芝を植えよう! 日本芝の特徴・3つの品種・お手入れ方法をご紹介

「イングリッシュガーデンみたく、庭に芝のスペースがあったらいいな」と思ったことはありませんか?
小さなスペースでも芝を植えると、より一層庭が華やかな雰囲気になりますよね。
芝は他の植物と同様に、冷却効果やリラックス効果があることでも知られています。
今回は、日本で多く使われている「日本芝」の特徴や3つの品種、お手入れ方法などについてご紹介します。

日本芝とは

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芝には大きくわけて「日本芝」と「西洋芝」の2種類があります。
日本芝は、本来日本で生えていた芝で、暖かい地方で自生していたものです。
高温多湿に耐えうることから、日本の気候や風土に適合した性質を持ち合わせています。
生育適温は23~35℃。そのため、日本芝を北海道や東北地方などの寒い地域では、ほとんど見ることができません。
日本芝が西洋芝と違う一番の特徴は「冬枯れ」をすること。
冬枯れとは、11~3月頃の寒い時期の休眠期のこと。
気温が10℃以下になると日本芝の生育はストップしてしまします。
休眠期には、地上に出ている芝は茶色に変化し、春がきて気温が暖かくなると再び生育を始め、緑色の芝に戻ります。
一方、西洋芝には冬枯れはなく、一年中緑色の状態を保つことができます。

野芝

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野芝には「砂芝」、「地芝」などの別名があり、日本芝の中でも一番寒さに強いことが特徴です。
基本的に日本芝は寒い地域にはほとんど存在しませんが、野芝は北海道の南部にも分布しています。
また、高度の高い場所や海岸でも見ることができます。
野芝は、日本芝の中でも手触りが一番固いことも特徴の一つです。
芝に触れた時にチクッと感じたら、野芝と判断してよいでしょう。
手入れは比較的楽な方で、地面に生える密度が粗く、葉の幅も広いことから、昔から日本庭園で使われることもあったようです。
しかし、景観に重きを置くガーデニングなどで野芝を利用されることはほとんどありません。
野芝はゴルフ場のラフや公園などによく植えられています。

高麗芝

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高麗芝は日本芝の中で最も多く使われている品種です。野芝に比べて葉の幅が細いこと、手触りが柔らかいこと、色が鮮やかなことが特徴です。
育成適温は30℃。耐寒性があまりなく、東北の南部地方から九州地方に多く分布しています。
海岸などの沿岸でも見られ、塩風が運んでくる塩分にも耐える力を持っています。
高麗芝は上から踏みつけられも耐える力があるので、サッカーやゴルフ場、競馬場で多く使われています。
庭に植えてガーデニングを楽しむことにも適していますが、伸びる速度が速いので、芝刈りなどのメンテナンスが少し大変かもしれません。
ただし、きちんとケアすることで美しい庭の景観を保つことができます。
海岸などの沿岸でも見られ、塩風が運んでくる塩分にも耐える力を持っています。
高麗芝は上から踏みつけられも耐える力があるので、サッカーやゴルフ場、競馬場で多く使われています。
庭に植えてガーデニングを楽しむことにも適していますが、伸びる速度が速いので、芝刈りなどのメンテナンスが少し大変かもしれません。
ただし、きちんとケアすることで美しい庭の景観を保つことができます。

姫高麗芝

https://www.instagram.com/p/BqegZbgFoag/

姫高麗芝は、今回ご紹介するなかで最も見た目の美しい芝と言えるでしょう。
葉が細く柔らかい、密度が濃い、色が鮮やかなことが特徴です。
高麗芝と同様に、草丈が伸びる速度が速いので、多くの刈り込みを行う必要があります。
また、管理が難しいことから初心者よりもガーデニング経験の多い上級者レベルでないと、美しい景観の保持は難しいかもしれません。
姫高麗芝はゴルフ場のグリーンや庭園用で多く使用されています。

お手入れ方法

https://www.instagram.com/p/BjywSBJBJHz/

芝を管理するなら、定期的なお手入れが必要です。
どの品種にもいえることですが、基本的な手入れには、芝刈り・水やり・除草・施肥・通気作業が必要です。
少しずつですが、注意点やポイントなどをご紹介します。

・芝刈り

芝が最も生長するのは気温の高い5~9月にかけて。
この時期は芝の草丈がどんどん延びてきますので、週に1回を目安に芝刈りをするとよいでしょう。
芝の生長が穏やかな春や秋の季節は、2~3週間に1回を目安にしましょう。
芝刈りをきちんと行うことで、芝の密度が増すと同時に、雑草も生えにくくなります。芝刈りをきちんと行うことで、芝の密度が増すと同時に、雑草も生えにくくなります。
芝の生長が穏やかな春や秋の季節は、2~3週間に1回を目安にしましょう。
芝刈りをきちんと行うことで、芝の密度が増すと同時に、雑草も生えにくくなります。

・水やり

水やりは、生長速度の速い時期は毎日のこまめに与えましょう。
ただし、加湿は禁物ですので、降雨量や天気を確認しながら行ってください。
また、時間帯は日中ではなく、朝か夕方の涼しい時間帯にすると、芝が蒸れて傷むことがありません。

・除草

日々の管理で除草も景観を保つための重要な作業です。
雑草をそのまま放置しておくと、害虫が増える、芝に栄養が行き渡らなくなるなどの弊害が出てきます。
限られたスペースでの除草は手で引き抜いても構いませんが、広い範囲での除草は除草剤を使用すると作業を楽に行うことができます。

・施肥

芝に施肥をすることで、美しい緑の保持、芝の傷みの回復、などの効果が期待できます。
施肥は芝の状態を見ながら適宜与えるようにしましょう。
ただし、気温が高く日差しの強い猛暑日の施肥は、肥料焼けの原因になるので、行わないようにしましょう。
土の中に栄養が行き渡りやすくするために、施肥後は必ず水やりすることをおすすめします。

・通気作業

芝の通気作業とは、その名の通り、芝に穴を空けた所に空気が入ること。
芝の生長を促したり水はけを改善したりすることを目的とするものです。
深さの目安は約5㎝。マイナスドライバーやガーデンスパイクを利用しておこないましょう。
作業が終了したら、通気したところに目土(めつち・砂や土をかぶせること)をし、涼しい時間帯になってから水を与えましょう。作業が終了したら、通気したところに目土(めつち・砂や土をかぶせること)をし、涼しい時間帯になってから水を与えましょう。
芝の通気作業とは、その名の通り、芝に穴を空けた所に空気が入ること。
芝の生長を促したり水はけを改善したりすることを目的とするものです。
深さの目安は約5㎝。マイナスドライバーやガーデンスパイクを利用しておこないましょう。
作業が終了したら、通気したところに目土(めつち・砂や土をかぶせること)をし、涼しい時間帯になってから水を与えましょう。
芝のお手入れはちょっと手間がかかりますが、綺麗な状態を維持するための管理は、とても大切な作業です。
芝の特徴や扱う難易度はそれぞれ違いますので、よく考えてから芝を選ぶようにしましょう。

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挿し木がもたらす3つのメリットって!?挿し木で植物を増やしてみよう!

