ペンタスの上手な育て方を6つのポイント別に解説!おしゃれな寄せ植えも紹介

暑い夏の季節に重宝するペンタス。


「花壇に植えたいけどどうやって育てたらいいの?」という方へ向けて、環境、植え付け、手入れの仕方など、育て方をポイント別に解説します。


おしゃれな寄せ植えアイデアも紹介するので、植え方を知りたい方も必見です。

1.ペンタスの基本情報

ペンタスはアカネ科ペンタス属に分類される低木です。


花は星のように見える可愛い花が集まって咲き、白、ピンク、赤、紫などの鮮やかな色合いも相まって人気を博しています。


開花時期は5月から11月頃まで。


耐暑性が強いことから、夏も花が休むことなく咲き続けます。


しかし、ペンタスは熱帯植物であるため、冬の寒さには弱く、翌年も育てるには冬越し対策が必要です。

2.ペンタスの上手な育て方のポイント

続いて、ペンタスの育て方をポイント別に解説します。


ペンタスの好む環境や水やりのコツ、肥料の与え方などを見ていきましょう。

2-1.環境

ペンタスは日当たりと風通しのいい環境を好みます。


花付きをよくするためには、一日中日当たりのいい場所で育てるのがおすすめです。


しかし、暑さが厳しい地域では強い直射日光により、夏バテして弱ってしまうケースも。


この場合、半日陰で管理するのが最善ですが、やはり地域や栽培環境によって違いがあるため、日照条件やペンタスの様子をチェックしつつ、状況に合わせて適切な環境で育ててください。


また、ペンタスは加湿や蒸れを嫌うので、梅雨の時期は鉢植えを軒下に移動させて管理するといいでしょう。


冬越しの方法は、冬が到来する前に鉢へ植え替えて、室内で管理すると翌年も栽培できます。

2-2.水やり

乾燥に強いペンタスは、土の表面が乾いてから水やりをするのがポイント。


水の上げ過ぎは加湿の環境を作り出し、根腐れなどを引き起こす可能性があるので、乾き気味に与えるように注意してください。


夏場に水切れを起こしたり弱ったりするようであれば、水やりと同時に「メネデール」「HB-101」など、植物活性剤を希釈して与えるといいでしょう。

2-3.肥料

開花期の長いペンタスは肥料が必須のため、元肥に緩効性肥料を与えておきます。


追肥は2ヶ月に1回のペースで規定量の緩効性肥料を与えるか、薄めた液体肥料を1週間〜10日に一度与えてください。


ただし、暑さでペンタスが夏バテしているような場合は液体肥料を一定期間控えましょう。


また、肥料切れを起こすと花が咲かなくなったり、葉色が薄くなったりする原因となります。


このような症状が見られたら速効性のある液体肥料を与えて、養分を補給させるのがおすすめです。

2-4.植え付け

ペンタスを植え付けるときは、水はけや通気性のいい土作りを心がけてください。


赤玉土、腐葉土、パーライトをブレンドして土を作ることも可能ですが、難しい場合は市販の培養土を使っても問題なく育てられます。


市販の培養土は水はけがよさそうなものを選ぶように注意しましょう。

2-5.手入れ

花を長く咲かせるためには、花がら摘みが大切です。


咲き終わった花は適宜手で摘み取っていくと、次々と花が開花していきます。


鉢植え栽培は少なくとも1年〜2年に1度、一回り大きい鉢へと植え替えて、根詰まりを防止してください。

2-6.病害虫

株が蒸れると灰色かび病、たち枯れ病などの被害にあいやすくなります。


害虫もつきやすくなるので、風通しのいい環境で育てるように気をつけましょう。

3.ペンタスのおしゃれな寄せ植えを紹介

ここからはペンタスのおしゃれな寄せ植えを紹介します。


下記の寄せ植えアイデアをヒントに、おしゃれな寄せ植えを作りましょう。

3-1.花壇の寄せ植え

こちらは後方にアンゲロニア、中央にペンタス、前方にアメリカンブルーやメランポジウムなどを寄せ植えして、花いっぱいのおしゃれな花壇を作り上げています。


どれも開花期が長く、暑さにも強い花のため、夏の間も花壇に華やかさを演出できます。

3-2.カラーリーフとペンタスの寄せ植え

こちらのペンタスとヒポエステスは、色合いがマッチしているため相性抜群。


鉢はおしゃれなカゴタイプのものを使用しているため、ナチュラルさと温かみもプラスされていますね。


ペンタスを主役に仕立てたおしゃれな寄せ植えアイデアです。

3-3.赤いペンタスを使ったハンギングバスケット

ペンタスはハンギングバスケットのフォーカルポイントやアクセント使いにおすすめです。


こちらは涼しげなカラーリーフと真っ赤なペンタスを合わせることで、夏にぴったりのおしゃれなハンギングバスケットに仕上がっています。


グラス類や茎の長い植物がバランスよく配置されているのもおしゃれなポイントです。

4.まとめ

今回はペンタスの育て方やおしゃれな寄せ植えアイデアなどを紹介しました。


ペンタスは開花時期が長く、夏の暑さにも負けずに花を咲かせてくれる花です。


存在感があるため、寄せ植えではフォーカルポイントやメインの花におすすめできます。


おしゃれな寄せ植え方法も参考に、ペンタスを使ってガーデニングを楽しんでみてくださいね。

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どのカランコエが好み? 品種や育て方のコツ8つをご紹介

カランコエは品種の多さ、可愛らしい小さな花が特徴の多年草の多肉植物です。


開花時期が長く花の色や形も豊富、ガーデニング初心者でも育てやすいことから、室内外問わず多くの場所で栽培されてきました。


そこで今回この記事では、カランコエの育て方を8つのコツにわけてご紹介していきたいと思います。

●カランコエってどんな植物?

カランコエはマダガスカル・アラビア半島・東南アジアなどが原産地とされる多年草の多肉植物です。


草丈は約5センチから1メートルと品種によって開きが大きいですが、基本的にはどれも厚さに強く、寒さと日陰に弱い特徴があります。


カランコエは開花時期が12月から6月にかけてと冬の時期に花を楽しめる貴重な植物。


葉や花の形もバラエティに富むため、複数の品種を組み合わせて植えて楽しむこともできます。

●カランコエの人気品種は?

ここではカランコエの人気品種をご紹介します。


同じカランコエでもそれぞれ特徴や魅力が異なりますので、お気に入りを見つけてみましょう。

・クィーンローズ

バラのような八重咲き品種。


華麗かつ豪華な見た目で花は約1ヵ月咲き続けます。

・ピトン

星型の花びら、覆輪(ふくりん・花弁の周りが本来と異なる色が入る)が特徴。

市場にはあまり出回っていない珍しい品種です。

・ミリオンスター

小さく繊細な花が魅力。カランコエの中でも手に入りやすい品種です。

・カランディーバ

極小輪の八重咲き品種。


多くの花を密集して咲かせ、高い気温のもとでは次々と花が咲きます。

●カランコエは鉢植えがおすすめ!

