アジュガの育て方を5つのポイント別に解説!種類や増やし方も必見

庭や花壇のグランドカバー、シェードガーデンなどに最適な「アジュガ」。


今回は育て方や増やし方が簡単で、綺麗な花を咲かせてくれるアジュガについて詳しく紹介します。


これから初めてアジュガを育てる人は、育て方や増やし方のポイントをぜひ参考にしてください。

1.アジュガとは?

「アジュガとはどういった植物なの?」と、ご存知ない方のために、まずはアジュガの基本的情報と人気の種類を紹介していきます。

1-1.アジュガの基本情報

シソ科の常緑多年草であるアジュガ。


花は4月〜6月が開花時期で、白、青、紫、ピンク色の花が上に向かって咲いていきます。


葉の色は種類によって異なりますが、魅力的な葉色なのでカラーリーフとしても楽しめることがメリットです。


性質は暑さや寒さに強いものの、根の張りが浅いため乾燥には弱い傾向があります。


耐陰性が強いので日陰に植栽する方が元気に育つでしょう。


また、アジュガはランナーを伸ばして横へ広がっていく性質をもつことから、グラウンドカバーにもおすすめできます。

1-2.アジュガの種類

・チョコレートチップ

アジュガのなかではもっともポピュラーな種類です。


コンパクトにまとまる小型の品種ですが花付きがいいため、開花時期はシェードガーデンの主役として重宝します。

葉色は寒さに当たるにつれ、次第にチョコレート色へと変化し、深みのある葉色が鑑賞できます。


・バーガンディグロー

バーガンディグローは斑入りの葉が特徴的で、新芽はピンクを帯びることからトリカラーが華やか。


花が咲かない時期も十分に楽しめる種類です。カラーリーフとして寄せ植えにもおすすめ。


・ディクシーチップ

小型の品種でバーガンディグローと同じようなトリカラーの葉が印象的です。


開花期には爽やかな青紫色の花が一面に咲き誇ります。花と葉のコントラストも楽しめる美しいアジュガです。


・ダークマホガニー

シックな葉色が幻想的な雰囲気をつくりだすダークマホガニー。


深みのある花色と葉色が特徴で、庭や花壇の引き締め役としても重宝します。


・バニラチップ

バニラチップはチョコレートチップ、バーガンディグローと同様に小型の種類です。


緑の葉にバニラ色の斑が入るため、涼しげで明るい印象をもちます。


花色は青とピンクから選べるので、自分の好みに合うものが選べます。

2.アジュガの育て方

ここからはアジュガの育て方や増やし方について、ポイントごとに解説していきます。

2-1.環境

耐陰性があり乾燥にやや弱いアジュガは、半日陰〜日陰の環境で育てるのがおすすめです。


西日が強い日は葉焼けすることがあるため、日陰の場所や庭木の下草として植えるのがいいでしょう。


また、風通しが悪く、湿り気が強い場所では、病気に感染しやすくなるので、加湿にも注意が必要です。

2-2.植え付け

植え付け時期は冬と夏をのぞけばいつでも植え付けできます。


3月〜6月、9月〜10月が適期なので、この時期に植え付けると問題なく成長してくれるでしょう。


用土は排水性、通気性をよくし、保水性も兼ねた土づくりを心がけてください。

2-3.水やり

鉢植え栽培では、土の表面が乾いた時に鉢底から水が流れ出るまで水やりをします。


夏は特に水が乾きやすいので、一日に2回水やりをしなければならない日もあるでしょう。


一方、地植えでは、植え付け直後は土の表面が乾いていたり、乾燥が気になったりする時に水やりをします。


一度根付いてしまえばその後の水やりは不要です。


ただし、夏の高温期は、降雨がない日が続く時やアジュガが元気がない時に、朝か夕方の涼しい時間帯でたっぷりと水やりをしましょう。

2-4.肥料

アジュガはやせ地でも育つ草花なので、肥料を与えなくても育ちます。


もし、肥料を与えるのであれば、春の生育期に緩効性化成肥料を規定の量で与えてください。


肥料を与えすぎると肥料焼けや立ち枯れ病を引き起こすケースがあるので、あげ過ぎには注意しましょう。

2-5.増やし方

アジュガの増やし方には、種まきと株分け、挿し芽があります。


ただ、アジュガの種はほとんど流通していないので、株分けか挿し芽で増やすのが基本です。


まず、株分けでの増やし方は、ランナーから出ている子株を親株から引き離し、それから新たな場所に植え付けをします。


挿し芽での増やし方は、伸びたランナーを10cm程度の長さに切り取り、清潔な用土に挿し芽をして発根させます。


発根したあとは、庭や花壇、鉢植えなど、好きな場所に植え付けて育ててください。

3.まとめ

アジュガの育て方、増やし方などについて詳しく解説しました。


アジュガは育て方のポイントさえ押さえれば、ガーデニング初心者でも簡単に育てられる草花です。


環境が合えば植えっぱなしで何年も育つので、上記の育て方や増やし方を参考にし、綺麗な花をたくさん咲かせてみてくださいね。

Tagged : / /

切り花を長持ちさせるには? 生花の取り扱い8つのポイント

プレゼントでもらった花束、庭から摘んできた花など、室内で花を飾るなら長持ちさせたいですよね。


花瓶にいけた切り花を長く楽しむためには、知っておきたいコツがいくつかあります。


そこで今回は、室内で生花を長持ちさせるポイントを8つに分けてご紹介しましょう。

●清潔な環境を整える

生花が痛む一番の原因は、水の中で発生するバクテリアの増殖によるものです。


したがって、使用前には花瓶をきちんと洗浄しておくことを忘れずに。


また茎の下についている葉は、水の中で細菌の増殖の要因となるので取り除いておいてください。
くわえて、花瓶に花を飾った後は毎日水を取り替えることが大切です。


水を取り替えるときに、花瓶の内側や茎を触ってヌメリがあるようなら、スポンジでバクテリアを洗い流しておきましょう。

●水あげをする

庭やベランダから採取した花をすぐに花瓶に入れるなら問題はありませんが、お店で購入した花など、長い時間水に浸かっていない花を飾る場合は「水あげ」の作業をしておきましょう。


水あげとは、花の切り口を新鮮にして、花が水を吸いやすくする行為。


水あげの種類には、燃焼法・湯あげ・逆さ水・水切り・水折りなどがありますが、ここでは一番代表的な「水切り」の方法についてご紹介します。


1 バケツなど大きめの容器に水を張り、茎を水中に入れる


2 水の中で茎をハサミで3センチほど切る


3 茎をしばらく水の中に浸しておく


水中で茎を切るときのポイントは、水の吸い上げる断面を広くするために、斜め切りをすることです。


また使用するハサミは、切断時のケガを防止するためにも、清潔かつ切れ味の良いものを使用してくださいね。

●花の種類によって水の高さを変える

花瓶の中の水の高さは、基本的には花瓶の高さの3分の1、または5センチ程度の水量があれば十分ですが、花の種類によっては調節が必要です。


「葉がしっかりしている」「茎が太い」などが特徴の、アジサイ・ボタン・バラ・ライラックなどは、水に浸かっても茎が腐敗しづらいので、花瓶に十分な量の水を入れても問題ありません。