植物を増やす方法のひとつである挿し木をご存知ですか?
挿し木をすれば、みなさんが育てている花や身近な植物を簡単に増やすことができますよ。
挿し木とはどんなものなのか、また挿し木がもたらす主な3つのメリットについてご紹介していきましょう。

1挿し木とは?

挿し木はその名の通り、木を土に挿すことで植物を増やしていく方法のことを指します。
増やしたい植物から茎を切り取ったものを挿し穂と呼びますが、その挿し穂を土に挿しこんでしばらくすると、やがて植物は新たな根を発根させ、ひとつの個体を形成するのです。
また、挿し芽・葉挿し・水挿しなど呼び方は異なりますが、いずれも挿し木と同様の増やし方で、それぞれ挿し穂に使う部分であったり、土ではなく水に入れておくだけの違いで呼び方が変わります。

2挿し木のメリット

2-1.種まきよりも手軽で早い

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挿し木の1つ目のメリットは、種まきよりも早く株をつくることができる点にあります。
種まきは一度にたくさんの苗を作ることができますが、発芽までの日数、間引き、植え替えなどを含むと、手間と時間を要します。
意外と種まきって手がかかるんですよね。
それに比べ、挿し木は根は無いものの茎からのスタート。
挿し木なら種から育てるよりも約1ヶ月くらいは時間が短縮でき、さらに手間も省くことができるなんて嬉しい限り!
発根させるまでの管理が大変だという声もありますが、時期を選べばそれほど難しいことではありません。
また、観葉植物などは挿し穂を水挿ししておくだけで、簡単に発根させることができます。
透明なガラス瓶に入れておけば、発根するまでの過程を観察できるのも面白いポイントでしょう。
透明なガラス瓶に入れておけば、発根するまでの過程を観察できるのも面白いポイントでしょう。

 2-2.遺伝子を受け継ぐ

https://www.instagram.com/p/BtS-LIolAsg/

遺伝子を受け継ぐというメリットは、挿し木をする最大の利点と言っても過言ではありません。
種まきの場合、種がそれぞれ異なる遺伝子を持っているので、成長して別々の個体となります。しかし挿し木は親である株から茎を切り取り、根を発根させて、全く同じ遺伝子を持った株を作ることができるのです。
つまり挿し木であれば、病気にかかりにくく健康で生育旺盛な植物を計画的に増やすことが可能になります。
自分で挿し木をチャレンジしてみる時には、元気な株をあらかじめ選んでおくといいですよ。
ちなみに、「栄養系ペチュニア」「栄養系アリッサム」といった「栄養系」がつくものは、挿し木で繁殖させたものを指します。種から育てたものは「種子系」と呼びます。
「種子系」は価格が安いのですが、その分花付きが悪かったり、成長が悪かったりなど、個体差があります。
一方で「栄養系」は、良質な株を親としているため、花付きがよく、健康な苗を入手することができます。
しかし、その分価格は「種子系」よりも高い価格設定がされています。
「種子系」と「栄養系」の特徴を理解し、園芸ショップでの苗選びの参考にしてみましょう。

 2-3.お気に入りの切り花を苗にできる

https://www.instagram.com/p/BmCkfjTAkv-/

花屋さんで素敵なバラを見つけ「このバラの鉢植えが欲しい!」と思っても、珍しい品種のものであった場合、手に入れるのは至難の技。
やっとの想いで見つけたとしても価格が高く、購入をためらってしまう方もいるのではないでしょうか?
そう、困った時は挿し木の出番です。
挿し木をすれば、園芸ショップをわざわざ回ったり、ネットショップを探したり、価格を気にする必要もなくなります。
また、誕生日や結婚記念日、何かの記念でいただいた花束を挿し木するのもおすすめですよ。
本来なら一週間ほどで枯れてしまう花束。挿し木をし、鉢植えや地植えにして育てれば、ふとした時に思い出を振り返るきっかけになります。
愛着も湧き、あなたにとって大切なものとなるでしょう。

3挿し木ができない植物もある

https://www.instagram.com/p/BtnE6q2ge8u/

植物の中には、挿し木ができないもの、挿し木向きではない植物があります。
根が発根しにくいもの、発根するまでかなりの日数が要するものは、挿し木向きではありません。
挿し穂が発根するまでに腐り、枯れてしまうことがほとんどだからです。
年数が経っていて老化しているような株も挿し木は避けた方がいいでしょう。
挿し穂として葉挿しや芽挿しが適切な場合もあるので、あらかじめ確認してから挿し穂に使う部分を切り取ってくださいね。
挿し木に失敗してしまった時は、その植物の増やし方が挿し木向きであったかどうかを調べてみましょう。

4まとめ

https://www.instagram.com/p/Bs4j4bxHBAi/

今回は挿し木とは何なのか、挿し木の3つのメリットについてご紹介しました。
挿し木は種まきとは違う方法で植物を手軽に増やすことができ、同じ性質を持った植物を自分の手でつくることができます。
身近にある植物や気に入った切り花を使って、ぜひ挿し木にチャレンジしてみてくださいね。

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サブツリーを選ぶなら? おすすめの樹木5選をご紹介

「サブツリー」とは、住宅などの建物の象徴となり景観を華やかにする「シンボルツリー」の引き立て役になる樹木をいいます。

サブツリーの基本は、お庭や玄関までのアプローチの空間で、人の目に留まりやすい場所に植えること。

また、シンボルツリーが常緑樹の場合はサブツリーを落葉樹に、 シンボルツリーが落葉樹の場合はサブツリーを常緑樹にすることが一般的とされています。

ガーデニングスペースに余裕があり、お庭の空間をもう少し彩り豊かにしたいと考えているなら、サブツリーを植えてみませんか?