寒さに弱いカランコエが耐えられるのは約5度。


日本国内での地植えは冬期に株が弱ってしまいますので鉢植えで育てましょう。


日光を好むため暖かい時期は戸外で育て、気温が低下してきたら室内に取り込んで育てるのがベストです。


ただし夏季の強い直射日光は葉焼けの原因となるため避け、真夏は明るい日差しの元、風通しのよい環境で管理してください。

●カランコエは短日植物

短日植物とは、日光が出ている昼の時間が短くなるにつれて花を咲かせる植物をさします。


カランコエの他に、ポインセチア・アサガオ・コスモス・キクなどが短日植物の仲間です。


日光が当たる時間が短くになるにつれて蕾が出て花が咲く仕組みなので、戸外の適切な自然環境の中で育てているなら、自然に花は咲くでしょう。


ただし一年中室内で夜間に人工照明に照らされていると、花が咲きづらくなりますので短日処理が必要です。


秋以降に花を咲かせるなら、夏に短日処理を開始させるのが基本。


鉢をすっぽり覆うことができるダンボールを用意して、17時から翌日7時くらいまでのあいだ照明の当たらない環境を作ってあげてください。


短日処理が上手にいけば、30~40日ほどで蕾がでてくるので、それまで毎日欠かさずに短日の状態を維持し続けることが大切です。

●カランコエの土・水やり・肥料

土は排水性の良いものを選択しましょう。


市販されている土を利用するなら、サボテン用または多肉植物用培養土が適しています。


また配合するなら小粒または中粒の赤玉土、ピートモス、川砂を5:2:3の割合で作るとよいでしょう。


カランコエの水やりは季節による調節が必要です。


頻度とポイントは次のとおりです。


・春から秋……土の表面が乾燥したら水やり

・冬……土の表面が乾燥してから2~3日後・乾燥気味がポイント

・傷む原因となるため、葉に水がかからないようにする

・冬期は室内の暖房が直接当たらないようにする


また肥料が必要になるのは真夏を避けた成長期の5~9月にかけて。


半月に1回のペースで適量の液体肥料を与えますが、冬期は必要ありません。

●カランコエの剪定・切り戻し・花がら摘み・摘心

剪定の頻度は2年に1度くらい。徒長している部分や葉が混み合っている部分は開花時期の終了後に剪定しておきましょう。


花がら摘みは、花が咲いて約3割枯れたら花茎の付け根からカットします。


カランコエは次々と花茎ができるので、花がら摘みをしておくと次の花茎の成長促進につながります。

●カランコエの増やし方

カランコエは挿し芽をして増やすことができます。


用意するものは、挿し木用の土またはバーミキュライト。


清潔な環境がうまくいく条件ですので、使い古しの土は避けてください。


使う部分は4枚の葉がついている茎の部分で、土に挿しておくと約30日で根が出てきます。

●カランコエの病害虫

気をつける病害虫は、灰色かび病・うどんこ病・アブラムシ・カイガラムシなどです。


うどんこ病やカイガラムシは風通しの悪い環境で発生しやすいので、空気の流れの良い場所での管理がポイントです。


また灰色かび病は気温が低く多湿の状態で発生しやすいので、こちらもカランコエの適する環境での栽培を心がけましょう。

●まとめ

多くの品種、カラフルな花色が楽しめるカランコエ。


栽培で特別難しいことはありませんが、花を咲かせるためには自然の摂理に見合った日光量のもと育てるのが重要です。


「室内栽培で蕾が出てこないな」と思ったら、今回ご紹介した短日処理を施してあげてくださいね。

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おしゃれな庭づくりに活躍!ガーデニングDIYアイテム10選