反対に、「茎に産毛がある」「茎がしなやか」が特徴の、ひまわり・ガーベラ・コスモス・菊などを飾るなら、水量は高くても底から5センチくらいでとどめておくことが大切です。


もし店頭で花を購入するなら、スタッフに花瓶に入れる水量を確認しておくと安心ですよ。

●直射日光の当たらない涼しい場所に置く

強い日差しが当たる場所、風通しの悪い場所、温度の高い場所、これら全ては生花を長持ちさせるには適しません。
また直接エアコンの風が当たる場所も注意が必要です。


とはいっても、ある程度の日光量がないと花に元気がなくなってしまいますので、明るく、なるべく温度が上昇しづらい場所が置き場所としてはよいでしょう。

●延命剤を使う

フラワーショップなどで切り花を購入すると、切花延命剤をつけてくれる場合があります。


延命剤に入っているのは、花に必要な「栄養分」と細菌の繁殖を防ぐための「抗菌剤」です。


延命剤があるのなら、説明書きを読んで花瓶の水に対して適量をほどこしましょう。


ただし、延命剤を入れたからといって、水を取り替えないのは厳禁。


水の濁り具合や、花の様子を観察しながら、清潔な環境を保持してあげてください。


延命剤は、フラワーショップやホームセンターなどで販売されていますので、花を飾る機会が多いなら、一つ購入しておくとよいでしょう。

●漂白剤を使う

延命剤が手元にないときは、漂白剤を水20ccに対して1滴程度入れておくと、殺菌作用が働き効果的です。


また花全体が弱ってきたら、茎を長めに切って他の小さな容器や、お皿などの浅い容器に移し替えるのもおすすめ。


必ず成功するというわけではありませんが、花が水を吸いやすくなることによって元気を取り戻す場合があります。

●花や葉が枯れてきたら処理する

ある程度の時間花を花瓶に飾っていると、花や葉の色が悪くなりはじめます。


枯れてきた葉や花からは、エチレンと呼ばれる老化を促進する物質がでています。


エチレンは他の元気な花にも影響を与えますので、枯れてきた部分は早めに取り除くことが大切です。

●切り花を捨てるタイミング

いろいろな花を長持ちさせる方法を試したとしても、時間が経過すれば最後に花は必ず枯れていきます。


花びらが乾燥している、花全体が下を向くなどの症状が見られたら、捨てるタイミングが来たと考えましょう。


生花を適切な場所に置いた場合のもつ期間は、春や秋なら約7~10日、夏は4~5日、冬なら10日~15日程度です。


ただし、花の種類や室温、日光量によって花が元気でいられる期間は変わります。

●さいごに

切り花を美しい状態で飾れる期間は、残念ながらそれほど長くありません。


私たちの生活に潤いや元気を与えてくれる花を長持ちさせるためにも、一日でも健康な状態で花を咲かせられる清潔
な環境、その花にあった適切な管理が重要となってくるでしょう。

Tagged : / / / /

勿忘草(ワスレナグサ)の育て方!種まきから開花まで7つのポイントを解説

春に青い花を咲かせる勿忘草(ワスレナグサ)の花。


ガーデニング初心者でも簡単に育てられる草花ですが、「種から育てたい」「詳しい育て方を知りたい」という方も多いはずです。


そこで今回は勿忘草(ワスレナグサ)の育て方をご紹介。


種まきの仕方や開花までの管理方法も詳しく解説します。

1.勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報

勿忘草(ワスレナグサ)はヨーロッパ原産の草花で、日本でもさまざまな地域で自生しています。


本来は多年草に分類されますが、日本では暑さに弱いため一年草として植えられており、夏を迎える前には枯れてしまいます。


花色は青が人気ですが、青以外にも白、ピンク、紫色の種類もあり、庭や花壇の雰囲気に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。


開花期は3月の中旬ごろから6月まで小さな花を咲かせ、素朴な美しさを楽しめるでしょう。


増やし方は種まきから育てるのが一般的。こぼれ種でもよく増えるので、群生させて花を咲かせるとより一層美しいです。

2.勿忘草(ワスレナグサ)の育て方は?7つのポイントを紹介

それではさっそく、勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を7つのポイントごとに紹介していきます。


勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を知り、綺麗な花を咲かせてください。

2-1.日当たりと環境

勿忘草(ワスレナグサ)は日当たりがよく、風通しのいい環境を好みます。


花付きを考慮すると、できるだけ一日中日が当たる場所で育てることをおすすめしますが、半日陰の環境下でも元気に育ちます。


また、勿忘草(ワスレナグサ)は暑さや加湿を嫌い、夏が来るまでには枯れてしまうので、特に夏越しをする必要はありません。


寒さには強いものの、幼苗を冬に植え付けるようなことは避けた方が無難です。

2-2.水やりの仕方

水やりの仕方は鉢植え栽培の場合、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまで水やりをしてください。


地植えした場合、植え付け後1ヶ月間は土の状態を見ながら水やりを行います。


だいたい1ヶ月を経過すると、根がしっかり地中に張るため、降雨がない日が続く時以外は水やりをしなくても育つでしょう。

気をつけて欲しいポイントは、勿忘草(ワスレナグサ)は水切れを嫌うことです。


「くたっとなって元気がない…」「葉が傷んでいる」といったケースは、水切れを起こしている可能性があります。極端な水切れには注意し、土の様子などをよく観察しつつ、水やりをすることが大切です。

2-3.肥料

肥料は元肥に緩効性化成肥料を与えます。


追肥は3月から5月の生育期に希釈した液体肥料を与えますが、窒素が多いと葉ばかりが茂ってしまうため、リン酸が多めの肥料を選ぶことをおすすめします。


液体肥料を与えるペースは1週間〜10日に一度が基本です。

2-4.植え付け

加湿と水切れを嫌う勿忘草(ワスレナグサ)。


そのためには、水はけと水もちがいい土作りをすることがポイントです。


水はけと水もちのよさは一見相反してみえますが、草花に必要な水分だけを保ち、不必要な水分を外に逃がすことができれば、水はけと水もちのいい用土が完成します。


草花用の培養土を使うか、赤玉土6:腐葉土4でブレンドすると、勿忘草(ワスレナグサ)に適した土作りができるでしょう。


植え付けの適期は3月〜4月です。秋に植える場合は、9月〜11月上旬までには植え付けるようにしてください。

2-5.種まきの仕方

勿忘草(ワスレナグサ)の発芽適温は15〜20度。


種まきは10月の時期に行います。発芽率をあげるためには種まきをする前に、水で濡らしたキッチンペーパーで種を一晩吸水させておくといいでしょう。


また、勿忘草(ワスレナグサ)の種は嫌光性種子といい、発芽に光を必要としないことから、種まきをしたあとに3cmほどしっかりと覆土することも種まきを成功させるポイントです。