今回は、サブツリーになるおすすめの樹木5選をご紹介します。

アセビ

https://www.instagram.com/p/BqcGaKMD4vi/

アセビは日本、台湾、中国東部を原産地とするツツジ科の常緑低木です。

代表的な品種は「クリスマス・チア」、「フォレスト・フレイム」、「リュウキュウアセビ」など。

アセビは3~4月頃に小さな壺状の花を枝先からぶら下げるようにして咲かせます。

昔から和風の庭にあう樹木とされてきましたが、 昨今ではツヤのある葉、明るい花色で洋風の庭でもよく使われています。

特徴は寒さ、強さ、日陰、乾燥、潮風に強いこと

また生長速度が遅いので、 剪定などの手間がかからないというメリットもあります。

植える場所を選ぶ時は、なるべく西日や直射日光の当たらない場所を探しましょう。

また花、葉、枝にはグラヤノイド、アセボトキシンなどの毒が含まれています。

直接口する機会はあまりありませんが、覚えておきましょう。

フイリアオキ

https://www.instagram.com/p/Bh3Y124gbFy/

アオキは日本を原産地とするミズキ科の常緑樹

「フイリアオキ」とは葉に模様がついていない「アオキ」に白い斑点が入ったものを指します。

緑と白の美しいコントラストがサブツリーとしておすすめできる理由です。

フイリアオキの他にも、黄色の斑点を持つ「シロノミアオキ」、 亀の甲羅のような模様を持つ「亀甲葉アオキ」などがあります。

葉に模様の入っていない品種は緑色の艶が鮮やかなことから和風の庭で多く使われています。

一方斑点や模様の入った品種は洋風の庭で好まれる傾向にあります。

アオキの強みは日当たりの悪い場所でも元気に育つこと。

日光の当たりが悪く、植える樹木がない時は、フイリアオキがおすすめです。

雌雄異株なので複数のフイリアオキを植えて上手くいけば、冬の初めに赤い実を見ることができますよ。

サザンカ

https://www.instagram.com/p/Bs-BAClAzqP/

西日に強い樹木の選択に迷っているなら、サブツリーの定番ともいえるサザンカがおすすめです。

庭の景色が少し寂しくなる10~12月の時期にかけて花を咲かせる貴重な植物ともいえるでしょう。

品種や個体にもよりますが樹高は約2~6m。

西側に植えることで西日による建物の劣化を防いだり、室内の気温上昇を抑制したりする効果があります。

西日対策として植える時は水枯れに注意しましょう

水枯れをおこすことで蕾や花が咲かなくなる可能性が出てくるので、 特に植え付けから2年未満の場合は充分な水やり、2年以上経過しているものは土が乾燥していれば水をたっぷりと与えてください。

品種が多いことで知られるサザンカは、白、ピンク、赤、複色などその花色や雰囲気の種類も多岐にわたります。

建物や庭の景色にあわせて、お好みの品種を見つけてみましょう。

https://youtu.be/BogkeOvEdIk

エリカ

https://www.instagram.com/p/Bs76et7Han4/

エリカは常緑性の低木で、その多くは成長しても1m以下にとどまります。

背丈がないのでサブツリー以外にもグランドカバーとしても活用することができます。

エリカ魅力は枝にびっしり咲かせる小さな花姿と開花時期の長さ

黄色、ピンク、白、紫など品種によって多様な色を持ち、 また花の形もスズランに似た形や筒状のものなど様々で、いずれも庭を賑やかに彩ります。

開花時期は春、夏から秋、冬、不定期など種類によって異なります。

日本国内の市場では40~50種類が流通していますので、どの品種のエリカが庭に合うのか色々試してみましょう。

ユスラウメ

https://www.instagram.com/p/BjpPu4LHfQZ/

今回ご紹介する中で唯一食べられる果実を実らせるのが「ユスラウメ」です

果実の見た目はサクランボによく似ていて、甘酸っぱい味が特徴です。

初夏の梅雨の時期ごろになると果実を収穫することができます。

ユスラウメは落葉性なので、庭に樹木を植えることで季節感を感じたい場合におすすめです。

育てる上で注意することは、水はけの良い土壌に植えてあげること。

湿気を嫌いますので、日光の当たる風通しの良い場所に植えてあげましょう。

剪定も徒長した枝を切る程度ですので、手間もそれほどかかりません。

ユスラウメの果実は生で食べることもできますが、ジャムやソース、果実酒などで楽しむこともできます。

ユスラウメの果実を沢山収穫することができたら、是非チャレンジしてみてくださいね。

植栽計画を立てる上で重要なことは、植えたい樹木が庭の環境にマッチしているかどうか、ということでしょう。

建物の雰囲気や周りの植物との兼ね合いも重要ですが、 日当たり、風通し、土壌、気候、水などの観点からも十分考慮して、サブツリーを選んでくださいね。

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花を元気に! 水あげ方法基本の5つをご紹介

「部屋に飾った切り花を少しでも長く持たせたい」「花の美しさを少しでも持続させたい」
となった時に施しておきたい水あげ

切り花を花瓶に入れるとき、アレンジメントするときなど、ひと手間かけることで花の生命力が随分と変わってきますよ。

今回は、代表的な水あげ方法5つをご紹介します。

水折り

https://www.instagram.com/p/Bg4lIYaBc3R/

水折りは数ある水あげの中で最も代表的な方法です。

どのような花材を扱う場合でも、基本的には最初に水折りを行いましょう。

水折りで用意するのは、両手を入れることができる大きさのある容器です。

ボウル、洗面器、バケツなどがよいでしょう。

清潔な環境で行うことが大事ですので、容器は綺麗なものを使ってください。

また洗面台を直接利用するときも同様です。

・容器の中に水を張り、花材を浸して水中で茎を折る
・折る場所は根元から少なくとも5センチ以上
・両手の親指の爪を茎に当てて、一気に向こう側折る
・折り切れなかった時は、茎をねじり切る
・切断した後の花材はすぐに他の水の張った容器に移す

茎を切断することができたら、少なくとも2秒以上はそのまま水に浸しておきましょう

茎の断面は切断された瞬間に触れているものを吸う性質があります。

すぐに空気中に断面を触れさせないのは、このような理由があるからです。

茎を折ったときに、断面がボサボサになり、ささくれが出来ていれば成功です。

ちょっと見た目は悪いかもしれませんが、ささくれができることで水を吸い上げる表面積が広がり、花材にとっては良い結果となります。

 