タイル、レンガ、枕木、チェア、ガーデンフェンスなど。


おしゃれな庭づくりには欠かせないガーデニングDIYアイテムを紹介します。


DIY方法や注意点、おしゃれなアイデアなども解説するので、初めてガーデニングのDIYにチャレンジする方もぜひ参考にしてください。

1.タイル

タイルは庭の小道やアプローチに使ったり、イスやチェアを置けるプライベートな空間を作れたりと、おしゃれな庭づくりに欠かせないDIYアイテムです。


モルタルなどを使わずにタイルを並べるだけでもおしゃれな雰囲気が演出できます。


初心者にはジョイント式タイルがおすすめ。はめ込むだけで簡単にDIYできるので、ぜひ使用してみてください。

2.レンガ

レンガは庭の小道や花壇づくりにも活躍します。


草花との相性がいいので、庭が広い家庭ではレンガ敷きもおすすめです。


レンガ敷きのDIY方法は、はじめに地面を平らにならしてから、デザインに沿ってレンガを並べていきます。


レンガがずれないように、枕木などを使って縁を押さえておくと作業がしやすくなるでしょう。


レンガとレンガの隙間にはモルタルの代わりに砂使って入れていくと、DIYも簡単です。

3.枕木

ナチュラルな雰囲気が好みの方は、枕木を使ったガーデニングDIYがおすすめです。


枕木を使ったアプローチづくりは、土を掘ってから枕木を埋めるだけ。


枕木の間にはグランドカバーとなる植物を植え込めば、よりナチュラルでおしゃれなアプローチが完成します。


グランドカバーにはクラピアやディコンドラ、ヒメツルソバ、エリゲロンなどの植物がおすすめですよ。

4.チェア・テーブル

ガーデニングに力を入れているのであれば、庭に憩いの空間を作りたいと思う方も多いはず。


そんな時は、チェアやテーブル、ベンチなどのガーデンファニチャーをセレクトしましょう。


ガーデニングやDIYで疲れた時は座って休憩できますし、草花を置いておしゃれにレイアウトするのもアリ。


チェアやテーブルなどは自分でDIYもできるので、好みのテイストにアレンジしてみてはいかがでしょうか。

5.ガーデンライト

ガーデンライトは夜の景色を一変させ、ムードな雰囲気を演出できる優れもの。


シンボルツリーやサブツリーを下から照らしたり、住宅の壁に木の影を映し出したりすると、ワンランク上のおしゃれな外観になります。


ただし、ガーデンライトの種類によっては専門の資格を有しなければ設置できないものもあります。


ガーデンライトを自分で設置するなら、DIY向けのローボルトライトを選ぶといいでしょう。

6.天然芝・人工芝

ガーデニングを始めたら、誰もが憧れる緑の芝。特に天然の芝は四季折々の変化が楽しめ、見た目も美しいのが特徴です。


しかし、今はお手入れがラクな人工芝も人気があり、リアルな質感で一年中緑の芝を楽しめるものが多くあります。


どちらにもメリット・デメリットがあるので、手入れが苦手、あまり時間をかけられないという人は人工芝を。


コストを安く済ませたい、本格的なガーデニングを楽しみたいという人は天然芝を選ぶのがおすすめです。

7.景石・砂利

景石は景観づくりに活用する天然の石のことをいいます。


和風の庭園やロックガーデンで活躍するので、これらのテイストにするならばぜひ活用していきましょう。


砂利は色幅が豊富なので、洋風、南欧風、和風、モダンなど、さまざまなテイストに合います。


見た目がおしゃれになるほか、防犯対策や雑草よけになるなどのメリットも。


DIYの仕方は砂利を敷く前に、地面を平らにならしてから防草シートを敷き、その上に砂利をまんべんなく敷いていくだけなので、初心者でもトライしやすいです。

8.フラワースタンド

フラワースタンドは空間を活用できるので、鉢物が多い方はマストアイテムです。


スペースをあまりとらないため、ウッドデッキや玄関前などのスペースを有効活用でき、レイアウト次第でおしゃれな演出も可能です。


木製のフラワースタンドは木材を使ってDIYできるので、好みの色にペイントし、自分だけのフラワースタンドを作ってみましょう。

9.ガーデンフェンス

ガーデンフェンスは仕切りや目隠しの用途で多く使われますが、ハンギングをかけたりつる性の植物を這わせたりすれば、ガーデニングスペースとして有効に使えます。


しかし、簡単なガーデンフェンスならDIYも可能ですが、悪天候や腐食などで倒壊する危険性もあるので注意が必要です。


おすすめは耐久性の高いアルミ製のフェンス。


軽量で耐久性があり、雨風に強く害虫による被害もほとんどないので、一度設置すればメンテナンスフリーで使えます。


自分で設置するのが難しい場合は、外構業者に依頼するのも一つの手です。

10.ガーデンアーチ

主につるバラを這わせるのに活躍するガーデンアーチ。


おしゃれな庭づくりやロマンチックな雰囲気を演出するなど、役立つガーデニングアイテムです。


ガーデンアーチを設置する場合は、風での倒壊を防ぐために基礎づくりが重要なポイントとなります。


モルタルやブロックを活用し、基礎の強度を高めて安心して使えるガーデンアーチを設置しましょう。

まとめ

今回はおしゃれな庭づくりに活躍するガーデニングDIYアイテムを紹介しました。


自分の理想とする庭を作るためには、ガーデニングのDIYやアイテムが欠かせません


タイル、レンガ、枕木、ガーデンファニチャーなど、さまざまなアイテム活用して、素敵な庭を作りましょう。

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半寄生植物「ヤドリギ」とは? 知っておきたい6つの知識

ふと木の上を見上げたとき、本来の木とは違う鳥の巣のような植物があるのを見た経験はないでしょうか?


半寄生植物の一つヤドリギは、他の植物に寄生し、水分や栄養を吸収しながら成長する不思議な常緑低木です。


そこでこの記事では、ヤドリギについて知っておきたい知識を6つのポイントに分けてご紹介したいと思います。

●ヤドリギってどんな木?

ビャクダン科ヤドリギ属のヤドリギは、「宿り木」と表記されるとおり他の植物に寄生しながら成長する興味深い植物です。


寄生する木の葉が落ちてしまっても、ヤドリギだけは常緑性でふさふさとした緑色の葉をしげらせるため、まるで木の上にマリモや鳥の巣があるかのように見えます。


ヤドリギが寄生するのはおもに落葉高木ですが、松のような常緑樹に寄生する姿も見られます。


北日本で見られる寄生先の木は、ナナカマド・ブナ・シラカバ・ナラなど。


また本州中部より南の暖かい地域では、サクラ・ケヤキ・エノキなどでヤドリギが見られます。


葉が落ちてしまった時期は見つけやすいヤドリギですが、夏でもしっかりと他の木に寄生しながら成長を続けます。

ヤドリギの数は1本の木に対して多くて数十個。

大きさはそれぞれ異なりますが、最大で直径1メートルになる個体もあります。

●ヤドリギはどうやって寄生するの?

寄生植物の繁殖では、風の力を利用して種などを寄生先に飛ばす方法がありますが、ヤドリギの場合は、ヤドリギの実を食べた鳥(ヒヨドリやレンジャク類)がフンをしたときに、寄生先の枝に種が付着し、その後に発芽することで生命を宿らせます。


ヤドリギの発芽では、根っこのような胚軸と言われるものを伸ばして、寄生先の樹皮の中に胚軸を潜らせます。


そこから水分や栄養分を吸い取ってヤドリギが成長を続けるのが仕組みです。


ただ、ヤドリギ自体も光合成をするため、自分で成長する力も持ち合わせています。

●ヤドリギの特徴は?

細く肉厚な葉と濃い緑色が特徴のヤドリギですが、花を咲かせるのをご存知でしょうか?


開花時期は2~3月で黄色い花を咲かせますが、小さくあまり目立たないこと、高い位置にあることが理由となり、あまり見かける機会はないかもしれません。


雌雄異株で柄を持たず、ガク自体も肉厚で4裂するのが特徴です。


また、ヤドリギは秋になると黄色やオレンジ色の実をならせます。実の中はベトベトとしていて、甘く大きさは直径6ミリ程です。


実の中にある種子は1つで、色は深い緑色をしており平らな形をしています。


葉や枝を乾燥させたものは神経痛やリウマチ、血圧を下げる効果などが期待されるため、漢方の成分としても活用されています。


冬になっても寄生先の木の上で生き延びるヤドリギは、肉厚の葉の中に多くの水分を蓄えられる特性で乾燥に強いのも特徴です。

●ヤドリギは自分で育てられる?

残念ながらヤドリギは、育てようとしても人工的に育てるのが難しいといわれています。


ただし、ヤドリギの種と寄生する木があれば、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。


ヤドリギの種は粘着性のある液果がついているので、寄生先の木の枝や幹にこすりつけておきましょう。


ほどなくして発芽が見られれば、うまくいった証拠です。

●ヤドリギが寄生すると悪影響がある?

1本に多くのヤドリギがあると「悪影響はないのかな」と気になる方もいるでしょう。


基本的にヤドリギは寄生先の木を枯らすことはありません。


ただし、発芽から長年経過して大きくなったヤドリギがあると、宿主の寄生された部分の枝が大きく肥大する場合があります。


その後肥大した場所から枝が死んでしまうパターンも見られるため、庭木などで大きなヤドリギや多数寄生しているヤドリギを見つけたら、取り除いておく方がよいとされています。


駆除するさいはヤドリギだけでなく、寄生された枝ごと切断して枯死を防ぎましょう。

●ヤドリギの成長速度はどれくらい?