2-6.手入れ

花が咲き終わったあと、そのままにしておくとやがて種をつけます。


種をつけると株が弱ってしまうので、綺麗な花を長くさかせるためにはこまめに花がら摘みを行うことが大切です。


ある程度の花が咲き終わったら、茎の付け根をカットするといいでしょう。


ただし、翌年のために種を取りたい場合は花がらを摘み取らず、種ができるまで待ちましょう。

2-7.病害虫

アブラムシの被害や、加湿によって灰色カビ病を発生させてしまうケースがあります。


アブラムシは見つけ次第、早めに駆除することが重要です。


大量に発生してしまった時は殺虫剤を使って駆除してください。


灰色カビ病が発生した箇所は、周りに伝染しないようすぐに取り除きます。


灰色かび病予防に薬剤を散布しておくのもおすすめ。

3.まとめ

今回は勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を紹介しました。


勿忘草(ワスレナグサ)は丈夫に育つ草花で、こぼれ種でもどんどん増えていきます。


花を楽しんだあとは種を収穫し、翌年以降も可愛い花をたくさん咲かせてみてくださいね。

Tagged : / / /

ドクダミを育てるには? 栽培方法や注意点など5ポイントをご紹介

国内のほとんどの地域で越冬が可能、楚々とした可憐な姿が魅力のドクダミ。


独特なにおいと、繁殖力の強さで厄介者として扱われることもありますが、昔から観賞用としてはもちろん、万能薬として重宝された植物でもあります。


そこで今回は、ドクダミの特徴や育て方、注意点などについてご紹介したいと思います。

●ドクダミの特徴

日本や中国、東南アジアを原産地とするドクダミは、日本全国の道端や公園など、ありとあらゆるところで見かけることができるハーブです。


冬になると地上部は枯れますが、多年草のため暖かくなると芽を出して再び成長をはじめます。


草丈はおよそ20~40センチほどで、5月中旬から6月にかけて白い苞に包まれた黄色い花を咲かせます。


ドクダミは湿気のある日光の当たる場所を好みますが、頑強な強さをもつので、日陰や乾燥した土地でも環境に順応しながら、どんどん成長します。

●ドクダミにはどんな品種がある?

ドクダミと言えば、ハート型をした緑色の葉と白い苞、苞の中央にある小さな黄色い花を想像する方も多いのではないでしょうか。


ここでは、ドクダミの本種以外の代表的な品種をご紹介しましょう。


・ヤエノドクダミ

白い苞が重なり合う、八重咲きのドクダミです。

一般的なドクダミのように数が多くないので、頻繁にはお目にかかれないでしょう。

・五色ドクダミ

葉の先端が尖り、黄・白・ピンク・赤などの斑が入る品種です。

鮮やかな葉色でカラーリーフとして活用できます。

・錦ドクダミ

五色ドクダミと同じく葉に斑が入りますが、草丈や葉の大きさが小さい特徴があります。

●ドクダミの栽培方法

ドクダミは丈夫、かつ繁殖力に優れた植物なので、放任しても十分に育ちます。

基本的な栽培管理は次のとおりです。

・土

ドクダミはあまり土質を選ばない植物のため、それほど気にする必要はないでしょう。

あえて土を用意するなら、市販されている草花用培養土が適しています。

また湿り気のある環境を好むため、自作するなら湿度を保てる腐葉土や赤玉土の使用をおすすめします。

・植え付け

ドクダミの植え付けは冬の時期を除けばいつでも可能ですが、最適なのは4月または10月です。

苗を鉢に植えるなら、ポットよりも一回り大きなサイズを用意してください。

地植えにするなら、周りの植物を駆逐しないように、地下茎が広がらないように遮断する囲いを設置しましょう。

・水やり

地植えの場合は降雨のみで育ちます。

鉢植えで育てるなら、土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えましょう。

また一般的な植物の場合、受け皿に溜まった水は根腐れ防止のために捨てるのが基本ですが、ドクダミの栽培では受け皿に溜まった水から給水させる「腰水栽培」も可能なので、水を捨てずにそのままにしても構いません。

・肥料

基本的には必要ありませんが、鉢植えで花つきを良くしたいのなら、花の咲く前の4月に緩効性化成肥料を置き肥しましょう。

・病害虫

ドクダミがかかりやすい病害虫の報告はほぼありませんので、心配しなくてもよいでしょう。

・間引きと切り戻し

ドクダミ栽培では、過度な繁殖をさけるため、定期的に間引きをおこなってください。

また梅雨後の開花後は、切り戻しをしておきましょう。

●ドクダミ栽培の注意点

栽培管理に手間がかからず、育てやすさの点では抜群なドクダミですが、頑強な生命力ゆえ繁殖のしすぎには注意が必要です。


ドクダミは土の中深くに根をのばし、そこからさらに地下茎を伸ばして増えていきます。


したがって、地上に出ているドクダミだけを除去しても効果はなく、環境が適していれば、さらに繁殖が続きます。
地植え栽培でドクダミが増えすぎて困ったら、次の駆除対策を試してみてください。

・熱湯をかける

駆除対策で一番簡単な方法で、除草剤を使用したくない人にむいています。

ただし、効果がでるまで数日間かかるので様子を見て、効果が薄いようなら何度か熱湯をかけてみてください。

また、周辺の植物に熱湯がかかると同様に枯れてしまいますので、注意しながらおこないましょう。

・重曹水をまく

重曹水をまく前に地上に出ているドクダミの刈り取り作業を行いましょう。

次に水の中に重曹を溶かし(濃度8%)、ドクダミの上に散布します。

重曹水がドクダミにかかることにより、ドクダミが酸欠状態になり次第に枯れていきます。

・苦土石灰をまく

ドクダミはアルカリ性土壌を好まない性質があります。

したがって、ドクダミを土から抜いた後、同じ場所に苦土石灰をまけば、土壌がアルカリ性に傾きドクダミが生えにくくなります。

いずれの駆除方法も、ドクダミの花が咲く前、新芽のうちにおこなうと効果的です。

●栽培以外でのドクダミの利用方法

ドクダミは昔から「十薬」といわれ、解毒や抗菌作用、動脈硬化や高血圧の予防薬として使われてきました。


現在でも、どくだみ茶・天ぷら・入浴剤・化粧水・虫除けなどさまざまな用途で活用されています。


増えすぎによる駆除の前に、ドクダミを採取して生活に取り入れてみるのもよいでしょう。

●さいごに

ドクダミは繁殖による他の植物への影響を除けば、手間をかけることなく育てられます。


ただし、グランドカバーで使うなら地植えでも構いませんが、観賞用として育てるなら鉢植え栽培がおすすめです。


寄植えの素材をお探しの方、斑入り品種で庭を明るくしたい方、ドクダミ栽培をはじめてみてはいかがでしょうか。

Tagged : / / /

ドライガーデンがおしゃれ!おすすめの植物10選を紹介

最近、注目度が高まってきた「ドライガーデン」。


多肉植物、サボテンなどを取り入れたガーデンスタイルが、おしゃれなレストランやカフェで多く取り入れられています。


しかし、「自宅の庭でもドライガーデンを作りたい」という方は、どんな植物を選んだらいいのか悩んでいることでしょう。


こちらの記事ではドライガーデンにおすすめの植物を紹介します。


これからドライガーデンを作る方は必見です!