水切り

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水切りは水折りと同様に花材の茎を水中で切断する水あげ方法です。

水折りとの違いは切断時にハサミを使用すること

両親指の爪で切ることができないような細い茎、太い茎、しなりすぎている茎などに有効です。

水切りに適した花材は、コスモス、アネモネ、パンジー、ポピー、チューリップなど。

水折りに挑戦して上手にできなかった場合は、水切りをしてみましょう

大きめの容器に水を張り、中に花材を入れたまま茎をハサミで切断します。

このとき注意することは、断面を広くするため、できる限り斜めに切断すること

水を吸い上げる表面積を広くすることで、吸い上げる水の量を増やすのが狙いです。

また、使用するハサミは清潔で切れ味の良いものを使いましょう。

汚れたハサミを使用することで、バクテリアが花材を痛めることも。

また、切れ味の悪いハサミは切断時に茎を押しつぶしてしまうこともあります。

使用したハサミはアルコールなどを利用して、必ず汚れを落としておきましょう。

 

湯上げ

https://www.instagram.com/p/BUEGZeEDm12/

 

湯上げは物理的な方法を利用した水あげです

熱いお湯に茎を浸し、中にある空気の泡を外に出して真空状態を作ります。

次に冷たい水に浸して花材を冷やすことで生じる圧力を利用して水を吸わせる方法です。

適する花材はシャクヤク、ひまわり、バラ、オミナエシなど。

どのような花材にもある程度の効果を発揮しますが、特に野花系統の植物が適しています。

・新聞紙で束にした花材を包む
・60度以上のお湯に根元を浸す(一呼吸おくくらいの時間)
・すぐに冷水の入っている容器に1時間以上浸す

花材を新聞紙で包む理由は、根元以外の花や葉などに湯気が当たらないようにするためです。

包む時は茎や葉の間に隙間ができないようにすることが重要ですので、あらかじめ不要な下葉は処理しておきましょう。

熱湯に浸す茎の長さは3~4㎝。

花材の種類にもよりますが、一呼吸をおくくらいの時間浸すことが基本で、
根元の色が熱で変化したら引き上げのサインと考えてよいでしょう。

冷水に浸した後は新聞紙を外し、花材が水を吸い上げていることが確認できたら成功です。

 

燃焼法

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燃焼法は湯上げと同様の物理的効果を利用した水あげ方法

熱いお湯ではなくバーナーなどの強い熱を利用することから、その効果は湯上げよりも高いとされています。

また、焼かれた根元は活性炭フィルターに似た効果を発揮するので、
浸した水を浄化する役割を持ち、花材にとって好都合となります。

湯上げできる花材のほとんどに燃焼法は通用しますが、
特に適しているのは茎の表面がかたく水気をあまり含まないシャクヤクやバラなど。

反対に茎の内部の水気が多く太いものは、燃えるのに時間がかかるため適していません。

燃焼法は湯上げの時と同じく、根元以外に熱が伝わらないようにするため、花材の束を新聞紙でくるみましょう。

根元をハサミでまっすぐ切断し、バーナーを利用して根元1~5㎝の範囲を炭の状態になるまで焼ききってください。

根元を焼く時は花を下向きにして、熱は側面からあてるようにしましょう。

燃焼が終わったら用意しておいた冷水に1時間から半日冷水に浸しますが、茎の半分以上を水に浸しておくことがポイントです。

逆さ水

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逆さ水が適しているのは、アイビー、スプレーマム、ハーブ、コスモスなどのキク科、
またはハーブ類のような葉の数が多くて蒸れやすい花材です。

葉の裏側に霧吹きで水をかけることにで、根から吸い上げた水の蒸発を防ぐことを目的として利用されている水あげ方法です。

逆さ水は深さのある水に花材を浸す水あげ方法の「深水」ができない時に利用するとよいでしょう。

花材を束にして下に向け、葉の裏から霧吹きで水を与えましょう。

葉の表面に水をかけないのは、繊細な葉が水の重さによって下に向かないようにするため。

水を吹きかけるときは、花に水がかかってダメージを与えないように注意してください

充分に水を与えたら花材を持っている腕全体を使いながら、水気を切り根元を残して全体を新聞して包みましょう。

根元は水切りを施して水揚げをし、ある程度の深さのある容器に移しましょう。

1時間経過したら再び別の深い容器の中で茎を1~3㎝切り戻し、状態を見ながら3時間から一晩水につけておきましょう。

 

まとめ

部屋に飾る花はなるべく長く、きれいな状態でいてほしいですよね。

水は花にとっての命です

水あげ方法は花の種類によって異なりますので、注意してくださいね。

 

 

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【想像を絶する美しさ】日本のカラフルな木7選

日本の藤の花は、一般的にエンドウ豆のとおい「親戚」にあたる植物です。マメ科ではあるものの、この驚くべき美しさをもつ木は、東アジア周辺でとくに栽培されている、つる性のつる植物です。 19世紀初頭に輸入されてきたものですが、いまでは日本の広い国土面積に分布しています。

部屋に花を飾ろう!備えておきたい花道具5選

お部屋の中が殺風景だな……、と感じたらお花を飾ってみませんか?

