届かない環境の玄関や寝室などを指します。
「モンテスラ・オリズルラン・ドラセナレモンタイム・コンバクタ」が代表格です。

観葉植物の中にはこれらよりも耐陰性が強く、白熱球の光線だけで育成が可能な「ケンチャヤシ・ポトスパフェクトグリーン・シュロチク」などがありますが、なるべくなら1週間の半分、1日つき5時間以上は明るい日陰に移動させて光線を浴びせると長期間にわたって良好な状態で育てることができますよ。

水やりと風通し

観葉植物を上手に育てる上で「水やりと風通し」も重要なポイントです。
全ての観葉植物の水やりに共通しているのは「土の表面が乾燥したらたっぷりの水分量を与える」こと。
土が乾燥しないうちに頻繁に水やりをすると、根が吸収する土中の酸素が不足し、最悪の場合は植物自体が枯死する可能性が出てきます。

ここで注意するのは、サボテンやサンスベリアなど観葉植物の種類によっては、土の表面が乾燥して「数日経過してから」水を与えた方がよいものもあるということ。
品種によって水をあげるタイミングが違うので、あらかじめ調べておいた方がよいでしょう。

与える水分量の「たっぷり」の目安は、鉢の下から水が溢れて出てくるくらいの量をさします。
そのため、観葉植物の鉢選びは底に穴の空いていて、受け皿がセットになっているものを選択してください。

市場では鉢穴の空いていないものが多く販売されていますが、その用途は土壌栽培ではなく溶液栽培で使うものだったり、鉢カバーとして活用したりするものなので注意してくださいね。

たっぷりの水を与えた後に受け皿に溜まった水をそのままにしておくと、根腐れの原因になるので、きちんと水を捨てることを忘れずに。

また、冬場は夏の時期よりも水やり回数を減らし、控え目に管理することが鉄則です。

風通しに関しては日常的に部屋の空気の入れ替えをすると、室内の加湿状態を避けられるので、土中の蒸れや病害虫・菌の発生を抑える対策になります。
もし窓を空けることが難しい場合は、換気扇やサーキュレーター、エアコンを活用してみましょう。

ただし、風を直接観葉植物に当てるとストレスがかかり弱りますので避けましょう。

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穴開けまくり! #鉢底穴 #電ドル最高

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温度管理

本来、観葉植物は暖かい地域で自生してるものなので、日本の環境においては冬の寒さに耐えられないものが多く存在します。
一般的な目安としては10℃以上が必要で、特に寒い地域では保温対策が必要になる観葉植物もいます。

特に耐寒性が低い植物は「サンスベリア・アンスリウム・ポトスマーブルクィーン・マッサンゲアナ・シンゴニウム」など。

冬場は放射冷却の効果で窓際が特に温度が下がるので、暖かい部屋に移動させたり、発泡スチロールに入れたりするなどして保温や越冬対策をおこなうとよいでしょう。

観葉植物を育てる上では「日光・水やりと風通し・温度」を、品種に合わせて管理してあげることが一番の基本です。

ただし、これらの管理方法は慣れてしまえばそれほど神経質になる必要はありません。

まずは基本を抑え、それぞれの品種の個性を理解して、好みの観葉植物を育てていきましょう。

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バラ好き必見!冬の間に必ずやるべき4つのお手入れとは?

花の女王として君臨するバラ。
バラは見る者を魅了する美しさと香りに溢れています。冬の間にしっかりと手入れをすることで、開花時には満開のバラを楽しむことができますよ。
今回は冬にやるべき4つのバラの手入れをお伝えしていきます。

1月に入ったらバラの剪定時期です。
枝にまだ葉が残っている場合は、バラを完全に休眠させるために全て取り除きます。葉を取り除いた後一週間もすれば、剪定を行ってもいいでしょう。
剪定の仕方は、つるバラや木立のバラ、系統によって若干やり方が変わってきます。

1、剪定

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木立のバラの剪定ポイントは、
・2年以上経過した古い枝
・鉛筆より細い枝
・黄色くなった枝
・内側に伸びた枝

この4つの枝を剪定するようにしましょう。
2年以上経過した古い枝には、花付きが悪くいい花も咲きづらい傾向にあるため、根元からナイフを使って剪定します。
鉛筆より細い枝や黄色くなった枝にもいい花は咲きませんので、枝の付け根の部分から剪定します。
内側に伸びてしまった枝や混み合った枝も付け根から剪定してください。葉が重なり合い日光が当たりづらくなってしまうため、病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。
剪定する前の状態から全体の約2分の1程度を目安に剪定するといいですよ。