1.ドライガーデンとは?

ドライガーデンは主に多肉植物やサボテンなど、乾燥地帯に自生する植物を使って作り上げるガーデニングスタイルを指します。


乾燥地帯の植物は暑さに強く、乾燥にも強いため、水やりの手間が省けるといったメリットのほか、珍しい植物が多いのでおしゃれで独特な雰囲気の庭づくりが可能になります。


ただし、植物によっては加湿や寒さに弱い種類もあることから、日本のドライガーデンでは地域の環境や季節に適応する植物を選ぶことが大切です。

2.ドライガーデンにおすすめの植物【10選】

それではさっそく、ドライガーデンにおすすめの植物を紹介していきます。

2-1.アガベ

アガベは多肉植物の中でも人気が高く、ドライガーデンにおすすめの植物です。

ワイルドな見た目がインパクト抜群。肉厚でシャープな葉がドライガーデンの雰囲気によくマッチするので、庭や花壇のフォーカルポイントにおすすめ。


暑さと寒さにも比較的強い植物ですが、地植えをする場合は、霜や0度以下の気温にも耐えられる種類であるかを確認してから選びましょう。

2-2.アロエ

アロエはアロエヨーグルトや薬用効果があることで広く知られる多肉植物です。

種類によって大きさや葉の色、育ち方などが大きく異なるので、ドライガーデンでは植えたい場所に適応するアロエを選ぶといいでしょう。

また、多くの種類は寒さに弱いため、耐寒性のあるアロエ以外は冬に家の中へ取り込み、寒さ対策を行ってください。

2-3.ウエストリンギア

耐寒性と耐暑性があり、非常に育てやすい樹木でおすすめのウエストリンギア。

グリーン、シルバー、斑入りなどの種類があり、ドライガーデンに取り入れることで清涼感を演出します。


コンパクトにまとまることから、植栽同士の隙間を埋めたり、樹木の乾燥予防を兼ねて株元に植えたりなど、さまざまな活用方法ができることもおすすめポイントです。

2-4.コルディリネ(コルジリネ)

コルディリネは細くシャープな葉がおしゃれ。


今やスタイリッシュな家には必ずといっていいほどコルディリネが植えられており、人気の高さがうかがえます。


ブロンズ、レッド、グリーン、斑入りなど、さまざまなカラーがあるため、ドライガーデンのカラーリーフとしても役立つでしょう。


放任で育つので、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。

2-5.サボテン

ドライガーデンの主役ともいえるサボテンは、ユニークな姿で多くの人を魅了します。


種類によっていろいろな姿形が楽しめるので、ぜひお気に入りのサボテンを見つけてドライガーデンの魅力を思う存分堪能してください。


高さを出すなら柱サボテンを。低いものなら丸いフォルムが可愛い玉サボテンがおすすめ。


育てやすさや個性的な形で選ぶなら、ウチワサボテンがおすすめです。

2-6.ニオイシュロラン(ドラセナ)

ニオイシュロランは別名ドラセナとも呼ばれており、ドライガーデンのシンボルツリーやサブツリーにぴったりの植物です。


ただし、寒さが厳しい地域では枯れてしまうリスクもあります。


東北以南の地域であれば屋外でも育てられますが、極端に冷え込む日はやはり寒さ対策を行った方が無難でしょう。


日当たりを好むので、一日を通して日光がよく当たる場所に植え付けさえすれば、ほとんど放任で問題なく育ちます。

2-7.パンパスグラス

パンパスグラスはドライガーデンにおすすめの植物のひとつです。


ふわっとした長い穂がおしゃれで、ドライガーデンをワンランク上の雰囲気にしてくれます。


ただ、寒さにはやや弱いため、マイナス3度を下回る地域では屋外の栽培が難しいのがデメリット。


それでもパンパスグラスを取り入れたいという方は「冬には枯れる一年草」と、割り切って育てるのもいいでしょう。

2-8.ニューサイラン

ニューサイランは長い葉を株元から出して成長する植物です。


葉色のバリエーションが豊富で、かつ常緑性であることから、一年中庭や花壇を明るく彩ってくれるでしょう。


ドライガーデンに用いればニューサイランがアクセントとなり、周囲の植物の引き立て役としても活躍してくれそうです。


夏の直射日光では葉焼けを起こすことがあるので、半日陰に植え付けるのがおすすめ。

2-9.ヤシ

ドライガーデンのシンボルツリーを選ぶなら、ヤシの木がぴったりです。


中でも耐寒性に優れたココスヤシはダイナミックな姿が持ち味で、ドライガーデンの雰囲気づくりにも大いに役立ちます。


「かっこいい庭木を植えたい」という方は、ぜひ大きさのあるココスヤシをドライガーデンに植えてみてはいかがでしょうか。

2-10.ユッカ

ユッカもドライガーデンにおすすめの樹木ですが、ヤシの木などよりも比較的コンパクトなため、手狭な庭や花壇など、植栽するスペースが少ない家庭には特におすすめできます。


乾燥地に自生していたユッカはもちろん乾燥や暑さにも強いので、夏の間も元気に生育してくれるでしょう。

3.まとめ

ドライガーデンにおすすめの植物を紹介しました。


乾燥地域で育った植物は、水やりの手間がほとんどいらず、育てるのも簡単です。


管理いらずでおしゃれな庭づくりができるドライガーデン。


上記で紹介したおすすめ植物を参考にし、素敵な庭づくりに役立ててみてくださいね。

Tagged : / / / /

ハイドロカルチャー栽培をはじめよう! 使い方や注意点など6つのコツ

近年普及してきたハイドロボールによる室内での水耕栽培。


園芸店やホームセンターなどで見かけるものの、まだチャレンジに至っていない方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、ハイドロボールを使ったハイドロカルチャーの注意点やメリット、デメリットなど6つのポイントにわけてご紹介しましょう。