小さな花の存在一つでも、心が潤い、活気に満ちた空間になりますよ。

とはいっても、花を飾るのにはちょっとした道具が必要です。

今回は、準備しておきたい花道具を5つご紹介します。

花バサミ

花バサミは庭にある花を生けるとき、人からプレゼントされた花を飾るときなど、必ず必要になるアイテムです。

家にある工作用のハサミでも大丈夫では?と考える方もいるかと思いますが、
花バサミは細めの枝でも切ることができるように作られているもの。

紙を切るための工作用のハサミを使うよりは、花バサミを利用した方が、
花の茎や枝の細胞へのダメージが少なくて済むというメリットがあります。

自分で花バサミを選ぶときは一度手に取り、グリップがしっかりとなじむものを選びましょう

また、刃の長さは5センチくらいのものを選ぶと、少々太めの枝でも簡単に切ることが可能です。

購入した花バサミを長く使用するために大事なのは日々のお手入れ

最近では刃が錆びないように加工がなされているものが多く販売されていますが、
使用後にそのまま放置しておくのは厳禁です。

枝や茎から出たアクや水分は刃の切れ味を悪くする原因となりますので、
使用後は必ず洗い、布などで汚れをふき取り、きちんと乾燥させましょう。

https://www.instagram.com/p/BSC0PPeg5RX/

フローリストナイフ

フローリストナイフは花バサミよりも切れ味が鋭く、花を長持ちさせることができるのが特徴です。

使い方で勘違いされやすいのは、刃を向ける方向。

花材を持ち、刃を自分のほうへ向けカットするのが基本です。

現在では様々なフローリストナイフが販売されていますが、
初心者であれば刃先が丸くカーブしているものを選ぶと使用しやすいでしょう。

また、フローリストナイフには表と裏があります。

裏面で花材をカットすることはできません

左利き用と右利き用がありますので、必ずチェックしてから購入しましょう。

カットするときは、刃を持つ手を固定し、花材を手前に引くようにすることがポイントです。

刃を動かしてカットするよりも茎の断面をきれいに鋭く切ることができますよ。

花バサミと同様に、使用後のお手入れは必ず行いましょう。

切れ味の悪いナイフは危険を伴いますので、使用後は必ず汚れを落としておきましょう。

https://www.instagram.com/p/BqmuA6TH0ou/

吸水性スポンジ

花を生けるときに便利な吸水性スポンジ

「オアシス」、「アクアフォーム」などの商品名を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

吸水性スポンジを使うと、花を好きな形で固定しながら、同時に水分を補給させることができます。

ブロック型やリース型、ホルダー形やボール型など様々な形で販売されていますので、
自分の作りたいアレンジの形にそって選んでいきましょう。

固定した花を長くもたせるために重要なのは、スポンジへの水の含ませ方

使うときはバケツなどの容器に水を張り、スポンジに水分を吸わせましょう。

ただし、手で上から押したり水をかけたりしてはいけません。

じっくりと時間をかけてスポンジの下から水を吸わせ、必ず空気の逃げ道を作ってあげることがポイントです。

水を吸ったスポンジが重みで沈んだら完成です。

準備ができたら、細いナイフなどで使う分だけ切り、用意した器に入れましょう。

茎を挿す深さは3~4センチなのでスポンジは5センチくらいの高さがあれば充分です。

水を吸わせた吸水性スポンジは一度しか使うことができませんので、使用後は衛生面なども考慮して処分しましょう。

 

https://www.instagram.com/p/BhRVSgVD2g8/

 

花器

飾る花をより美しく際立たせる花器

食器と同じ感覚で色々な種類を集めるのも楽しいですよね。

一口に花器といってもその形は様々。

ピッチャー型やブック型、つぼ型やラッパ型などお部屋や花の雰囲気に合わせて花器を選びましょう。

ここでも重要なのがお手入れです

表面がくもっていたり、汚れがついていたりしては綺麗な花も台無しに。

景観だけでなく内側に汚れがついたままでは、バクテリアなどが繁殖して花への影響も出てきます。

花器の使用後は、必ずぬるま湯につけて汚れを浮き立たせ、スポンジを使って台所用の漂白剤を染み込ませましょう。

繊細な素材の場合は薄めた中性洗剤を使うとよいでしょう。

ツボ型のような口が小さく手が入らないような花器の場合は、
漂白剤を入れて手で口をふさぎ、揺さぶりながら洗いましょう。

どの形の花器もしっかりと水でゆすいで、乾燥させましょう

https://www.instagram.com/p/BruTcPEnsO1/

剣山

生け花で花を留める際に必ず使用する剣山

枝など重さのあるものを留めるときは金属製のもの、初心者や子供、
透明度の高い花器を使うときはプラスチック製のものを利用するとよいでしょう。

使用する花器によって大きさや高さ、型を決めましょう。

生ける素材によって「草木兼用」、「草もの」、「木もの」に大きく分けられ、針の数が異なります。

種類にもよりますがお値段は少なくても数千円から。

生け花となると敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、百均でも販売されていますので、気軽に始めてみるのもいいですね。

https://www.instagram.com/p/BqZv0aVH-Aq/

まとめ

今回ご紹介した道具は、ホームセンターやネットなどで気軽に購入できるものばかりです。

お手入れなどのちょっとした手間は必要ですが、
雰囲気のある部屋づくりや気分転換で花を飾る際には、あるととても便利ですよ。

花道具を揃えて、花のある心豊かな楽しい生活を送ってみませんか。

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冬の間にやっておきたい庭仕事!花壇のお手入れ5つのポイントをご紹介

いよいよ本格的な冬が到来してきましたね!

凍えるような寒さの中、ガーデニングに励んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そう、実は冬の間に花壇や花、植物のお手入れをすることで、一年間の植物の状態がガラリと変わるんです。

今回は冬の間にやっておきたい庭仕事の中で、主に5つのポイントをご紹介していきます。

土壌改良

冬の間に必ずやっておきたい庭仕事には、まず土壌改良が挙げられます。

一年間を通してさまざまな植物を植え込んだ土の中は、
害虫の卵や幼虫、病気の元となる細菌が多く住みついています。

そのままにしてしまうと、さらに土の状態が悪化し、植物の成長を妨げてしまう事態に陥ってしまいます。

悪循環を防ぐために、冬の寒さを利用して土の中の病害虫を退治しましょう

大きなスコップやシャベルを使い、花壇の土を深層部から掘り起こします。

そうすることで地中深くに潜っていた病害虫が、冬の寒さに当たることで死滅させることができるんです。

この作業を園芸用語では「天地返し」と呼んでいます。

天地返しをすることで病害虫を退治し、さらに土が空気を含んで通気性のいい土になるメリットもあります。

冬の時期がもっとも効果が大きいので、ぜひ土壌改良のために天地返しをしてみましょう!

https://www.instagram.com/p/BqzLxPKB_Cs/

寒さ対策

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冬の寒さに耐えきれない花や植物は、室内に取り込むか、寒風、霜が当たらないような軒下などに移動させます。

