梅雨の時期にやるべき庭仕事!湿気・蒸れの5つの対策

梅雨の時期は湿気・蒸れに弱い植物にとって厳しい季節です。
やっと梅雨明けしたと思いきや、お気に入りの草花が残念な姿になっていた…。

そんなことにならないためにも、草花の湿気・蒸れの対策の仕方、梅雨の時期の乗り切り方、といったやるべき庭仕事を徹底解説します!

1.梅雨の時期は要注意!

梅雨の時期は、湿気や蒸れに弱い草花が枯れやすい季節です。
ジメジメとした高温多湿の環境では、咲き終わった花が腐ったり、カビたりしやすくなり、病気を引き起こしてしまうこともあります。

また、ナメクジの被害にもあいやすく、花や葉っぱが食べられて、景観が悪くなってしまうケースも。
そのため、梅雨が来る前や、雨が降らない日には、湿気・蒸れに弱い植物への対策をとる必要があります。

しかし、中には水を好み、湿気に強いアジサイやトレニア、リシマキアといった植物もいるので、それぞれに合った環境を知ることも大切です。

下記の梅雨の時期にやるべき庭仕事を参考に、草花が弱ったり、枯れてしまったりしないよう、湿気・蒸れへの対策をとっていきましょう。

2.梅雨の時期にやるべき庭仕事【湿気・蒸れの対策】

2-1.鉢植えの移動

湿気や蒸れに弱い草花の鉢植えを、雨の当たらない軒下へと移動させましょう。
高温多湿に弱く、梅雨の時期に枯れてしまう可能性がある草花をいくつかご紹介します。

・ペチュニア
・カリブラコア
・マリーゴールド
・ジニア
・ラベンダー
・ゼラニウム
・エリンジウム
・オステオスペルマム
・マーガレット
・ジャーマンアイリス
・フロックス
・ローダンセマム

これらの草花はほとんどが乾燥に強いといった特徴があります。
その反面、加湿を嫌い、長雨に当たるのを苦手とするので、梅雨の時期は注意して育てましょう。

2-2.切り戻し・剪定

先ほどご紹介したような湿気・蒸れに弱い草花は、梅雨が来る前に切り戻しや剪定を行うと、風通しが良くなり、湿気や蒸れの対策になります。
雨の日は庭の花を見れないことも多いので、この時期にバッサリと切り戻しを行い、風通しをよくするすかし剪定も行いましょう。

切り戻しの仕方は、株の半分から1/3くらいまで、ハサミを使って思い切って刈り込みます。
この時、茎に必ず葉を残しながら切り戻すのがポイントです。
葉を残さずに切り戻しをしてしまうと、光合成ができなくなり、そのまま枯れてしまうこともあるため注意しましょう。

すかし剪定の仕方は、葉が密集しているような箇所や、光が行き届かないような箇所をハサミを使って剪定していきます。
上や横から見たときに、全体がスカスカになるよう剪定をしてしまって構いません。
切り戻しや剪定を行った後は、草花がストレスを受けて弱っているので、3〜4日は明るい日陰の風通しのいい場所で管理するといいでしょう。

また、活力剤を水やりと一緒に与えてあげると、回復しやすくなるのでおすすめです。

2-3.害虫予防・対策

子供のころ、梅雨の時期に見るアジサイとナメクジは、季節ならではの風情を感じさせてくれました。

しかし、ナメクジは園芸業界では草花を食べ散らかしてしまう害虫です。
ナメクジは一匹でも卵を産むことができ、一回で50個もの卵を産むこともあります。
せっかく綺麗に咲いた花が、ナメクジに食べられてしまっては嫌ですよね?
そうならないためにも、害虫予防・対策が重要です。

ナメクジには専用の殺虫剤があり、土にばら撒くタイプやニオイで誘い出して捕殺するものもあります。
こういった殺虫剤を使うのが嫌な方は、コーヒー殻や竹酢液、木酢液などを土にまいてナメクジを寄せ付けないようにする方法もあります。

ナメクジは普段土の中に隠れているため、ナメクジの姿を見ていなくても、梅雨の前にあらかじめ予防をしておきましょう。

ナメクジによる食害が少なくなるので、ぜひ予防・対策を行っておいてくださいね。

2-4.植え替え

梅雨は長雨で庭仕事ができない日が続きます。
庭や花壇に湿気や蒸れに弱い植物を地植えしている場合には、植え替えて鉢植えにしておけば、雨の当たらない場所へ移動させることができます。

また、梅雨は湿気に強い性質を持つ草花を、庭や花壇に地植えする時期としておすすめです。

地植えした後は、根が地中に張るまで、最初の1ヶ月ほど定期的な水やりが必要ですが、梅雨が入る前のタイミングで植え付けておけば、降雨により水やりをする手間が省けて管理が楽になります。

他にも、時期を過ぎた寄せ植えがあったり、解体するハンギングバスケットがあれば、梅雨に入る前に植え替えておくようにしましょう。

それぞれの植物に合った環境に植え替えて、梅雨の時期も元気に育ててくださいね。

2-5.手入れ

咲き終わった花がらをそのままにしておくと、雨に濡れてカビが生え、灰色カビ病を発生させやすくなります。

枯れ葉も一緒で、そのままの状態で梅雨を迎えると、カビや菌が発生し、株全体が腐って溶けてしまうといったケースもあります。

梅雨がくる前には、なるべく花がら摘みや枯れ葉の手入れをしておき、病気の発生源となることを防ぎましょう。

特に落ちた花びらは、そのまま葉や茎にくっついて、カビてしまうことが多くあります。

梅雨の前や、雨が止んだときには、庭に出て花がらを取り除いてあげる手入れをすると、腐らずに梅雨を乗り切ることができるでしょう。

3.まとめ

梅雨の時期は、雨の日が続き、なかなか庭仕事ができないので、あらかじめ鉢植えの移動や切り戻し、剪定をして湿気や蒸れの対策をしておくようにしましょう。

徐々にナメクジが増えてくるので害虫予防や対策を取り、草花の植え替えや手入れをして、安心して梅雨の季節を過ごせるように頑張ってくださいね!