●ハイドロカルチャーは土を使わない栽培方法

ハイドロカルチャーは、ハイドロ(水)+カルチャー(栽培)が組み合わさってできた和製英語。


土を使用しないかわりに、「ハイドロボール」と呼ばれる粘土を焼いたボール状の石を使います。


ハイドロボールにある多くの小さな穴は、水や空気を蓄えたり、植物の根を寒さから守ったりする役割を果たすため、土栽培と同じように植物が育てられます。

●ハイドロカルチャーのメリット

ハイドロカルチャーで植物を育てるメリットを見ていきましょう。

・持ち運びが便利

ハイドロボールの重量は土に比べて約3分の1なので、大きな鉢でも持ち運びに苦労することはありません。


部屋の模様替えにともなう鉢の移動、植え替えなども楽になるでしょう。

・清潔を保てる

「土の独特のニオイが苦手」という方もいらっしゃるかと思います。


ハイドロボールはニオイを発生させないので、無臭で室内栽培をしたい人におすすめです。


食卓の上に植物を飾りたいという人も、抵抗なく置けるでしょう。


また、ハイドロボールは製造の際に粘土を高温(約1200度)で焼いて作るので、十分に殺菌されて出来上がります。


よって土で植物を育てるよりは、はるかに虫の発生を抑えることが可能です。

・繰り返し使える

ハイドロボールは劣化しにくいため、水で洗浄すれば繰り返し使えます。


土栽培では植え替えのときに新しい土を用意して、古い土を処分しなければなりませんが、ハイドロカルチャーではこれらの手間が省けます。

・使える容器が増える

土で植物を育てる場合、基本的には鉢穴のある容器と受け皿が必要です。


しかしハイドロカルチャーなら、受け皿を用意する必要がないので、ガラス容器などのインテリア性の高い鉢の利用ができます。


またガラス容器を利用すれば、水の残量が目に見えるので管理が楽になるメリットも生まれます。

●ハイドロカルチャーのデメリット

ハイドロカルチャー栽培で失敗しないためにも、デメリットもしっかり把握しておきましょう。

・土に比べて植物の成長が穏やか

ハイドロカルチャーでは土栽培にくらべ、植物の成長が緩やかになります。


植物をコンパクトに育てたい人には向いていますが、大きく育つ姿を楽しみたいなら土栽培が向いているでしょう。

・根腐れを起こす可能性がある

ハイドロカルチャーは水を与えすぎると、根が呼吸できなくなってしまうので、根腐れを起こすことがあります。


根腐れをおこした場合は、都度植物を取り出して傷んでいる部分をカットしてあげましょう。


あらかじめ根腐れ防止剤を入れておくと有効的です。

●ハイドロカルチャーの日常管理ポイント

「ハイドロカルチャーの水やりや肥料のタイミングは?」と疑問に思いますよね。


外から水の残量が見えるガラス容器などの場合、完全に水が無くなって約3日後に容器の約5分の1の水を与えましょう。


外から水の様子が見えない容器を利用しているなら、水位計の利用がおすすめです。


肥料は植物の成長期にあわせて、ハイドロカルチャー用の液体肥料を与えましょう。


液体肥料の量を間違えると、株の枯死につながりますので、十分な注意が必要です。


加えて基本的な置き場所は、風通しがよく日光が当たる場所がベスト。


直射日光は植物への負担が大きくなる、ハイドロボールに藻や苔が生える、水温が上がり根に負担がかかるなどのデメリットが発生するので避けましょう。

●ハイドロカルチャーに適した植物

直射日光に適さないハイドロカルチャー。


ハイドロカルチャーに適した植物は、程よい日光量で育つ観葉植物や多肉植物です。


またハイドロボールは一つひとつの粒が大きいので、転倒防止のためにも幹が太くしっかりとしている観葉植物がよいでしょう。


具体的には、サボテン・ガジュマル・パキラ・テーブルヤシ・サンスベリアなどです。

●ハイドロカルチャー栽培を始める手順

ハイドロカルチャーを始めるにあたって、最低限必要なのは以下の4つです。

・植物
・底に穴の空いていない容器
・ハイドロボール
・根腐れ防止剤


土で育てていた植物をハイドロカルチャーに移行する場合、土から取り出した植物の根をしっかりと洗い流します。


またその際に、傷んだいる根や古い根はカットして取り除きましょう。


植え付けて順は次の通りです。


1 容器の底に根腐れ防止剤を敷く
2 植物の高さを考えながら、ハイドロボールを少しずつ入れる
3 植物をハイドロボールで固定し表面を整える
4 容器の5分の1位の水を与えて日陰に置く