植物によっては、マルチングが必要なものも出てきます。

マルチング資材は、ワラやバークチップ、ウッドチップ、
ココヤシファイバーなど種類が豊富にあるので、お好みの資材を選んで使用しましょう。

花壇に地植えしてあるものは移動ができないので、マルチング資材を使うか、
盛り土や腐葉土を敷き詰めて冬の寒さ対策を施します。

ラップやビニール袋、不織布や麻布で植物を覆ってあげるのも効果的です。

自宅にあるものを使って構わないので、冬の寒さ対策をしっかりとしていきましょう。

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剪定

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植物によっては、冬の剪定が適しているものがあります

冬剪定の中でもバラが代表的なので、バラを例に挙げて解説していきます。

バラは冬の時期に葉を落とし、冬越しのため休眠に入ります。

そのため冬に剪定をすることは、バラにとってもっともダメージが少なく済む時期です。

株姿を整えたり、古くなった枝を取り除くチャンスなので、必ず剪定を行いましょう。

ただし、植物によっては、冬の剪定で弱ってしまうものもあります。

剪定をする前に、適した時期を必ず調べてからおこなうようにしましょう

寒肥

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寒肥(かんごえ・かんぴ)は、冬に施す肥料のことを指します

一年間の植物の成長を左右する重要な冬の作業のひとつ。

休眠しているため、冬の時期が一番根へのダメージが少なく、地中深くまで掘り起こすことができます。

バラや庭木を植えている方は、必ず寒肥を施しましょう。

土を掘り起こし、有機肥料を与えることで、土中の土壌改良にも大きく役立ちますよ。

植え替え

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秋まで頑張った草花も、冬の厳しい寒さでとうとう枯れてしまった…。

そんな時には思い切って植え替えをしましょう

枯れたり、弱ったりした草花は、耐寒性があるものに植え替えをします

冬から春にかけて咲き続けるパンジーやビオラは、特におすすめです。

花壇に植え替え、空いたスペースに今後どのような植物を植え込んでいくか、計画していくといいですよ。

冬は花壇が寂しくなって残念に感じますが、冬は一年間の植栽計画をするチャンスでもあります。

多年草や宿根草を上手に使い、負担のかけない一年間のガーデニング計画をしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

・病害虫を死滅させる土壌改良をおこなう
・耐寒性がない植物は寒さ対策をする
・冬剪定でダメージを少なく
・寒肥
・植え替え

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エアプランツを育てよう! 育て方のポイント5つをご紹介

お庭の景観が寂しくなるこの季節。

お家の中でエアプランツを育ててみませんか?

エアプランツは、西インド諸島、アメリカの中央から南部にかけた地域の、
砂漠や山の中に自生している常緑の多年草植物です。

土を必要とせず、株の表面から空気中の水分を吸収して生長します。

種類によっては上手に育てると、花を見ることもできますよ。

今回は、お部屋の中で気軽に育てられるエアプランツの育て方についてご紹介します。

 

エアプランツの種類

沢山の種類があるエアプランツですが、大きく分けると「銀葉種」と「緑葉種」があります。

「銀葉種」の特徴は葉の表面が少し白っぽくみえること。

これは、葉の表面にトリコーム(葉を覆う毛)が付着していることが原因です。

トリコームが葉にあることで、水分を吸収しやすいこと以外にも、
暑さや乾燥に強くなるなどのメリットがあります。

また、トリコームが葉の表面を覆っていることで、エアプランツの葉の色彩が美しくなると言われています。

銀葉種のエアプランツでは、「チランジア・ストレプトフィラ」や「チランジア・イオナンタ」、
「チランジア・ウスネオイデス」などが人気です。

一方、「緑葉種」の特徴はツルツルとした手触りです。

トリコームがない分、銀葉種に比べて直射日光や乾燥に弱いので、多めに水分を与えることがポイントです。

https://www.instagram.com/p/BZP4y7xnfYR/

https://youtu.be/qHNWSv87_nQ

エアプランツの選び方

エアプランツは容易に購入することができる植物です。

実際自分の目でみて購入るすなら、100均やホームセンター、
観葉植物などを多く取り扱う専門店へ出向くとよいでしょう。

また、近くに店舗がない場合はネットショップを利用するのも方法の一つです。

どの植物にも言えることですが、購入する時は元気なものを手に入れたいですよね。

エアプランツを選ぶ時のポイントは、以下の3点です。
・葉色が綺麗で変色していない
・株を持った時に重みを感じる
・株元がしっかりしている(柔らかいものやスカスカしているものはNG)

必要な量の日光が当たり、きちんと管理されているエアプランツの葉は綺麗な緑色をしています。

アブラムシなどの害虫の被害や病気にかかっている時は、
葉色が茶色や白、黄色く変色している場合があるので気をつけましょう。

また、株元が腐っているものや、
水分を含んでいないことで重みを感じないエアプランツは健康的に育っているものではありませんので注意しましょう。

https://www.instagram.com/p/BpmfVp7h57I/

https://youtu.be/zElPBc3vT8Q

エアプランツに適した環境

エアプランツは耐暑性に優れ、水分の少ない砂漠地帯や濃い霧がでるような場所に生えている植物です。

直射日光を嫌う特徴があり、あまり強い光に当てると葉焼けを起こす可能性が出てきます。

そのため、家の中でエアプランツを育てる場合は
日光の当たる部屋のカーテン越しに置き場所を確保してあげるとよいでしょう。

屋外で育てる場合も同様に、適度な日なた(遮光率30~50%)が適しています。

自然界以外の環境で育てる時は、日光以外に水も重要な要素の一つです。

先述の通り、エアプランツは空気中の水分を吸収して成長する植物ですが、
家の中で育てる場合は、定期的な水やりが必要です。

https://www.instagram.com/p/BbbveRcAro_/

エアプランツの水やり方法

エアプランツの主な水やり方法は、ミスティングとソーキングの2種類です。

それぞれの水やり方法をご紹介します。

ミスティング

ミスティングとは、その名の通り霧吹きなどで水を与える方法です。

エアプランツにミスティングをする頻度は、週に2~3回が目安

夏の気温が高い時期は、夕方以降に気温が下がってから行うようにしてください。

ただし、猛暑の熱帯夜などはエアプランツが腐ってしまうこともありますので、
エアコンなどで温度調節をし、控え目に水を与えましょう。

秋口から春にかけての気温が比較的低い季節の場合は、
日中の気温が上昇しているうちにミスティングをおこないましょう。

特に真冬はエアプランツが休眠期に入るので、1週間に1回くらいの頻度でかまいません。

どの季節にも共通することは、エアプランツがしっかり濡れるほどたっぷりと水を吹きかけることです。

 