つるバラの剪定ポイントは、
・3年以上経過した古い枝
・鉛筆より細い枝
・黄色くなった枝
・枝の先端

この4つを剪定するようにしましょう。
つるバラの剪定も古い枝は根元から切り取ります。
枯れてしまった枝や弱い枝、黄色くなってしまった枝は、枝の付け根からしっかりと剪定してください。
つるバラの枝の先端も約10センチほど剪定しておきましょう。

つるバラは剪定と共に誘引の手入れを行います。
誘引の時期が遅くなりすぎると、枝が硬くなってしまい誘引しづらくなってしまうため1月中には終わらせるようにしましょう。
バラは上部の方の花が咲きやすい傾向にあります。
そのため誘引せずに枝を上に伸ばしたままにしておくと、上部の方にしかバラの花が咲きません。
だからこそ、つるバラを綺麗に仕立てるには、誘引が不可欠なのです。
また、フェンスやオベリスク、アーチなど、つるバラを仕立てる場所によって誘引の仕方も変わります。

2、誘引

https://www.instagram.com/p/BtLdZn7likx/

フェンスのように横に横にと咲かせたい場合には、
・上に伸びた枝を横に倒して誘引する
・空いたスペースに枝を誘引する

この2点を行いましょう。

オベリスクやアーチには、
・放射線状に誘引する
・交差させる

この2点に気をつけて誘引してください。

このようにつるバラを横に倒したり、放射線状に誘引することで、全体に花が咲きやすくなるので、麻紐や誘引紐を使って丁寧に誘引していきましょう。
バラが咲いているのをイメージしながら誘引していくことも大事ですよ。

3、寒肥

https://www.instagram.com/p/Br0_VGkgE3a/

庭木同様、バラにも冬に寒肥を与えましょう。
一年のバラの生育を左右する重要な手入れの一つです。寒い時期に土を掘り起こすことで、土中の細菌が寒さで死滅し、空気を土に含ませることもできます。
しかし、早くて2月上旬にはバラが活動を始めてしまうので、寒肥はなるべく1月いっぱいまでには済ませるようにしましょう。
寒肥はまず、株元から30センチ程離れた場所に、左右に2箇所30センチ程度の深さの穴を掘ります。
寒肥として使用する肥料は、土壌の改良も兼ねて有機肥料が適しています。
堆肥、骨粉、鶏糞をブレンドし、掘り起こした穴に入れていきます。
骨粉や鶏糞を使用する頻度があまりない方、残った有機肥料を保管しておくスペースがない方は、バラ専用の化成肥料が販売されているのでそちらを使うと便利でしょう。
堆肥に化成肥料を混ぜ込み、同じように穴に入れて寒肥を施してください。

4、芽かき

https://www.instagram.com/p/BtZn_lKghf4/

気温が比較的暖かくなってくると、バラが芽吹き始めます。
3月ごろにはバラの芽がぷっくりと膨らんでくるので、この頃によく芽を観察してみましょう。
ひとつの場所から3つの芽が一緒に芽吹いているのを発見したら、芽かきの手入れを行ないます。
芽かきをすることで、より大きなバラの花が咲き、枝を充実させることができるからです。
芽かきをする必要がある品種は、主に大輪系のバラに限られますので、その他のバラは芽かきをしなくても構わないでしょう。
芽かきの仕方はとても簡単。
3つの芽の中から最も元気なものを選び、その他の芽は手を使って根元からかきとります。
これだけで開花期には見事な大輪のバラの花を咲かせることができるので、芽吹いた頃はよくバラを観察して芽かきを積極的に行なっていきましょう。

5、まとめ

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バラは手をかければかけるほど、開花期には美しい姿を見せてくれます。
冬の時期の手入れが、バラの一年の生長を左右する最も大事な作業です。
バラを手入れする時には、トゲで怪我をしないよう注意し、必ず手袋をつけるようにしてください。
今回の記事を参考に、剪定と誘引、寒肥と芽かきを行って、5月の開花を楽しみに待ちましょう!

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冬の間にやっておきたい庭仕事!花壇のお手入れ5つのポイントをご紹介

いよいよ本格的な冬が到来してきましたね!