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冬の間にやっておきたい庭仕事!花壇のお手入れ5つのポイントをご紹介

いよいよ本格的な冬が到来してきましたね!

凍えるような寒さの中、ガーデニングに励んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そう、実は冬の間に花壇や花、植物のお手入れをすることで、一年間の植物の状態がガラリと変わるんです。

今回は冬の間にやっておきたい庭仕事の中で、主に5つのポイントをご紹介していきます。

土壌改良

冬の間に必ずやっておきたい庭仕事には、まず土壌改良が挙げられます。

一年間を通してさまざまな植物を植え込んだ土の中は、
害虫の卵や幼虫、病気の元となる細菌が多く住みついています。

そのままにしてしまうと、さらに土の状態が悪化し、植物の成長を妨げてしまう事態に陥ってしまいます。

悪循環を防ぐために、冬の寒さを利用して土の中の病害虫を退治しましょう

大きなスコップやシャベルを使い、花壇の土を深層部から掘り起こします。

そうすることで地中深くに潜っていた病害虫が、冬の寒さに当たることで死滅させることができるんです。

この作業を園芸用語では「天地返し」と呼んでいます。

天地返しをすることで病害虫を退治し、さらに土が空気を含んで通気性のいい土になるメリットもあります。

冬の時期がもっとも効果が大きいので、ぜひ土壌改良のために天地返しをしてみましょう!

寒さ対策

冬の寒さに耐えきれない花や植物は、室内に取り込むか、寒風、霜が当たらないような軒下などに移動させます。

植物によっては、マルチングが必要なものも出てきます。

マルチング資材は、ワラやバークチップ、ウッドチップ、
ココヤシファイバーなど種類が豊富にあるので、お好みの資材を選んで使用しましょう。

花壇に地植えしてあるものは移動ができないので、マルチング資材を使うか、
盛り土や腐葉土を敷き詰めて冬の寒さ対策を施します。

ラップやビニール袋、不織布や麻布で植物を覆ってあげるのも効果的です。

自宅にあるものを使って構わないので、冬の寒さ対策をしっかりとしていきましょう。

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[マルチング] . みなさんは「マルチング」をご存じですか😊 . マルチングとは、植物を植えた表面の土をビニールや小石、バークチップ、ワラなどで覆うこと。 . お部屋に置いている観葉植物もマルチングすることで土が隠れ、ぐっとおしゃれで清潔感ある雰囲気に◎ . マルチングはただ土を隠すための飾りでなく、植物にとって嬉しい効果がたくさんあるんです! . LOVEGREENではマルチングの正しい知識や注意点についてご紹介しています。 . また、様々な種類のマルチング材についても合わせてご紹介しているので、実際にマルチングを始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 . お好みの雰囲気のマルチング材が見つかるかも♪ 詳しくはプロフィール( @lovegreen_official )のURLからチェック🌿 . . #マルチング #土 #植え替え #観葉植物 #観葉植物のある暮らし #グリーンのある暮らし #インドアグリーン #緑のある生活 #観葉植物初心者 #シンプルな暮らし #シンプルライフ #暮らしを楽しむ #日々の暮らし #賃貸暮らし #園芸 #鉢植え #園芸初心者 #園芸用品 #園芸雑貨 #インテリアグリーン #ナチュラルインテリア #賃貸インテリア #観葉植物インテリア #植物 #植物のある暮らし #植物のある生活 #植物と暮らす #植物が好き #plants

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剪定

植物によっては、冬の剪定が適しているものがあります

冬剪定の中でもバラが代表的なので、バラを例に挙げて解説していきます。

バラは冬の時期に葉を落とし、冬越しのため休眠に入ります。

そのため冬に剪定をすることは、バラにとってもっともダメージが少なく済む時期です。

株姿を整えたり、古くなった枝を取り除くチャンスなので、必ず剪定を行いましょう。

ただし、植物によっては、冬の剪定で弱ってしまうものもあります。

剪定をする前に、適した時期を必ず調べてからおこなうようにしましょう

寒肥

寒肥(かんごえ・かんぴ)は、冬に施す肥料のことを指します

一年間の植物の成長を左右する重要な冬の作業のひとつ。

休眠しているため、冬の時期が一番根へのダメージが少なく、地中深くまで掘り起こすことができます。

バラや庭木を植えている方は、必ず寒肥を施しましょう。

土を掘り起こし、有機肥料を与えることで、土中の土壌改良にも大きく役立ちますよ。

植え替え

秋まで頑張った草花も、冬の厳しい寒さでとうとう枯れてしまった…。

そんな時には思い切って植え替えをしましょう

枯れたり、弱ったりした草花は、耐寒性があるものに植え替えをします

冬から春にかけて咲き続けるパンジーやビオラは、特におすすめです。

花壇に植え替え、空いたスペースに今後どのような植物を植え込んでいくか、計画していくといいですよ。

冬は花壇が寂しくなって残念に感じますが、冬は一年間の植栽計画をするチャンスでもあります。

多年草や宿根草を上手に使い、負担のかけない一年間のガーデニング計画をしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

・病害虫を死滅させる土壌改良をおこなう
・耐寒性がない植物は寒さ対策をする
・冬剪定でダメージを少なく
・寒肥
・植え替え

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