「寄生先の木の枝を枯死させるほど大きなヤドリギになるまでの年月は?」と不安になるかもしれませんね。


ヤドリギは1年をかけて1節が成長するほど、成長速度は緩やかです。


1節が出ると次の年には二股に別れ、それぞれが1年かけて再び1節をつくり、最終的には球状の形に成長します。


したがって、立派で大きなヤドリギに成長するまではおよそ20~30年もの歳月が必要です。


なお実の液果ができるまでは発芽から5年以上の年月がかかるといわれています。

●さいごに

他の植物の水分や栄養を吸い取りながら生きるヤドリギ。


半寄生という言葉の響きから、あまり良い印象をもたれないこともありますが、ヨーロッパでは縁起木として扱われ、クリスマスの飾りとしても扱われている、昔から多くの人々に愛されている植物です。


自分で育てるのは難しいとされていますが、山や町中でのウォーキングなどのさいは木の上を見上げてヤドリギを探してみてはいかがでしょうか。

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アサガオの育て方は?芽切りや種まきなど9つのポイント別に解説

夏の気持ちのいい朝にアサガオの花が咲いていると、晴れやかな気分になりますよね。


アサガオの育て方は簡単なので、ぜひ自宅で育ててみましょう。


こちらの記事ではアサガオの育て方について、環境、土、芽切り、種まきなど、ポイント別に解説。


アサガオをこれから育てる人は、育て方のポイントをぜひ参考にしてください。

1.アサガオの基本情報

アサガオ(朝顔)は夏に咲く代表花として知られる一年草です。


開花時期は7月〜10月の時期で、つるを伸ばし次々と花を咲かせます。


特徴としては耐暑性が強いこと、生育旺盛であるため初心者でも育てやすいことが挙げられます。


花色は馴染みのある紫やピンク、青色のほか、複色のアサガオも人気です。


また、アサガオはつるを長く伸ばす性質を持つので、この夏の暑さ対策にグリーンカーテンを作ってみてはいかがでしょうか。

2.アサガオの育て方

それではさっそく、アサガオの育て方をポイント別に紹介していきます。


芽切りや種まきの仕方なども必見です。

2-1.環境

アサガオは日当たりがよく、風通しのいい場所を好みます。


ただし、大きく育ったアサガオは萎れやすいため、半日陰の方が管理がしやすいです。


また、アサガオは短日植物に分類されるので、夜に照明などの光を浴びない場所で育てることも大切です。

2-2.水やり

萎れやすいアサガオは、土の表面が乾いたタイミングで水やりを行ってください。


大きく成長するごとに水も多く欲するので、水切れには十分に注意しましょう。


夏は鉢植えやプランターの土がすぐに乾いてしまうこともあり、朝と夕方1日2回の水やりが必要となります。


夏バテ予防のために、水と一緒に活力剤を混ぜて与えるのがおすすめです。

2-3.土づくり

アサガオは肥沃で水はけのいい土を好みます。地植え栽培では堆肥、腐葉土などをよくすき込んでから植え付けてください。鉢植えやプランター栽培では市販の培養土でも問題ありません。土をブレンドするのであれば、腐葉土7割、赤玉土3割でつくると水はけのいい土づくりができます。

2-4.肥料

肥料には元肥として緩効性肥料を混ぜておきましょう。


肥料は与えすぎると肥料焼けを起こすため、必ず規定の量を守ってください。追肥は液体肥料の場合、1週間〜10日に1回のペースで与えます。


緩効性肥料は1月〜2ヶ月に一度の割合で与えますが、花が咲く前のタイミングで追肥をストップさせてください。

2-5.芽切り

次に、アサガオの種からの育て方を解説します。


アサガオのタネは非常に硬く、水分を吸収しにくい傾向にあるので、そのまま種まきをしてしまうとなかなか発芽しません。


ただし、市販のアサガオは「芽切り」と呼ばれる処理がしてあるものを選べば、そのまま種まきができます。


昨年のアサガオの種などを使うときは、芽切りを行って発芽を促すことが重要です。


芽切りの仕方はまず、アサガオの「ヘソ」と呼ばれている箇所を見つけます。


ヘソはアサガオの芽が出る場所であるため、傷つけないように注意してください。


そしてヘソの反対側を紙やすりやカッターなどで少し削り傷をつけます。


こうすることで種が水分を吸収しやすいくなり、発芽率が高くなるのでぜひ試してみてください。

2-6.種まき

アサガオの種まきに適した時期は5月〜6月です。


種まきの仕方は指で土に1.5cmほどの穴を掘り、そこへ種まきをしてから土を被せます。


水やりをして土を湿らせれば種まきの完了です。種まき後の管理方法ですが、種が乾き過ぎないように、土の表面が白っぽくなっていたら水やりをしてください。

2-7.摘芯・芽かき

アサガオでグリーンカーテンを作りたい人は、発芽後に本葉が8枚以上になった頃に摘芯をします。


摘芯をすることで子づるが増え、葉と花の数も増加するからです。


ただし、できる限り背を高く育てたいという人は、摘芯ではなく芽かきを行います。


新しい子づる発生するごとに芽かきをしていくことで、大輪の花も期待できるでしょう。

2-8.手入れ

基本的な手入れは花がら摘みです。


アサガオの花をそのままにしておくと、やがて種をつけ、栄養がそちらに行ってしまいます。


次の花も咲きにくくなるので、花が萎れてきた頃を見計らい、花がら摘みをしていくことが大切です。

2-9.支柱

アサガオはつるを伸ばして成長するので、支柱やネットに誘引して育てていきます。


ホームセンターや園芸ショップでは、グリーンカーテン用のネットやあんどん仕立てにできるリング支柱などが販売されているので、こちらもぜひ活用してみましょう。

3.まとめ

今回はアサガオの育て方を解説しました。


アサガオは種から育てる場合、芽切りをすることで簡単に発芽します。


その後の育て方は、水やりさえ忘れなければすくすくと成長してくれるはず。


ぜひ好みの花色を見つけて、美しいアサガオの花をたっぷり鑑賞してみてください。

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アイビーを育てよう! 植え付けから増やし方までの6つのポイント

観葉植物のなかでもメジャー、育てやすさ抜群のアイビー。


星型やハート型の可憐で小さな葉が集合している見た目で、インテリア性の高さからも人気です。


そこで今回はアイビーの植え付けから増やし方まで、ポイントを6つに分けてご紹介しましょう。

●アイビーの魅力とは?