凍えるような寒さの中、ガーデニングに励んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そう、実は冬の間に花壇や花、植物のお手入れをすることで、一年間の植物の状態がガラリと変わるんです。

今回は冬の間にやっておきたい庭仕事の中で、主に5つのポイントをご紹介していきます。

土壌改良

冬の間に必ずやっておきたい庭仕事には、まず土壌改良が挙げられます。

一年間を通してさまざまな植物を植え込んだ土の中は、
害虫の卵や幼虫、病気の元となる細菌が多く住みついています。

そのままにしてしまうと、さらに土の状態が悪化し、植物の成長を妨げてしまう事態に陥ってしまいます。

悪循環を防ぐために、冬の寒さを利用して土の中の病害虫を退治しましょう

大きなスコップやシャベルを使い、花壇の土を深層部から掘り起こします。

そうすることで地中深くに潜っていた病害虫が、冬の寒さに当たることで死滅させることができるんです。

この作業を園芸用語では「天地返し」と呼んでいます。

天地返しをすることで病害虫を退治し、さらに土が空気を含んで通気性のいい土になるメリットもあります。

冬の時期がもっとも効果が大きいので、ぜひ土壌改良のために天地返しをしてみましょう!

https://www.instagram.com/p/BqzLxPKB_Cs/

寒さ対策

https://www.instagram.com/p/BrcPgpancnP/

冬の寒さに耐えきれない花や植物は、室内に取り込むか、寒風、霜が当たらないような軒下などに移動させます。

植物によっては、マルチングが必要なものも出てきます。

マルチング資材は、ワラやバークチップ、ウッドチップ、
ココヤシファイバーなど種類が豊富にあるので、お好みの資材を選んで使用しましょう。

花壇に地植えしてあるものは移動ができないので、マルチング資材を使うか、
盛り土や腐葉土を敷き詰めて冬の寒さ対策を施します。

ラップやビニール袋、不織布や麻布で植物を覆ってあげるのも効果的です。

自宅にあるものを使って構わないので、冬の寒さ対策をしっかりとしていきましょう。

https://www.instagram.com/p/CBy5aEPg3k7/

剪定

https://www.instagram.com/p/BrkACcyFERW/

植物によっては、冬の剪定が適しているものがあります

冬剪定の中でもバラが代表的なので、バラを例に挙げて解説していきます。

バラは冬の時期に葉を落とし、冬越しのため休眠に入ります。

そのため冬に剪定をすることは、バラにとってもっともダメージが少なく済む時期です。

株姿を整えたり、古くなった枝を取り除くチャンスなので、必ず剪定を行いましょう。

ただし、植物によっては、冬の剪定で弱ってしまうものもあります。

剪定をする前に、適した時期を必ず調べてからおこなうようにしましょう

寒肥

https://www.instagram.com/p/Bejkd8gFAY0/

寒肥(かんごえ・かんぴ)は、冬に施す肥料のことを指します

一年間の植物の成長を左右する重要な冬の作業のひとつ。

休眠しているため、冬の時期が一番根へのダメージが少なく、地中深くまで掘り起こすことができます。

バラや庭木を植えている方は、必ず寒肥を施しましょう。

土を掘り起こし、有機肥料を与えることで、土中の土壌改良にも大きく役立ちますよ。

植え替え

https://www.instagram.com/p/BqWnd7AFYHE/

秋まで頑張った草花も、冬の厳しい寒さでとうとう枯れてしまった…。

そんな時には思い切って植え替えをしましょう

枯れたり、弱ったりした草花は、耐寒性があるものに植え替えをします

冬から春にかけて咲き続けるパンジーやビオラは、特におすすめです。

花壇に植え替え、空いたスペースに今後どのような植物を植え込んでいくか、計画していくといいですよ。

冬は花壇が寂しくなって残念に感じますが、冬は一年間の植栽計画をするチャンスでもあります。

多年草や宿根草を上手に使い、負担のかけない一年間のガーデニング計画をしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

・病害虫を死滅させる土壌改良をおこなう
・耐寒性がない植物は寒さ対策をする
・冬剪定でダメージを少なく
・寒肥
・植え替え

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本格的な冬が来る前に確認!春に向けてのお庭のお手入れ5つをご紹介!

段々と気温が下がり、寒い季節がやってきましたね。

夏に咲く花や落葉樹などの木々は、冬にかけて休眠期に入ります。

お庭の景観が少し寂しくなる季節ですが、暖かい季節に向けて寒い時期にもお手入れが必要です。

今回は、冬に済ませておくべき庭のお手入れ5つをご紹介します。

落ち葉掃除

秋になると自分の家の木以外にも、
近所の家にある木や街路樹から舞い込む落ち葉の多さに悩む方も多いのではないでしょうか。

落ち葉が発酵することで質の良い腐葉土ができるから、落ちた葉はそのままにしておいても良いのでは?との考えもありますが、
ガーデニングを楽しむお庭の場合、落ち葉掃除は必須です。