ソーキング

ソーキングとは、容器に水をはりその中にエアプランツを浸す水やり方法です。

月に1~2回、数時間が目安

ただし、株が元気な様子であれば行う必要はありません

株が萎れかけて元気がない場合や、
ミスティングをするのを長期間忘れていた場合などにソーキングをするとよいでしょう。

注意することは、ソーキング後はエアプランツをきちんと乾燥させること。

適度に風が通る場所に置いて、株が腐るのを防いであげましょう。

https://www.instagram.com/p/BJly-tDBTLF/

エアプランツの飾り方

自然界におけるエアプランツは、株元に小さな根を活用し、岩などに活着する習性をもちます。

飾る方法は多様にありますが、素焼きの鉢と活着できる素材を用意してあげることで、
安定してエアプランツを育てることが可能です。

エアプランツが活着する素材には、水はけの良い軽石や扱いやすく汎用性の高いバークなどがおすすめです。

他にも、保湿性に優れた水苔も活用が可能です。

市販されている水苔を水で戻し、水分をある程度取り除いたら軽くエアプランツに巻き付けましょう。

鉢の中央に設置したら、エアプランツの周辺をさらに水苔で埋めていきます。

この時、鉢底に用意した鉢底ネットとエアプランツを紐で結んで固定してあげると活着しやすくなりますよ。

エアプランツは繊細な造りのものが多いので、優しく丁寧に取り扱ってくださいね。

https://www.instagram.com/p/BkuL6epnM-v/

https://youtu.be/_nILTxTMzmg

まとめ

限られたスペースでも緑を感じることができるエアプランツ。

飾り型を工夫すれば、お部屋の雰囲気がぐっとオシャレになりますね。

手軽に購入することができますので、色々なエアプランツを試してお気に入りを見つけましょう。

https://www.instagram.com/p/Bk6VzSsHUSl/

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冬のガーデンに輝きを放つシルバーリーフ【5選】

シルバーリーフは、美しい白みがかった葉を持ち、質感や葉の形など、豊富な種類があります。

その綺麗な葉色を活かした寄せ植えや植え込みは、冬のガーデンに輝きを放ち、美しさをより際立たせてくれるでしょう。

今回はおすすめのシルバーリーフを5つご紹介していきます。

クッションブッシュ

https://www.instagram.com/p/BqEjHDuBJgA/

カロケファルス属の種類の一つである、銀白色が綺麗なクッションブッシュ

秋から冬にかけて市場に多く出回りますが、
耐寒性がそれほど強くないということから、育てるのは少し難しいシルバーリーフかもしれません。

寒冷地では、地植えではなく鉢植えで育てるといいでしょう

心配な方は室内に取り込んであげることをおすすめします。

暖地では霜よけさえ行えば、戸外でも問題なく育てることができます。

また、高温多湿を嫌う植物なので、夏場や梅雨の時期の管理には注意しないと、枯れてしまうことがほとんどです。

日向で風通しがいい環境で育てるようにしましょう。

枝が特徴的なので、寄せ植えに植えこむと他の花々を引き立て、動きのある寄せ植えになりますよ。

 

シロタエギク

https://www.instagram.com/p/BrUhS0JnHeb/

シロタエギクは寒さに強く、育てやすいということから大変人気があります。

さまざまな場所で植栽され、認知度も高いことから、シルバーリーフの代表とも言える植物でしょう。

安価な価格帯で販売されているので、他のシルバーリーフよりも購入しやすいといったメリットがあります。

多年草なので長い期間、ガーデニングの脇役として重宝してくれるでしょう。

次第に茎が木質化し、見た目が悪くなってくるので、ある程度の大きさになったら挿し木をして新しい株を作ります。

シロタエギクは、生育が早く、すぐに大きくなります。

適度な大きさになったら剪定して、株姿を整えてください。

また、初夏ごろに小ぶりの黄色い花を咲かせるのも魅力ですが、
花を咲かせてしまうと株が弱ってしまうといったデメリットもあります。

葉に観賞価値を求めている方は、蕾が出た時点で切り戻しをすると、比較的簡単に夏を越すことができますよ。

シルバーレース

https://www.instagram.com/p/Bqcf4zEHKdF/

シロタエギクと似ているため、間違われることも多いシルバーレース

レースのような繊細で細やかな銀白色の葉を持ち、触り心地はとても柔らかです。

寄せ植えで混植することで、全体を優しげな雰囲気にしてくれるでしょう。

暖地では戸外で冬越しをすることができますが、
耐寒性はそれほど強くはないので、暖地以外の地域では室内に取り込んだ方が無難です。

また、下部の葉は蒸れてすぐに黄色くなってしまいます。

日頃の手入れの中で、枯れてしまった葉、黄色くなってしまった葉はすぐに摘み取りましょう。

加湿に弱いので、水はけのいい土で育ててください。

乾燥気味を好むので、水やりは土が乾いてからたっぷりとあげるようにします。

よく日光が当たる場所で育てましょう

ラミウム

https://www.instagram.com/p/BhsQMIxnNmV/

シルバーリーフの中でも耐陰性があり、シェードガーデンにもおすすめできるのがラミウムです。

這うように成長するので、グラウンドカバーにも利用できます。

寄せ植えやハンギングでは、鉢との境界を枝垂れるように覆ってくれるため、多く使用されています。

耐寒性が強いので、冬場の寒さも気にせずに植えこむことができるのも魅力のひとつ。

しかし、耐暑性は弱い方の植物なので、夏越しさせるには風通しがよく、日陰で育てることをおすすめします。

5月〜6月ごろには開花期を迎え、綺麗な花を咲かせてくれるでしょう。

梅雨の時期や長い雨が続くと、蒸れて病気になってしまうことがあります。

風通しのいい環境で育て、雨よけをすると防ぐことができますよ。

オレアリア

https://www.instagram.com/p/BqgJNVBFvVm/

リトルスモーキー、シルバーナイトなどの種類があります。

シルバーナイトは、クリスマスツリーを思わせるような姿が特徴で、12月の寄せ植えに特におすすめです

その点、リトルスモーキーは丸みがある葉が特徴で、可愛らしく、個性的な姿をしています。

耐寒性が強いので、冬の寒さの中でも心配なく育てることができるでしょう。

育てる上でのポイントは、乾燥気味に育てることです

丈夫な低木の植物ではありますが加湿を嫌うので、水やりは鉢の中の水がしっかり乾いてからあげるようにしてください。

地植えで育てている場合には、降雨だけで問題なく育つでしょう。

日当たりのいい場所で育てることで、葉色がよくなります。

https://youtu.be/p_FVOVeHhIY

まとめ

いかがでしたでしょうか?