学名「ヘデラ」の名でも呼ばれる、常緑性のつる性樹木アイビー。


鉢植え・地植え・水耕栽培などで育てられ、頑強な特性をもつため、誰もが育てやすい植物です。


アイビーは単体での栽培はもちろん、グランドカバーや寄植えの材料としても活躍するので、他の植物との組み合わせを楽しむことも可能。


くわえて品種の多さ、百均やホームセンターなどでいつでも入手できるのも、日常にアイビーを手軽に取り入れられる魅力といえるでしょう。

●アイビーの植え付け

アイビーを育てるなら、ビニールポットに入っている苗の購入が一般的です。


店頭で品質の良いアイビーを選ぶには、葉に厚みとツヤがあるものを選びましょう。


鉢そこから根が出ているアイビーは、根詰まりを起こしている可能性があるので極力さけるようにしてください。


購入したアイビーを鉢や地植えにするなら、適期は春から秋にかけて。


植え付けの注意点として、地植えにするなら繁殖した場合を想定して場所を選択しましょう。


なぜならアイビーは繁殖力が強い植物のため、土の中で根がどんどん広まるからです。


また周辺の壁などをつたって伸びることも想定されるので、まわりの植物や建物の環境も考慮してください。

●アイビーの好む用土・温度・日光量

室内でアイビーを育てるなら、市販されている観葉植物用の培養土が最も手間がかかりません。


自分で作るなら通気性や排水性を考慮し、小粒赤玉土と腐葉土を6対4で配合させておきましょう。


地植えの場合は植える場所の土をしっかりと耕した後に、腐葉土を混ぜてください。


アイビーの耐寒温度は0~3℃と低いため、暖かい地域なら外での冬越しが可能です。


寒地または寒冷地での栽培なら、鉢植えにして冬の到来とともに室内にアイビーを入れてあげましょう。


日光量に関しては、日の当たる場所で育てるのが基本です。


ただし季節や環境によっては、以下のような注意点に気をつけてください。


・夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避ける

・耐陰性はあるものの、葉の色艶の悪化や徒長の原因となるため、定期的に日に当てる

●アイビーの日常のお手入れ

環境が整えば、グングンと成長を続けるアイビー。


日常のお手入れについて見ていきましょう。

・水やり

アイビーは乾燥すると下に位置する葉から枯れていきます。


春から秋にかけての成長期は、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。


成長が穏やかになる冬の時期は水やり頻度を控えめにし、乾燥気味に育てましょう。


またハダニの発生をおさえるために、定期的な葉水が効果的です。

・肥料

肥料やりは絶対に必要とされるものではありませんが、与えた方が、成長速度が早くなる効果が期待できます。


与える時期は春から秋にかけて。


固形の緩効性肥料を2ヵ月に1度の割合で少量与えましょう。


適度な量であれば液肥でも構いません。

・剪定と切り戻し

アイビーが成長を続けると思った以上にツルが伸び、見た目のバランスが悪くなることがあります。


強い植物なので、ツルの生え際でなければどの場所で切っても大丈夫です。


剪定するのはバランスが崩れている場所のほかに、古く色が悪くなっている葉、混み合って邪魔になっている葉などです。


注意するのはアイビーの成長期にあたる春から秋にかけておこなう点。


また剪定で使うナイフやハサミなどの道具は、切れ味がよく清潔なものを使用してください。


剪定で切り落としたアイビーは捨てずに、小さな花瓶に入れて水耕栽培も楽しめますので、お部屋のインテリアとして活用してみましょう。

・植え替え

アイビーを鉢で育てるなら、1~2年に1回の割合で一回り大きな鉢への植え替えが必要です。


というのは、アイビーは成長が早く、鉢の中で根がパンパンになって根詰まりをおこしやすくなるからです。


植え替えの適期は春から秋にかけての暖かい時期。


植え替えでの注意点は次のとおりです。


・植え替え前は水やりを控え、土を乾燥させておく

・鉢から出したアイビーの根が変色または傷んでいるならカットする

・根が鉢一杯に詰まっていたら、根鉢を少し崩す

・新しい鉢への植え替え後は、水やりを十分におこなう 

●アイビーを増やすには?

可愛らしい見た目、手間のかからない日常管理で難なく育てるアイビーを増やしたいと思いませんか?


アイビーのおもな増やし方には、水挿しと挿し木の2方法があります。

・水挿し

アイビーは剪定のときに切断した枝、贈り物などの花束などの中に入っているものを、水を入れた容器などに挿しておくだけで、発根したり葉が増えたりします。


直射日光をさけ、できるだけ毎日新鮮な水に取り替えるのがポイントです。


また、水の中に使っている葉は腐敗して水を汚す原因になるので、取り除いておきましょう。


また水挿しである程度まで成長したら、土に移動させた方が葉の色艶がよくなります。

・挿し木

挿し木は真夏を除いた季節におこないます。


挿し木にするアイビーは、10~15cmくらいの長さが適しています。


用土にはきちんと自立できるくらいの深さまで挿し、発根するまでの約1ヵ月間は乾燥気味かつ半日陰で育てましょう。

●アイビーのかかりやすい病害虫

アブラムシ・カイガラムシ・ハダニには注意が必要です。


特にハダニは、気温が高く乾燥している条件が整ったときに発生しやすい特徴があります。


したがって、霧吹きで葉水をかけて潤いを与えるなどの対策が必要です。


もちろん薬剤での駆除もハダニ駆除の効果を発揮します。

●まとめ

地植えでの繁殖力の影響を考慮しておけば、アイビーは誰もが手間なく育てられる観葉植物です。


室内や戸外での寄植えなど、いろいろな楽しみ方ができるので、アイビーを増やしながらガーデニングを楽しんでくださいね。

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玄関前のおすすめガーデニング10例を紹介!系統別にアイデアを学ぼう

玄関前ガーデニングは家の外観や印象を左右する重要なポイントです。


そこで今回は「おしゃれなアイデアが知りたい」「雰囲気や系統別のおすすめを教えて!」という人へ向けて、玄関前ガーデニングのおすすめアイデアを系統別に紹介します。


ぜひ参考にしてください。

1.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【モダン】

こちらは植栽が適度なバランスで配置されており、外観と緑がナチュラルに馴染んでモダンな雰囲気が感じられる事例です。


スクエアのコンテナもモダンな雰囲気とよくマッチし、植物を引き立てているのもポイント。


コンクリートの隙間やシンボルツリーの株元にはグランドカバーになる植物を植えてあるため、温かみも感じられる玄関前ガーデニングです。

2.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【和風】

一見難しそうな和風の玄関前ガーデニングは、樹木と葉物類の植物でまとめることで簡単にデザインできます。


こちらはアオダモなどの高木が美しく、外観を素敵に演出。


葉色の異なるカラーリーフは、株元がおしゃれになるだけでなく、樹木の乾燥予防としても最適です。


さらに和風の雰囲気を出したい人は、モミジやカエデなどの樹木を選ぶと、より和風の雰囲気が出るでしょう。

3.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【英国風】

こちらはバラをメインに数々の草花を植え込んだ英国風の玄関前ガーデニングです。


色とりどりの花が玄関前に咲き誇り、住む人や客人をお出迎え。ロマンチックな雰囲気を楽しめるほか、自然とのふれあいや季節の変化を感じ取ることもできます。


英国風の雰囲気をつくるには、バラ植えてをフェンスやアーチに誘引したり、ベロニカ、ジギタリス、フロックスなどの花を選んでボーダーガーデンを作ったりするのがおすすめです。