●さいごに

ハイドロカルチャーに必要とされるハイドロボールや容器などは、すべて百均やホームセンターなどで手軽に購入できるものばかりです。


観葉植物や多肉植物を水耕栽培するなら、早速ハイドロカルチャーに挑戦してみませんか。

Tagged : / / / /

常緑樹と落葉樹別におすすめの庭木10選を紹介

庭に植える植栽やシンボルツリー。


「何を植えようか?」と悩んでいる方のために、常緑樹と落葉樹別におすすめの庭木を厳選しました。


和風、洋風、モダン、雑木風など、住宅や外構の雰囲気に合った庭木を植えて、おしゃれな庭づくりを目指しましょう。

1.常緑樹におすすめの庭木5選

まずは常緑樹からおすすめの庭木を5選紹介していきます。

1-1.常緑ヤマボウシ

ハナミズキとよく似た花をつけるヤマボウシには、常緑樹の性質を持つホンコンエンシスという種類が庭木の中でも人気を博しています。


成長速度が緩やかで管理がしやすく、一年中葉をつけていることからシンボルツリーにも最適。


5月ごろには白い花が咲き始めるため、花木としてもおすすめです。

1-2.ユーカリ

南欧風、北欧風、英国風など、洋風の庭づくりをしたい方にはユーカリがおすすめ。


春から夏は爽やかなシルバーの葉色が楽しめますが、秋になると葉が次第に赤く色づき始め、シックな色合いの常緑樹となって庭を飾ります。


ユーカリをシンボルツリーや庭木として大きく育てるなら、ユーカリ・グニーやユーカリ・ポポラスといった種類がおすすめですが、成長が早いので毎年の剪定は必須です。

1-3.ハイノキ

繊細な雰囲気を感じられるハイノキは、洋風、和風、雑木風など、さまざまなテイストにマッチするおすすめの常緑樹です。


特におすすめしたいポイントは、成長がとても遅い庭木であること。


管理や剪定が面倒な方や、忙しくてあまり手入れができない方にとっては、非常に育てやすく、重宝する庭木といえるでしょう。

1-4.ソヨゴ

ソヨゴは絶えず明るい葉色で彩りを与えてくれ、風が吹くと鳴るカサカサとした葉音や秋になる赤い実など、楽しみ方が豊富なおすすめの常緑樹です。


ソヨゴもまた成長スピードがゆるやかな庭木であるため、管理がしやすいメリットも。


明るい日陰でも育つため、日陰の緑化にもおすすめです。

1-5.シラカシ

シラカシはどんぐりがなり、強健なことでも有名な人気の常緑樹です。


日陰でもよく育ち、耐寒性が強く、塩害や潮風にも絶えられることから、場所や環境をを選ばずに植えられます。


萌芽力が強いので、生垣や目隠し目的で植えるのもおすすめ。


強く刈り込んでも平気なため、初心者でも管理がしやすい庭木です。

2.落葉樹におすすめの庭木5選

秋の紅葉が美しい落葉樹。特におすすめの庭木を5つ紹介します。

2-1.アオダモ

アオダモは落葉樹の中でも非常に人気の高い庭木です。


美しいシルエットと繊細な雰囲気が魅力を放ち、住宅の外観を一段とおしゃれな印象にしてくれます。


アオダモは高木なので広いスペースにゆったりと植えるのがおすすめ。


和モダンや洋風住宅、雑木風の庭づくりにも役立つでしょう。

2-2.ヒメシャラ

赤褐色の幹が特徴的なヒメシャラ。


新緑と紅葉が非常に美しく、6月ごろには可愛らしい白花を咲かせて、季節を通して色々な姿を見せてくれる魅力たっぷりの庭木です。


ただし、西日や乾燥にはあまり強くないため、半日陰や明るい日陰に植えるのがおすすめです。


基本的には自然樹形を楽しむ庭木なので、剪定はほとんど必要ないでしょう。

2-3.ジューンベリー

ジューンベリーは果実が食べられるおすすめの落葉樹です。


4月ごろに花が咲いたあと、6月にはたわわに実ったジューンベリーの実を収穫できます。


シンボルツリーにするのはもちろん、秋の紅葉やナチュラルな樹形などにも大変魅力があるので、景観を楽しみつつ、収穫体験も興じてみてはいかがでしょうか。

2-4.イロハモミジ

秋の紅葉といえば、イロハモミジを想像する方が多いはず。


落葉樹の代表格であるイロハモミジは、新緑と紅葉、落葉後の寂しげな佇まいなど、四季折々の姿が楽しめる庭木です。


ただ、夏の直射日光が当たる場所では葉焼けをすることがあるため、植え付け場所は半日陰がおすすめ。


庭に一本植栽するだけで存在感のある庭木となるので、アクセントツリーとして植えるのも最適でしょう。

2-5.コハウチワカエデ

モミジよりも柔らかな印象づくりに役立つコハウチワカエデ。


秋の紅葉が綺麗な落葉樹の仲間です。


和のテイストにはもちろんのこと、洋風な住宅やモダンな雰囲気にもおすすめできます。


しかし、コハウチワカエデも夏の直射日光や西日に弱い傾向があるため、半日陰に植えるか、住宅の影になる場所などを選んで植え付けてください。


乾燥予防に下草や低木を株元に植え付けるとなおいいでしょう。

3.まとめ

今回は常緑樹・落葉樹別におすすめの庭木を紹介しました。


庭木は住宅の外観や庭をワンランク上の雰囲気にし、緑溢れる風景が楽しめます。


また、景観が豊かになるだけでなく、季節の変化を感じとれたり、リラックス効果が得られたりといったメリットも豊富です。


緑豊かな庭づくりのためにも、今回紹介した常緑樹・落葉樹をぜひ家に迎え入れて、四季折々の姿を楽しみながら育ててみてはいかがでしょうか。

Tagged : / / / /

ゼラニウムの鉢植え栽培にチャレンジ! おぼえておきたい10のコツ 

気温が上昇し暖かい季節が到来すると、1年の栽培計画を立てる方も多いかと思います。


「長い期間花が咲く植物は?」
「初心者でも育てやすいのはどれ?」


南アフリカを原産地とするゼラニウムは、春から秋にかけてと開花時期が長いのが特徴です。


手間もそれほどかからず育てやすいため、個人的に楽しむガーデニングはもちろん、街路や公園などの公共施設など多くの場所で栽培されています。


そこで今回は、ゼラニウム栽培のコツを10ポイントに絞ってご紹介したいと思います。

●ゼラニウムはどんな植物

赤・ピンク・オレンジ・紫・複色など、多彩な花色をもつ多年草のゼラニウム。


多くの品種が存在し、花びらの形や香りなどもそれぞれ異なります。
草丈は高くなっても1mほど。


暑さに強く、半耐寒性植物のため冬越しも可能です。


ゼラニウムの品種の中にハーブに分類される「センテッドゼラニウム」と呼ばれるものがあります。


センテッドゼラニウムには、ローズゼラニウム・アップルゼラニウム・レモンゼラニウムなどの種類があり、栽培だけでなく、化粧品・香水・お菓子などの香料としても利用されています。


一般的に想像されるゼラニウムよりも華奢で異なった印象があるため、ナチュラルガーデンを作りたい人におすすめです。

●ゼラニウムに最適な環境とは

ゼラニウムは日光・風通し・水はけの良い場所を好みます。


ただし夏や冬の気温、雨などが原因で花つきや葉の色に影響が出ますので、以下の点に注意して場所を移動させるなどの工夫を施しましょう。


・夏の暑さや西日を苦手とするため、夏は半日陰で育てる
・梅雨の時期は水分によって腐敗しやすいので軒下へ移動
・関東より西の地域では防寒対策をした上で越冬が可能
・寒冷地では冬は室内に移動させる

●ゼラニウムの土作り

市販されているものを利用するなら、ハーブ用培養土が適しています。


また草花用培養土に苦土石灰を混ぜても使えます。


苦土石灰を入れる理由は、ゼラニウムは弱アルカリ性の土を好むため。


土壌酸度はpH7.0以上で調節しましょう。

●ゼラニウムの植え付け

植え付けに適した季節は、程よく暖かい気候の春または秋。


春なら3月から5月、秋なら9月頃がよいでしょう。


店頭で苗を購入するなら色艶の良いものを選択し、植え付けが終了したら十分に水を与えてください。

●ゼラニウムの水や

ゼラニムは過湿を嫌うため、乾燥気味に育てるのが基本です。


夏は気温が高いので、土の表面が乾燥したら十分な水やりが必要です。


日によっては朝と夕方の2回与えてもよいでしょう。


冬場は土が乾燥してから約3日以上経過してから与えます。


いずれの季節も水が花にかからないように注意し、茎の根元に水を注ぐように心がけましょう。

●ゼラニウムの肥料

ゼラニウムの肥料は、カルシウムを含む緩効性肥料が適しています。


肥料を与えるタイミングは次のとおりです。


・元肥として用土に入れておく
・春または夏・秋の2回追肥する

●ゼラニウムの切り戻し・花がら摘み

ゼラニウムは小さな花を長期間咲かせるので、切り戻しや花がら摘みの作業が欠かせません。


ほとんどの品種はそれほど大きくならないため頻繁に切り戻し作業は必要ありませんが、大きすぎる・形が悪い・コンパクトに仕立てたいと感じたときは、わき
芽の節の上の部分をカットしておきましょう。