冬のガーデニングには、美しい輝きを放つシルバーリーフが特におすすめです。

それぞれ姿形が異なるので、さまざまなテイストに合わせることができます。

冬といえば、クリスマス!

赤いビオラ、ハボタン、チェッカーベリーなどに、シルバーリーフを組み合わせるだけで、
素敵なクリスマスの寄せ植えを作ることができますよ。

今回紹介した5つのシルバーリーフを使って、冬のガーデニング作りを楽しんでみてくださいね!

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お正月を華やかに!年始を彩る植物5選をご紹介

日ごとに日没の時間が早くなり、年の終わりが近づいてきましたね。

庭のお手入れも徐々に落ち着いてきたところでしょうか。

年末年始の準備に向けて忙しくなる中、お正月に向けてお花の用意をする方も多いことでしょう。

今回は、年始を彩る縁起のよいお花を5つご紹介します。

葉牡丹

葉牡丹がおめでたい花として使われるのは、その花色に由来します。

品種にもよりますが花色には主に、赤、紫、ピンク、白、紅などがあり、
紅白を連想させることから、おめでたい花として使われています。

品種は大きく分類すると3種類。

葉の端が細かなフリルのように見える「ちりめん系」
細い葉に深い切れ込みがある「さんご系」
キャベツのような形をした「丸葉系」です。

特に丸葉系は東京丸葉系と大阪丸葉系に分かれ、
あまり詳しくない方でも葉牡丹といえばこの形が思い浮かぶのではないでしょうか。

花色以外にも、「慈愛」「祝福」「利益」「物事に動じない」など花言葉から、
お祝い事として人に送る花としても使われています。

葉牡丹はガーデニング初心者でも育てやすく、お正月用に育てる場合は寄せ植えにして、
水引や竹などをアレンジするとお祝いごとの雰囲気が一層高まるでしょう。

https://www.instagram.com/p/Bqr-lK2n7gI/

南天

南天が縁起が良いとされる理由は「難を転ずる」という意味があるからです。

また、「良い家庭」「福をなす」の花言葉や実の赤い色に厄除けの力があるとされていることも理由です。

寒い時期に赤い実をならせる南天は、地植えや鉢植えで育てることができ、
乾燥や病害虫に強い、剪定を嫌うなどの理由から、それほど手間がかかる庭木ではありません。

また、背丈も1~4mとそれほど大きくなく、中にはオタフクナンテンなどグランドカバーに使える品種もあります。

植える場所を選ぶ時は、直射日光の当たらない半日陰になるような場所を選びましょう。

注意点は1つ、鳥による実の被害です。

実が段々熟していくと、全て鳥に食べつくされてしまうこともあります。

南天には有毒成分があるので、鳥が食べているからといって口にしないようにしてくださいね。

https://www.instagram.com/p/Bq5iaOiHsBe/

福寿草

黄色い花がトレードマークの福寿草
2~4月(旧暦のお正月のころ)が開花時期にあたり、
どの花よりも一番先に春の訪れを告げることから縁起の良い花とされています。

自然に育てた場合、お正月に開花することはありませんので、
年始に飾りたい時はハウス栽培などで店頭に並んでいる福寿草を購入すると良いでしょう。

また、自分で育てる場合は花芽が出てきたら1ヶ月ほどそのまま寒い外で栽培し、
室内に取り込んで温度調整をすることで、お正月に咲かせることもできるとされています。

寄せ植えをして既述の南天と組み合わせることで「難を転じて福となす」となることから、
おめでたさの相乗効果が増すと言われています。

https://www.instagram.com/p/BkhK98rBoHg/

お正月に定番で使われる菊。

和風の結婚式などで菊が利用されているのもよく見かけますよね。

「菊はお葬式や法要などで使われることもあるけど大丈夫?」と思う方もいるでしょう。

菊はおめでたい時もそうでない時も使われる花です。

国花として位が高く位置づけられており、「不老長寿」「福がくる」「良い子に育つ」などの言い伝えもあることから、
縁起の良い花として多くの場面で使われています。

お祝いごとで菊を飾る時は、忌み事でつかわれる輪菊と小菊は避けましょう。

お正月に使う菊のおすすめは、可愛いらしい丸い形をした「ピンポンマム」明るい花色の多い「スプレーマム」

両者とも多彩で、他の花と合わせやすいことや、優しく華やかな雰囲気を作り出すことから様々な場面で多用されています。

https://www.instagram.com/p/Bq5rx2zFkQf/

椿

お正月に飾る赤い椿には躍動感白い椿には格調の高さを感じますよね。

椿は東南アジア、日本や中国を原産とする常緑樹。

冬でも元気に緑色の葉をつけるほど生命力が強く
繁栄の象徴や魔除けの力を持つ縁起の良い木として知られています。

また、飛鳥時代から椿油が使われていたほど、日本では古い歴史のある植物です。

ただ、地方によっては忌木で認識されている場所もあります。

椿の首から上の花全てが、ポロっと落ちるその様子が「打ち首」を連想されることから、
江戸時代の武士の間では椿を避ける風習も存在していたことは確かです。

椿は暑さや寒さ、耐陰性に強い木で背丈は大きくなると20mくらいになることもあります。

庭で立派な椿を育てたい場合は、適度に広い場所に植えつけてあげましょう。

小さい椿を手にいれたい時は、ネットなどで販売されている鉢植えがおすすめです。

正月用の小さなしめ縄に飾りつけたり、花瓶にいれて楽しんだりしてみましょう。

https://www.instagram.com/p/Bq3YK3XnDZk/

まとめ

門松や注連飾り、鏡もちなどの正月飾りは12月の26日から28日に飾り付けをするのが良いとされています。

急いで大晦日の31日に飾ることは、「一夜飾り」と言われ、
急いで準備することがお葬式を連想させることや神様に失礼にあたることから縁起が悪いとされています。

また30日は旧暦の31日(大晦日)に当たることから、同様の理由で避けるとされています。

29日を避ける理由は、「二重の苦しみ」という意味があるから。

ただ、29日は「フク(福)」と考えることができるので良い日と考える地域も存在しています。

忙しくなる年末ですが縁起の良い花を用意して、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

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