自然美を楽しめるガーデニング作りを心がけましょう。

4.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【コンテナ】

「玄関前に花壇がない」という人は、コンテナを活用したアイデアがおすすめです。


目を引く寄せ植えやハンギングなどを飾れば、玄関前がおしゃれにワンランクアップ。


特に寄せ植えは一つあるだけでも存在感を発揮し、人目を引くガーデニング作りができます。


寄せ植えは作る過程も楽しめるので、ぜひ寄せ植え作りにもチャレンジしてみてください。

5.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【北欧風】

枕木やレンガ、フェンスなど、北欧風の玄関前ガーデニングを作るにはアイテム選びが重要です。


自然素材のアイテムや、素焼き鉢、テラコッタなどのコンテナをチョイスすることで、北欧らしいナチュラルな雰囲気が作れます。


さらにヒメイワダレソウなどのグランドカバーを植えれば、自然な豊かな緑の景観が楽しめるでしょう。

6.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【南欧風】

こちらは可愛らしい南欧風の玄関前ガーデニングです。住宅のレンガに合わせて、花壇やコンテナ、アプローチなど、温かみのある自然素材をチョイスしており、全体に統一感があります。


また、一年草の草花で玄関前を飾ることで、可愛さと華やかさもアップしていますね。


南欧風のテイストに合う植栽を探している人は、ユーカリやミモザ、カツラの木などを選ぶのがおすすめです。

7.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【ドライ】

ドライガーデンはサボテンや多肉植物など、乾燥に強い植物を植栽してスタイリッシュな雰囲気が楽しめるガーデニングです。


水やりの頻度や手入れも少なく済むため、おしゃれなガーデニングを手軽に楽しみたい人にもおすすめです。


ドライガーデンにぴったりの植物は、アガベ、アロエ、ソテツ、ユッカなど。


さらに植物が映えるよう素敵な石を選んで、玄関前をかっこよく飾りましょう。

8.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【シンプル】

住宅の外観を際立たせたい人は、シンプルなガーデニングがおすすめです。


玄関前にワンポイント緑を添えるだけで、住宅がグンとおしゃれに変化。住宅の白壁には植栽がよく映えるので、夜間はライトアップするといったアイデアもおすすめです。


植栽スペースには石をリズミカルに配置。石の間にはカラーリーフを植え込んであるため、シンプルながらもこだわりの詰まった玄関前ガーデニング事例です。

9.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【雑木風】

雑木風のガーデニング作りは、高木を植えて里山のような雰囲気を作り出すのがポイントです。


また、下草やグランドカバーになる植物を植えると、ナチュラルな雰囲気もプラスできます。


雑木風におすすめの樹木はアオダモ、シマトリネコ、ハイノキ、ヤマボウシなど。


株立ちの樹形を選べば、より魅力的な雑木風ガーデンになります。清涼感のある植栽を植えて、玄関前に柔らかな木漏れ日を取り入れてみましょう。

10.玄関前ガーデニングのおすすめアイデア【アンティーク】

玄関前ガーデニングには、アンティークな雑貨類で飾るのもおすすめのアイデアです。


車輪やミルク缶などの雑貨は飾るだけで雰囲気が出るほか、ブリキ缶やアイアンなどは草花ともよくマッチして、可愛いディスプレイが完成します。


ほかにも、うさぎや鳥、天使などのオーナメントやオブジェもおすすめ。


ただし、植物が少ないと寂しげな印象になってしまうので、寄せ植えを作ったりグランドカバーでナチュラルさをアップさせたりすると、温かみのある玄関前ガーデニングになるでしょう。

まとめ

系統別に玄関前ガーデニングのおすすめアイデアを紹介しましたが、気になるテイストはありましたか?