発酵した落ち葉が1㎝分の腐葉土を作り出すのに必要な時間は約100年。

庭に落ちた葉をそのままにしておいても、すぐに発酵することは残念ながらありません。

また、濡れたままの落ち葉を放置しておくことで、葉が腐ってしまうことも。

他にも落ち葉を掃除しないことで地面に日光が当たらず、
下にある草や花などの生長に影響が出る、害虫が越冬しやすい場所になるなどの可能性が出てきます。

乾燥した落ち葉掃除には竹箒が一番便利です。

雨などで濡れた落ち葉には、竹箒とちりとりを使うと葉を地面から剥がしやすくなりますよ。

特に砂利などの上に落ちた落ち葉には、吹き飛ばしながら吸い込むブロワバキュームがとても便利。

ネットや店舗などで販売されていますので、楽に掃除を済ませたい場合は購入するとよいでしょう。

https://www.instagram.com/p/Bp6vbvLFevS/

冬剪定

https://www.instagram.com/p/BeAbLmfng9j/

冬の剪定が必要な樹木には、サルスベリ、キンモクセイ、モミジなどがあります。

常緑広葉樹や落葉樹は冬になると休眠期に入ります。

休眠期に剪定をする理由は、植物にかかる負担が少なくて済むから

剪定をして風通しを良くすることで病害虫の予防、樹木の形が美しくなる、
余分な枝を切ることで必要な場所に栄養が行き渡り生長につながる、などのメリットがあります。

木の種類によっては、しっかり剪定して良いものと、控え目に剪定をするべきものに分かれますので、
事前にしっかりと下調べをしてから剪定作業に入りましょう。

ガーデニング初心者なら「どの枝を切ればいいの?」という疑問が湧いてくるかもしれませんね。

そんな時は、不要な枝を中心に切り落としていくとよいでしょう。

剪定が必要になる枝には種類があります。

花芽の付きづらい「徒長枝」、上に向かって伸びる「立ち枝」、逆の方向に向かって延びる「下がり枝」などは、
樹木の景観をみだし不要な栄養を吸収しますので、冬の間に剪定してしましましょう。

樹木の高さがある場合や、剪定量が多い場合はプロにお任せするとよいでしょう。

冬囲い

https://www.instagram.com/p/Bp3lvawlRYq/

冬囲いは雪が降るような寒い地域で見られ、冬の風物詩とも言えます。

庭木に冬囲いをする理由には、低い気温や寒風から植物を守る防寒対策、積もる雪の重みによる枝折れの防止などがあげられます。

ツツジなどの枝が細くて柔らかい植物には、全体に藁を巻き付け縄でしばる「縄巻き」が適しています。

また、木の背丈に関わらず3本以上の丸い竹を円錐状にして植物を囲み、縄で固定する「竹囲い」もよく見られる冬囲いの手法です。

他にも、低木の上に竹を格子状に組み張り巡らせる「竹棚」や、すのこ板を切り妻屋根に仕立てあげた「板囲い」などがあります。

秋口からホームセンターなどで、各種冬囲いに必要な材料の販売が始まりますので、必要であれば実際見てみるとよいでしょう。

春に向けての土づくり

秋に収穫が終わった家庭菜園に使った土をそのままにしていませんか?

限られたスペースで多くの野菜を育てた場合は、土がかなり消耗していると考えられます。

可能であれば、冬の間に土づくりをしておいて、来年の春に向けてたくさんの栄養を含んだ土を用意しておきましょう。

冬になったら野菜を植えた土を鍬などで良く土を耕しましょう。

耕した土の凹凸は平にせずにそのままにしておきます。

冬の寒さや風にさらす「寒ざらし」をして土を風化させることで、害虫の卵や幼虫の退治につながります。

「寒ざらし」を月に1回のスペースで行い、2月下旬頃になったら苦土石灰または石灰、堆肥を土に施しましょう。

https://www.instagram.com/p/BnKYdMZF_pK/

寒肥

https://www.instagram.com/p/Be1lBj9lTKT/

「かんごえ」と読みます。

冬の間(12~2月)に庭木や植物に与える肥料を指し、一般的には油かすや堆肥などの有機質肥料を施します。

寒肥を与えることで、暖かくなってからの生長を促し、綺麗で元気な花を咲かせることにつながります。

寒肥の特徴はゆっくりと効き目がでること。そのため速効性はありません。

樹木の大きさによって異なりますが、
幹から少し離れた場所(幹の太さ×3~5倍の位置)に20~30㎝の穴を掘り、肥料を入れるのが一般的な方法です。

この時、木の根や幹を傷つけないように注意しましょう。

また、スペースに余裕がある場合は、穴の場所は毎年変えるとよいでしょう。

忙しいガーデニングの時期が過ぎて一息つきたいところですが、冬の時期にもした方が良いお庭の手入れは沢山あります。

春になってまたガーデニングを楽しみたいなら、ちょっと寒さは我慢してお庭に愛情を注ぎましょう。

植物の種類によって剪定や冬囲いの方法は異なりますので、今一度下調べをしてから行うようにしてくださいね。

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