また咲き終わった花がらを処理する花がら摘みも忘れずに。


花がらの処分は、ゼラニウムの景観を良くするだけでなく、清潔な環境が保てるため病害虫やカビの防止にも役立ちます。


花がら摘みでは、枯れた葉や花のガクも全て取り除くようにしてください。

●ゼラニウムの植え替え

ゼラニウムの植え替えは、植え付け時期と同じ夏と冬を避けておこないます。


植え替え時のゼラニウムをもっと大きくしたいのなら、2まわり大きな鉢へ移し替えましょう。


そのままの大きさでキープしたいのなら、根詰まりや根腐れを防ぐためにも古い根はカットして同じ大きさの鉢へ植え直します。

●ゼラニウムの増やし方

ゼラニウムを増やすなら挿し木をしましょう。


挿し木に使うのは、剪定時や切り戻し時にカットした部分で構いません。


挿し木の簡単な手順は次のとおりです。


1 葉が4~5枚付いたものを挿し木用に用意する
2 先端部分の葉3枚を残し、下の葉は根元からカットする
3 さし穂の根元をくさび形にカットし、土に挿しておく
4 翌日に水を与える


なお湿度の高い梅雨の時期の挿し木は、挿し穂が腐ってしまう場合があります。


1日日陰で乾かした後、翌日に挿し木しましょう。

●ゼラニウムの病害虫

・モザイク病

葉や花びらにモザイク型の黒い斑点を見つけたら、モザイク病を疑いましょう。


この病気はウイルスが原因となるため、治療で治すのは困難です。


病気に侵されている場所はすぐに処分し、その際に利用したハサミなどはきちん
と洗浄しておきましょう。


・ヨウトムシ

ヨウトムシは葉を食べる害虫です。


大きく成長すると殺虫剤の効果があまり出ませんので、幼虫のうちに薬剤を利用して退治しましょう。

さいごに

ゼラニウムは開花時期の長い植物ですが、中には4月から6月に花を咲かせる一季咲きの品種も存在します。


色や形も豊富ですので、洋風だけでなく和風の庭にマッチするゼラニウムも存在します。


いろいろなゼラニウムを試して、お気に入りの品種を見つけてくださいね。

Tagged : / /

ヒヤシンスの育て方は?水耕栽培や管理方法など6つのポイントを紹介

強い香りと豪華な花姿で人気のヒヤシンス。


水耕栽培の育て方や球根の植え付け方、掘り上げ方などがわからずに戸惑ってしまう人も多いはずです。


そこで、ヒヤシンスの育て方についてポイントごとに解説します。


翌年、再来年と、ヒヤシンスの花を長く楽しむ育て方コツをぜひ参考にしてください。

1.ヒヤシンスとは?

はじめに、ヒヤシンスとはどのような花なのか、どんな種類があるのかを見ていきましょう。

1-1.ヒヤシンスの基本情報

ヒヤシンスは秋に植えて春に花を咲かせる秋植え球根の仲間です。


球根植物の中でも人気の高い草花として注目を集めています。


豪華絢爛な花姿が魅力ですが、爽やかで甘く強い香りもまた印象的です。


花色は紫、青、黄色、ピンク、赤、白など。3月〜4月ごろが見頃で、いくつもの小さな花が花茎に連なり、見応えのある花を咲かせます。


また、ヒヤシンスの性質は耐寒性が強いことから、冬は戸外でも問題なく育ちます。


ただし、夏は休眠期に入るため地上部は全て枯れ落ちてなくなります。

1-2.ヒヤシンスの種類

ヒヤシンスの種類はダッチ系ヒヤシンス、ローマン系ヒヤシンスの2種類に分けられます。


ダッチ系ヒヤシンスが普段からよく見る種類で、豪華な花姿と強い香りが魅力。


一方で、ローマン系ヒヤシンスは少し花数が減りはするものの、ひとつの球根から複数の花茎が出ることから、素朴な美しさが感じられます。

2.ヒヤシンスの育て方!6つのポイントを紹介

ここからはヒヤシンスの育て方を6つのポイントごとに紹介します。


水耕栽培での育て方や、地植えや鉢植えといった育て方の注意点なども知っていきましょう。

2-1.水耕栽培での育て方

水耕栽培でヒヤシンスを育てる方は、10月〜11月の時期から始めるのがベストです。


はじめに、冷蔵庫で約1ヶ月間冷やした球根を球根用のガラス容器に入れ、球根の下部が少し触る程度に水を入れます。


この時、水の量が多すぎると球根が腐ってしまうリスクがあるので、水の量には注意してください。


根が出始めたあとは、根が浸ってさえすれば問題ないので、水の量は少しずつ水位を下げていきましょう。


その後は水の清潔さを保つため、1週間に1〜3回程度入れ替えることをおすすめします。

2-2.日当たりと置き場所

ヒヤシンスは日光を好みます。


日陰でも育てることは可能ですが、花数が少なかったり花が咲かなかったりする可能性が出てくるため、水耕栽培のほか、鉢植えと地植えもなるべく日当たりのいい場所で育てることが大切です。

2-3.花芽をつけるために欠かせないポイント

水耕栽培の育て方で「冷蔵庫で冷やした球根」と紹介しましたが、ヒヤシンスは寒さに当たることで花芽をつける球根植物です。


地植えなら冬の寒さで自然と花芽ができますが、鉢植えを室内に入れたり、水耕栽培で冷蔵庫にいれるのを忘れてしまったりといった方は、花茎がなかなか伸びず、うまく育っていきません。