玄関前は自由にガーデニングを楽しめる場所であり、外観の印象を左右する大切なポイントです。


上記で紹介したおすすめアイデアを参考に、素敵な玄関前ガーデニングを作ってくださいね。

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センリョウの育て方5つのポイント 挿し木の方法もご紹介

濃い緑の葉に赤い実をつけ、縁起の良い木として知られるセンリョウ。


樹高は高くても1メートルほどで、庭木はもちろん鉢植えでも栽培を楽しめる扱いやすい常緑樹です。


また花瓶に飾った実をつけたセンリョウなら、花より長持ちする点が魅力。


そこで今回は、センリョウの基本的な育て方5ポイントと、挿し木で増やす方法などについてご紹介しましょう。

●センリョウの栽培に適する環境

日本の庭木として馴染み深いセンリョウは、東アジアの暖かい地域を原産地とする常緑性の低木です。


関東以西の地域であれば地植えが可能ですが、寒さにはあまり強くないため関東より東の地域なら鉢植え栽培をおすすめします。


耐陰性のあるセンリョウの好む置き場所は、ほどよく日光の当たる明るい日陰。


置き場所は、夏の直射日光と冬の寒風の当たらない場所を選択してください。

●センリョウの植え付け

センリョウの植え付けに使用する土は、赤玉土と腐葉土をおよそ8:2の割合が適しています。

・種から育てる

冬の時期では、店頭で販売されている赤い実のついた切り枝を購入する方も多いのではないでしょうか。


センリョウの実は3月から4月ごろまで楽しめますが、実が黒く変色しないうちに果肉の中にある種で栽培をはじめましょう。


1 果肉から種を取り出し水洗いする

2 水はけのよい土を用意して、深さ1センチ以上を確保して埋める

3 発芽するまでは乾燥しないように水やりをする

4 発芽後は日陰で育て、約1年後に根にダメージを与えないように注意して定植する

・苗木から育てる

園芸店などで苗木を購入した場合の植え付け手順は以下のとおりです。


1 ポットより1周り大きな深鉢を用意

2 鉢底石を敷き、腐葉土を多めに含んだ排水性の良い土に入れる

3 転倒しそうなら支柱を添える


地植えのときの注意ポイントは、深植えにしないようにすること。


また苗木の定植の適期は4月から5月、9月から10月です。

●センリョウの日常管理

センリョウの植え付け後の日常管理を見ていきましょう。

・水やり

鉢植え……湿った土を好むため、土の表面が乾燥したら水を与える

地植え……植え付け後に根が定着するまでは水やりが必要、その後は降雨のみで足りる

・肥料

基本的にほぼ必要はありません。


大きく育てるなら緩効性肥料などを5月から6月に少量与えましょう。

・剪定

センリョウはほぼ枝分かれをせずに成長するため樹形が乱れにくく、若い木なら放任しておいても問題はありません。


ただし3年以上経過したころから枝が込み入り、茂る様子が見られたら、風通しを良くするために剪定が必要です。


・実のつかない枝や込み入っている枝は切る

・若返りをはかるなら、3月に実のついている枝を付け根ギリギリで切る

・病害虫

センリョウは病害虫にかかりにくい植物なので、心配の必要はほぼないでしょう。

●センリョウの花

センリョウは実に注目がいきがちですが、6月ころになると花びらのない黄緑色の小さな花を咲かせます。


見た目は少し地味ですが、「可憐」「財産」「富」「祝福」「恵まれた才能」などの縁起のよい花言葉があります。

●センリョウを挿し木にするなら

センリョウは種から育てることもできますが、切り取った枝から増やす挿し木も可能です。


挿し木の適期は新芽が出る前の3月から4月にかけて。


手順は次のとおりです。


1 センリョウの枝の先端から2~3節を切り落とす

2 残す葉は先端から4枚で、他の葉は取り除く

3 約1時間給水させる

4 挿し木用土または赤玉土を含む土に挿す

5 日の当たらない場所に置いて乾かさないように水やりをする


切り取った枝についている葉が大きい場合は、水の発散を防ぐために葉の3分の1を切断しておきましょう。


挿し木をして順調にいけば、2~3ヶ月で発芽します。

●センリョウ栽培のQ&A

ここではセンリョウ栽培でよく見られる疑問、またその回答についてみていきましょう。

Q センリョウに実がつかない原因は?

細い枝や古い枝をそのままにしているなら、地際から剪定をしましょう。


また窒素分の多い肥料を与えているのが原因で、開花せずに実がならない場合もあります。


花が咲いたにもかかわらず実がならないのは、夏の直射日光や西日、寒風が原因かもしれませんので、適切な場所への移動が必要です。


反対に日陰などの日光量が少なすぎる場合も、実のなりが悪くなる傾向があります。

Q マンリョウとの違いはなに?

センリョウとマンリョウの見た目は似ていますが、主に次のような違いがあります。


・センリョウはセンリョウ科の常緑低木、マンリョウはサクラソウ科(ヤブコウジ科)の常緑低木

・センリョウの実は葉の上につくのに対し、マンリョウは葉の下につく

Q センリョウにはどんな品種がある?

今回ご紹介したセンリョウ以外の有名な品種に、「キノミセンリョウ」という実の黄色いセンリョウがあります。


育て方は赤い実をつけるセンリョウと同じです。

●さいごに

センリョウは置き場所や水やりに気をつければ、病害虫の心配もほぼないので、育てやすい植物といえるでしょう。


和風の庭造りで植物をお考えの方、鉢植えでセンリョウを楽しみたい人など、気軽にセンリョウ栽培をはじめてみてはいかがでしょうか。

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ディフェンバキアの育て方 8つの栽培ポイントや人気品種をご紹介