ヒヤシンスは耐寒性があり、寒さにも十分耐えられるので、積極的に寒さに当てていきましょう。

2-4.鉢植えと地植えの植え方

ヒヤシンスの植え方は鉢植えと地植えで少し異なりますが、どちらも植え付け時期は10月〜11月の時期が適期です。


鉢植えで育てる場合は、浅植えがポイント。


手順は鉢底に鉢底石を敷き入れてから培養土を入れます。


球根を植える深さは、球根1個分の深さを目安にして、土をかぶせましょう。


地植えは球根2個分の深さを目安に植え付けます。


植え付ける前に腐葉土をすき込んだり、水はけが悪ければ赤玉土などを混ぜ込んだりして土壌改良をしておきましょう。

2-5.翌年に向けての準備

ヒヤシンスは植えっぱなしでも翌年に花をさかせてくれますが、何も手をかけずにいると、年々と花数が減っていきます。


毎年綺麗な花を咲かせるためには、花が咲いた後に球根へ養分を蓄えさせることが重要です。


ヒヤシンスの花が咲き終わったら翌年の開花へ向けて、葉を残したまま根元までハサミでカットします。


水で薄めた液体肥料を与え、しっかりと日光に当てましょう。


これでヒヤシンスの球根が光合成を行い、翌年の花を咲かせるための養分をしっかりと蓄えてくれます。

2-6.球根の掘り上げ方

5月〜6月ごろにはヒヤシンスが茶色く枯れていきます。


梅雨が始まる前にヒヤシンスの球根を掘り上げて冷暗所で保存すれば、球根が病害虫の被害にあったり湿気で腐ったりする心配がありません。


確実に夏越しをさせるなら、球根を掘り上げて保存することをおすすめします。


掘り上げ方の手順は、球根を移植ゴテなどで掘り上げたあと、直射日光が当たらない風通しのいい場所で球根を乾燥させます。


しっかりと乾燥したら余計な葉を取り除き、冷暗所で保存しましょう。

3.まとめ

ヒヤシンスの育て方について紹介しました。


香りがよく花姿も見事なヒヤシンスは春の寄せ植えや鉢植え、花壇などで存在感を発揮します。


ヒヤシンスの育て方をぜひ参考にし、ビオラやパンジー、チューリップなどと組み合わせて、春のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Tagged : / / /

ボリュームのある観葉植物を育てたい! クワズイモ栽培の5ポイント

室内のインテリア、心の癒やしとして活躍する観葉植物。


「存在感のある観葉植物を置きたい」


「インパクトのある見た目でインテリアに使える観葉植物はある?」


このようなお悩みを持つ方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「クワズイモ」です。


この記事ではクワズイモの基本的な育て方や植え替え方法などを、5つのポイントに分けてまとめました。

●クワズイモってどんな植物?

クワズイモは、中国・台湾・オーストラリア・太平洋諸島などの暖かい地域を原産地とするサトイモ科の植物です。


「アローカシア」または「アロカシア」などの別名を持ち、耐暑性とともに日本国内では南の地方であれば、外で越冬できるほどの耐寒性をも持ち合わせています。


成長が早い植物のため購入時に小さくても、育てているうちにあっという間に立派に育つ特徴も。


葉も大きく水分を蒸散するため、室内栽培では加湿器の役割を果たします。


サトイモに似ている見た目から食用と勘違いされることもありますが、不溶性シュウ酸カルシウムを含んでいるため、クワズイモから出る液体は口にすることはもちろん、皮膚に触れると炎症を引き起こす原因になる場合もあるため注意が必要です。

●クワズイモの種類

太い幹に大きく広がる葉で、ボリューム感たっぷりな見た目が特徴のクワズイモ。


現在では約65種類が自生していると言われていますが、その中でも見かける機会の多いクワズイモ4つをご紹介しましょう。

・アロカシア・アマゾニカ

深い緑色の葉に白い主脈が特徴のアマゾニカ。


クワズイモの品種の中でも寒さに弱く、栽培では15度以上の気温が必要です。


インパクトのある個性的な葉模様で、エキゾチックな雰囲気を醸し出します。

・アロカシア・オドラ

小笠原諸島や沖縄では自生している姿も見られるオドラ。


クワズイモと言えば、このオドラを指すほど一般的に普及している人気品種です。

・アロカシア・セブリナ

矢印のような葉形、ゼブラ柄のような茎が特徴のセブリナ。


個性的なクワズイモを育てたい人におすすめです。

・ヒメクワズイモ(シマクワズイモ)

「クワズイモは育てたいけれどスペース確保が難しい」という方には葉の形がハート型に近いヒメクワズイモがおすすめ。


名前の通り一般的なクワズイモよりもコンパクトに育てられます。

●クワズイモの栽培環境

南国を原産地とするクワズイモは日光を好む植物です。


そのため室内で育てる場合は、レースのカーテン越しなど、ほどよく日光の当たる場所に置いてあげましょう。


一つ注意点として、気候の良い夏などは庭やベランダなどで日光浴をさせることがあるかと思います。


室内育ちのクワズイモは急に直射日光に当てると葉焼けを起こす場合があるので、時間をかけながら(数日間)徐々に強い光に慣れるように調節してあげましょう。

●クワズイモの日常管理

ここではクワズイモの日頃の基本的なお手入れについて見ていきましょう。

・土

自作で土作りをするなら、赤玉土小粒と腐葉土を7:3の割合で配合しましょう。


市販されている土を購入するなら、観葉植物用の土を利用します。

・水やり

クワズイモの水やり頻度は、成長期と休眠期で異なります。


成長期はおよそ5月から10月で、土の表面が乾燥したら十分に水を与えましょう。


根腐れ防止のためにも、鉢皿に溜まった水は必ず捨ててください。


また乾燥している室内では、霧吹きで葉に水を与えましょう。


一方、11月以降の休眠期に入ると水やり頻度は「控えめに」が基本です。


土の表面が乾燥して、数日間経過した後(3~4日)に水を与えましょう。

・肥料

成長期のクワズイモは水の他にも肥料が必要です。


「葉の色をキレイにしたい」


「葉が黄色くなってきた……」


となった場合は、水やりの時に液体肥料を10日~14日に1回の頻度で施します。
ただし、クワズイモをあまり大きくしたくない場合は量を控えめにしておきましょう。

・植え替え

クワズイモは成長が早いので、植え替えをしないで育てると根詰まりを起こしてしまいます。


適期は5月頃ですが、冬などの寒い時期を避ければ他の季節でも問題ありません。


植え替えの頻度の目安は次のとおりです。


・小~中サイズの鉢……毎年
・大サイズの鉢……2年に1回

・花

クワズイモの開花時期は6月から8月にかけて。


一見、花には見えない白いカラーやスパティフィラムのような形をした花を咲かせます。


開花後はまれにオレンジ色の実をならせることもあります。


花や実を見たいのであればそのままの状態にしておいて構いませんが、そうでないなら葉や幹に行き渡る栄養分が減ってしまいますので、適宜処理するようにしてください。

●クワズイモの病害虫

クワズイモがかかりやすい害虫には、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなどがあります。


あらかじめ防除するための薬剤を使用するか、見つけ次第殺虫剤を利用するとよいでしょう。


また病気では水分過多による「軟腐病」に注意しましょう。


細菌の繁殖による病気ですので放置しておくと株全体が腐ってしまいます。


病気になってしまった場所は切り落とし、切り口には殺菌剤などを塗布して対処しましょう。

さいごに

クワズイモの花言葉には「復縁」や「仲直り」などの意味があります。


またクワズイモは「出世芋」とも呼ばれ、とても縁起が良いことでも知られている観葉植物です。


栽培難易度の高い植物ではありませんので、自分で育ててもいいですし、贈り物やプレゼントとしても活用できるでしょう。

Tagged : / / / /