「育てやすい定番の観葉植物を知りたい」


「葉の色がキレイな植物を室内に置きたい」


ディフェンバキアは熱帯アメリカを原産地とした、サトイモ科ディフェンバキア属に分類される人気の観葉植物です。


今回はディフェンバキアを育てたい人のために、基本的な栽培方法を8つのポイントに分けてご紹介しましょう。

●ディフェンバキアの人気品種

ディフェンバキアには20~30種類の品種が存在します。


大きい品種では約2メートルまで成長しますが、小型サイズだと約30センチでおさまります。


したがって、限られた室内スペースで育てるなら、小型品種がおすすめです。


また、それぞれ葉の模様や大きさなどに違いがあるので、購入のさいは好みのディフェンバキアを選定しましょう。


ではさっそく人気品種3つを見ていきます。

・アンナ

葉に入る淡黄色緑色の斑点模様が特徴です。

・カミーラ

小型の株立ち品種で、密集して葉が生えます。


ディフェンバキアの中でも、最もメジャーと言っても過言ではないでしょう。

・トロピックスノー

ディフェンバキアの大型品種に属します。


肉厚な葉、葉の中央に入る黄白色の斑が特徴です。


大きなもので、樹高2メートルほどに成長します。

●ディフェンバキアの好む環境

ディフェンバキアは高温多湿な環境を好みます。


その反面寒さに弱く、室内で育てるなら最低でも10℃、可能であれば13℃以上の室温が必要です。


熱帯アメリカが原産地なので日光に強いと思われがちですが、葉焼けを起こしてしまうので直射日光は好みません。


ディフェンバキアの魅力の葉模様を美しく保つためにも、室内栽培するならレースのカーテン越しのほどよく日光が
当たる場所に設置しましょう。


また、エアコンの風が直接当たる場所も適しませんので、注意してください。

●ディフェンバキアの植え付け・植え替え

園芸店などで苗を購入した場合は植え付け、鉢の大きさが狭く感じるようになったら植え替えが必要です。


植え付けや植え替えの適期は、5月から8月の間。


ディフェンバキアは排水性が良く肥沃な土を好むため、自分で土を調合するなら鹿沼土や赤玉土などを混ぜ合わせて作りましょう。


また市販されている土を購入するなら、観葉植物用の用土が適しています。


植え替えをするときは、鉢から出た根の4分の1程度の土を落として一回り大きな鉢に移動させるのがポイントです。

●デヒフェンバキアの栽培管理

・水やり

季節ごとの水やりポイントは次のとおりです。
春~秋……土の表面が乾燥してから十分に与える
冬…土の表面が乾燥して、数日経過してから与える


冬の水やりは、土を乾燥気味に育てるのがポイント。


また季節関係なく、霧吹きなどを浸かって「葉水」はこまめに与えてください。


ディフェンバキアの水やりは「土は乾燥気味に、空気中の湿度は高めに」をこころがけましょう。

・肥料

肥料やりは春から秋にかけて、気温の高い時期におこないます。


頻度は2~3ヶ月に1回が目安で、緩効性肥料の置き肥が適しています。


肥料を与えることで株の成長を助けると同時に、冬の寒さに耐えられる力をつけます。

・切り戻し

ディフェンバキアが成長するにしたがい、下葉が枯れてくる場合があります。


枯れた葉はすぐに処分しておきましょう。


株全体が弱っている様子があれば、植え替えのさいに株元あたりまで切り戻しをして再生をはかりましょう。

●ディフェンバキアの花

ディフェンバキアの開花時期は春から初夏にかけて。


肉穂花序といわれる、特徴的な白い花を咲かせます。


花言葉は「危険な恋」です。

●ディフェンバキア栽培の注意点

ディフェンバキアの株には、皮膚荒れの原因となるシュウ酸カルシウムが含まれています。


普段のお手入れで、樹液に触れる機会はほぼないので心配する必要はありません。


ただし、小さな子どもやペットのいる環境で育てるなら、触ったり噛んだりしないように置き場所には配慮が必要です。

●ディフェンバキアの病害虫

気をつける病害虫は、ハダニ・アブラムシ・カイガラムシなど。


年間を通して発生の可能性がありますので、葉の表面から裏側までの定期的なチェックをおすすめします。


いずれも早めの駆除が必要ですが、数が多い場合は薬剤を散布して対処しましょう。

●ディフェンバキアの増やし方

ディフェンバキアを増やしたいなら、挿し木がおすすめです。


使用する茎は、仕立直しをするときに切断したものでもかまいません。


挿し木に利用する茎の切り口は、腐敗を避けるために植える前に必ず乾燥させておきましょう。


土に挿した後は、日陰で乾燥させないように管理します。


2~3週間経過すると、次第に根が出てきて成長をはじめます。

●さいごに

ディフェンバキアの最大の魅力は、葉に入る斑模様がエキゾチックな雰囲気を醸し出す点にあるといってよいでしょう。


栽培で特に配慮するのは、冬の温度管理と直射日光に当てないようにする点のみ。


室内インテリアで観葉植物にインパクトをもたせたいなら、ディフェンバキアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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キッチンガーデンでおうち時間を満喫!おすすめの野菜・ハーブ6選

育てて楽しい、食べて美味しい「キッチンガーデン」。


家庭菜園が注目を集めている今だからこそ、おしゃれなキッチンガーデンで美味しい野菜や料理に活用できるハーブを育ててみませんか?


キッチンガーデンの作り方や、おすすめの野菜・ハーブを紹介していきます。

1.キッチンガーデンとは?

キッチンガーデンは、野菜やハーブなどを育てて収穫できる家庭菜園にプラスし、おしゃれなガーデン要素も含めたもの。


つまり、育てる・収穫する・食べる・鑑賞すると、4つの要素を楽しめるものをキッチンガーデンと呼びます。


最近はおうち時間が増えたことにより家庭菜園の人気が高まっていますが、家庭菜園だけでは物足りないと感じる人も多いはずです。


ぜひ見た目も素敵なキッチンガーデンを作り、家庭菜園とガーデニングを一緒に楽しんでみてください。

2.キッチンガーデンの作り方

キッチンガーデンの作り方は、コンテナ栽培と地植え栽培に分かれます。


コンテナ栽培は庭や花壇がない方やベランダで栽培もでき、キッチン脇のウッドデッキに置いてすぐに収穫できるなど、メリットが豊富です。


一方、地植え栽培は広いスペースにゆったりと育てられるため、野菜やハーブが蒸れずに風通しよく育てられるほか、大きく育ち収穫量のアップが見込めるなどのメリットがあります。

2-1.【キッチンガーデン】コンテナ栽培の作り方

はじめに、用意した鉢やプランター、コンテナなどへ鉢底石を敷き入れます。


次に、培養土を2/3くらいまで入れてから野菜やハーブなどを植え付けます。


隙間なく土を入れ込み、最後に水をたっぷりかければ完成です。

2-2.【キッチンガーデン】地植え栽培の作り方

土はあらかじめ土壌改良材や苦土石灰などをよく混ぜ込んでおき、植物が育ちやすい土作りをしておきます。


1〜2週間ほど経過し、土の状態が落ち着いた頃に野菜やハーブなどの苗を植えましょう。


植え付け時は高さがあるものは後方へ、矮性のものや低く育つものは前方へ配置。


それぞれ20cmほどの間隔をあけて植え付けるといいでしょう。最後は水やりも忘れずに行ってください。

3.キッチンガーデンにおすすめの野菜3選

それでは、キッチンガーデンにおすすめの野菜を紹介していきます。

3-1.レタス

サラダに大活躍のレタスは外側から葉を少しずつ収穫することで、いつまでも食べれるのが魅力です。


さらに、リーフレタスやサニーレタス、フリルレタスなど種類もさまざま。


赤紫色のレタスはカラーリーフのように使えるので、キッチンガーデンをおしゃれに飾ってくれること間違いなしです。

3-2.ルッコラ

少し辛味のあるルッコラは、サラダに入れたり料理に添えたりと出番が多く、一株あるだけでレストランのような美しい一皿を演出できます。


簡単に栽培でき、ほぼ1年中収穫できるのもおすすめポイントです。

3-3.スイスチャード

スイスチャードは茎の彩りが綺麗な野菜です。こちらも栽培が簡単でカラーリーフとしても使えるので、キッチンガーデンには特におすすめ。


サラダや炒め物、おひたしなど、料理でも広く活用できます。

4.キッチンガーデンにおすすめのハーブ3選

続いて、キッチンガーデンにおすすめのハーブを見ていきましょう。

4-1.イタリアンパセリ

色鮮やかな緑の葉を持つイタリアンパセリ。


葉を飾るだけでいつもの料理がワンランクアップします。


使い勝手がよく栄養も豊富で、年中収穫できることからキッチンガーデンにおすすめのハーブです。

4-2.ローズマリー

ローズマリーは常緑樹のため、植え付け後は季節を問わず収穫できるのがメリット。


乾燥や暑さに強く育てやすいことや、肉料理やハーブティーなどにも使えます。


ほふく性、矮性、立性と、育ち方が種類によって異なるため、キッチンガーデンに合うローズマリーを選べるのもおすすめポイントです。

4-3.フェンネル

魚料理で主に使われるフェンネルは細やかな葉が美しく、キッチンガーデンに清涼感を与えてくれることからおすすめのハーブです。


背丈が高く成長するので、キッチンガーデンに植えるなら後方がおすすめ。


ブロンズフェンネルはカラーリーフとしても重宝します。

5.コンパニオンプランツを植えよう

相性のいい植物を植えることで、病害虫の被害を抑えたり生育にいい効果をもたらしたりするコンパニオンプランツ。


草花の中で多く用いられるものはマリーゴールド、ナスタチウム、カモミールなどが挙げられます。


これらの草花をキッチンガーデンに採用すれば、見た目が華やかになるだけでなく、無農薬で虫除けや病気の発生を予防してくれるでしょう。

6.キッチンガーデンでおうち時間を楽しもう

今回はキッチンガーデンの作り方、おすすめの野菜やハーブについて紹介しました。


キッチンガーデンは野菜やハーブを組み合わせて寄せ植えしたり、草花も一緒に植えて華やかさを演出したりと、見て楽しめることこそが、家庭菜園とは異なるキッチンガーデンならではの魅力です。


1度でたくさんの楽しみ方ができるキッチンガーデンで、おうち時間をさらに充実させてみてはいかがでしょうか。

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